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カープ投手陣・・・必読

2010年05月14日 16時57分56秒 | カープ
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セ・リーグのヘボ投手は

岸を見習え

【野球】

2010年05月13日 掲載

4安打1点に抑え巨人戦4連勝

●相性だけじゃない
 巨人打線もたいしたことないじゃないか――そう思わせたのが、交流戦初戦の西武岸のピッチングだ。
 二回に3安打を集中されて1点を取られたが、四回以降は、ひとりの走者も許さずに4安打1失点完投だ。
「制球もコンビネーションも良かった」と、ラミレスもお手上げ。チーム打率(.275)も本塁打(49本)もリーグ一だが、これで巨人は一昨年の日本シリーズ、昨年の交流戦に続き、対岸4連敗だ。
 原監督は、「何度も打席に立っている連中が、同じような形でやられすぎ」と苦言を呈した。
「その責任は無為無策の巨人打線にもありますが、岸の攻め方は他の投手のいいお手本になります」と言うのは評論家の堀本律雄氏だ。
「岸は150キロの剛速球を投げるわけでも、バットがかすらないようなフォークを投げるわけでもない。基本は早めにストライクを取る。速い球で内角高めを突き、チェンジアップ、スライダーの変化球を外角に投げるというものです。その中に独特な大きく曲がるカーブを織り交ぜる。カーブはボールを追って一度、顔が上がるためタイミングが取りにくい。要はストレートと制球とコンビネーションです」
 実際、尻上がりに調子を上げた岸は九回の1番坂本からの上位打線をいずれも早いカウントで追い込み、料理している。
「セ・リーグの投手は巨人打線を意識し過ぎる。一発を警戒してか、こわごわ投げてしかも外角一辺倒の配球になりがち。阿部でも小笠原でも外角球を反対方向に長打する技術、パワーがある。外角ばかり投げては打たれます。150キロは出なくても、自信を持って投げれば、岸ほどのカーブはなくても、攻め方を間違わなければ巨人打線を打ち取ることはできる」(堀本氏)
 岸は、「立ち上がりは高めにボールが浮いて不安だった。でも、徐々に調子も上がっていった。真っすぐがよくて手応えを感じていた」というように9奪三振のうち7つがストレートだった。
 岸の4安打完投勝利は決して巨人に相性がいいからだけではない。ヒマさえあれば巨人打線に打ち込まれているセのヘボ投手は、岸の爪のアカでもせんじて飲め。


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