ぶきっちょハンドメイド 改 セキララ造影CT

ほぼ毎週、主に大人の童話を書いています。それは私にとってストリップよりストリップ。そして造影剤の排出にも似ています。

Aの物語ー始まりー

2019-08-23 07:00:36 | 大人の童話
男と馬が厩舎を出ると、肩の丸い女が、大きな袋と小ぶりなリュートを背負って立っていた。
「さぁ、行きましょう」
男は暫し唖然として、女を見つめた。
「お前は私の気持ちはさっぱり分からぬ、勝手にしろ、と………」
「そうですとも」
女は胸を反らせた。
「分かられようが分かられまいが、自由になさればよろしいのです。私は貴方と共にある。嫁いだあの日に、そう決めたのだから」
女はそこで太陽の様に笑った。
「私は日頃から、蹴鞠で鍛えております。その上なんとリュートの名手!。お忘れでしたか?」
男は背負った荷物ごとぎゅうぎゅうと、女を抱きしめた。
そして存分に女の身の弾力と、匂いを味わった後、回りを見渡した。
「豹柄の彼女はどうした?」
「彼女は今朝早く、南の別荘の管理人お願いしました。自分が生まれたあの家で、兄妹達と暮らすそうです」
「寂しくはないのか?」
「寂しいですとも。ですが彼女は安定を好むのです。たった6年間でしたが、私達はお互いが大好きで、幸せな時間を過ごしました。そして二人の望みは別れた。だからこれで良いのです」
晴れ晴れどうした言った女の目から涙が溢れた。
「済まない……」
アザレアは首を振って促した。
「さあ、私達は」
アザレアの震える右手を、アンバーが握りしめて、胸に寄せた。
アラバスターが蹄を、軽やかに鳴らした。


                 完

...
...............................................

アザレアは思い出のペンダントを1つだけ選んで、城を出ました。
目立たぬように、服の中にかけています。




王妃のペンダントを模したビーズ細工のペンダントトップ

材料
3㎜のテグスー50cm
4㎜のスワロフスキー(シャム)ー6個
4㎜のビーズ(乳白色)ー6個
丸小ビーズ(シルバー)ー12個
淡水パール(小)ー6個
丸カンー1個
9ピンー1本






基本の花編みの6つ花を作り、9ピンと丸カンを付ける。