人は、
他者への愛は、
教わらなければ分からない。
けれども、
自己愛だけは、
教わらなくても自然に芽生えてくる。
誰にとっても、
自分ほど大切なものはない。
誰にとっても、
自分ほどかわいいものはない。
それが出発点であることは、
赤ちゃんをみればすぐに分かる。
いつもいつも、
母親の愛や、父親の愛、家族の愛を求めている。
まだ小さくてかわいいので、
大人たちは、優しく受けとめようとする。
だから、
ほんの数秒捨て置かれるだけで、
赤ん坊は、「ウワーッ」と泣き叫ぶ。
まわりの大人たちの非情を責めているのだ。
思うに、
「赤ちゃん」のままで、
大人に成り切れない人が多いのではないか。
時折、
自分の中の「赤ちゃん性」を振り返るとよい。
自分自身の意思で、
自分を護れるようになることは、
学習でもあり、成長でもある。
自立できるということは尊い。
されど、
いい年齢をした大人が、
自己愛にふけっているのを見ると、
人はそれを「醜い」と感じる。
これも教わらなくても目覚める、
自然の感情である。
---owari---
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