ぶきっちょハンドメイド 改 セキララ造影CT

ほぼ毎週、主に大人の童話を書いています。それは私にとってストリップよりストリップ。そして造影剤の排出にも似ています。

Lの物語ー商人ー

2019-10-11 07:00:00 | 大人の童話
落ち着いた色をした絹張りの馬車の中、宝石商は靴の中身を、頭の中で反芻していた。
「沢山入り用な訳ではないのだが、なるべく多くの種類の櫛を見せて貰いたいのだ」
公爵の注文を、宝石商は二つ返事で引き受けた。
遠い港にわざわざ買い付けにも行ったのだ。
公爵は、病弱な夫人の為に作り始めた薬草と、その知識を、惜しみ無く周囲に分け与えていて、宝石商も、その恩恵に預かった一人だった。
長年悩まされてきた、鼻炎と頭痛が治まって、日常が嘘の様に快適なのだ。
その公爵の役に立てるのが、嬉しくて堪らなかった。
馬車は四個の重いケースを乗せて、軽快に走り続けた。

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宝石商は、とにかく多様な櫛を集めました。
その中の一つ、遠方の民芸品をイメージして。





材料
柘植の櫛
貼れる布テープ
レジン液(ハード)

道具
ハサミ
彫刻刀
爪楊枝
シャープペンシル
消しゴム
テープ
櫛を置く台


1ー好きな形に布を切り取る。
2ー櫛の上に1の配置を決め、シャープペンシルで形を写す。
3ー2の形を、彫刻刀で2㎜の深さに、底面を平らに彫る。
4ー布を貼る。
5ーテープ等で櫛を台に固定し、レジン液を流し込む。泡や盛り上がりは爪楊枝等で潰す。
6ー日光(紫外線)に当てて、レジン液が固まるまで待つ。