これ以上…野村の評価を落とすことはない。
コーチや下積みの経験がなかっただけに
本人も不安な中スタートした監督業。
その中で自身は 最後まで諦めない精神力のみで頑張ってきた。
唯我独尊・・・
野村の生い立ちからの人生を覗いてみれば、致し方ないところがある。
野村は幼少時から 父の厳格な指導方針により育てられた。
それはスパルタを通り超えた 厳しいものだったらしい。
父も野村以上の負けず嫌いな性格。
それは本当に厳しく 長男である野村は本当に大変な日々を送ったはずである。
選手に対して盛んに・・・「気持ちで負けるな」と発破をかけていたのも
自身の経験からきたものだと思う。
現役時代、常に身体を張ったプレーで 全身全力を出し尽くす生活を送った。
トリプルスリーも達成し、常にチームの中心選手であり続け、チームリーダーとして牽引したのは誰もが認めた。
名選手必ずしも名監督にならず・・・という球界のことわざがある。
これは企業経営にも当てはまる言葉であり、自身の経験だけで物事を捉えてしまうと、選手(部下)はついてこない。
物事には硬軟を持ち合わせた考え方が 上に立つ人間は必要で、「俺ならこうするのに・・・」・「俺はこの様にしてきた・・・」というのは ただの独り言でしかない。
また その様なもので人がついてくるはずもなく、大半が気がつくと裸の王様になっている。
もし野村が、選手の自主性を重んじる采配や 担当コーチに任せる度量があれば・・・
もし野村が、選手の性格を十分理解し 褒めておだてる性分であったなら・・・
もし野村が、口も出すが それ以上に金も出したなら・・・
色々なことを思うのだが、ここでハッキリと申したい。
フロントはこれ以上野村のメッキをはがしてはいけない。
もし来期・・・野村が心を入れ替え 方針変更することを申し合わせても 結果は今年以上に悪くなる可能性が大きい。
ここは野村を一度休ませ、数年後に再登板させるべきである。
そして後任監督には、現役時代の実績と指導者として葛藤を繰り返しメリハリのある性格の持ち主を起用してほしい。
今年、選手は本当によく頑張った。
この戦力であれば、トップがうまく乗せれば優勝できる力はある。
あとはフロントが本気で本腰を入れるのみ。
そうしないと・・・この激動な時代
カープの存続とか小さなことでなく、プロ野球は消滅するであろう。