サードコーチは難しと言われる。
成功すれば選手の好走塁。
失敗すれば、壊れた信号機と揶揄されコーチの責任。
我々素人は、スタンドやテレビで
回れ・・・止まれ・・・と軽々しく論じることは簡単に出来るが、
しかし当事者であるコーチや選手は、その瞬時に起こる状況で判断しなければならす、成功すれば拍手喝采で、その逆であれば野次の攻撃をくらう。
サードコーチとは・・・
■相手の守備陣系や脚力と肩の強弱
■自チームのランナーの走力や状況判断能力
■GO・STOPの勇気
それらの条件を噛み合わせていくのであろう。
昨日までの試合では、緒方コーチの役割は非常に少なかった。
考えてみれば、サードコーチで試合を決める試合は年間数試合。
しかし、その数試合が・・・勝敗を大きく左右し、得てして
クローズアップもされ、失敗すれば批判の対象にもなる。
昨日は2回、判断能力を求められた緒方コーチであるが
東出がランナーでありながら回せなかった心理・・・広瀬のアウトを引きずっていたのだろう。
現役を引退し、コーチ修行1年で
いきなりのサードコーチ就任。
緒方コーチに同情もするが、そこはプロ・・・
頑張ってほしいものである。
先日の阪神三連戦。
試合前の阪神の守備練習で、カープベンチから視線を送っていた努力の人緒方。
失敗から得たものを生かし、勇気を持って手を回してほしい。
気になるのは・・・自信のない手の回し方が目に付くことが、まだ多い。
しかし・・・それも時間が解決するであろう。
野村監督が現役時代・・・
「サードコーチの高代さん(現オリックスヘッドコーチ)が、自信を持って手を回されるから、絶対にセーフになると思って、無我夢中で走りました」とのコメントがあった。
選手に勇気と自信を与える・・・鼓舞する役目もサードコーチの大切な仕事。
緒方自身の現役時代を思い出し、さあ・・・今日から新たな気持ちで頑張ってほしい。