(コツコツした努力が道を開く)
「突破口となったベンジャミン・フランクリンの言葉」
学生時代に劣等感のかたまりのようになった方もおられると思います。「そこから突破する方法はないか」と思い、苦しんだ結果、やはり、「ある程度、本を読んで、中身を詰めることだ」と思ったのです。
そのときに、「空の袋は立たない」という言葉を学びました。これは、ベンジャミン・フランクリンの言葉です。つまり、「空っぽの袋というものは立ちませんよ。でも、中身が入ったら袋は立ちますよ」ということです。
そういうことを聞いて、「そうだなあ。やっぱり、中身を詰めることが大事だな」「人間、志は要るな」と思ったのです。
(一つのことを十年続ければ専門家になれる)
また、「人が一年でできることを、自分は一年でできない、三年、五年、十年かけてやればいい、十年やっても駄目なら、一生やればいいじゃないか」と思いました。
同じ時間でやって負けるなら、長い時間やればいいことです。「ウサギとカメ」の話もあるように、人は、短期間で行なうことには素質の差が出るけれども、長時間で行うことでは、やはりカメのように長く続ける者が専門家になるものです。
何をするにしても、一つのことに十年ぐらい打ち込めば、だいたい負けません。美容師をしようと、魚の釣り師をしようと、ゴルファーをしようと、何をするのであっても、十年やり続ければ素人には負けません。
それは、どの道でも同様ですので、あまり簡単に自分を諦めないで、「道はあるぞ」と考えてください。
(「細切れの時間」を上手に使おう)
「自分は天才だ」とか、「生まれつき頭がいい」とかいうことを、あまり思わないほうがいいと思います。むしろ、「自分は平凡だ」と思い、コツコツと努力することです。そして、他の人にかなわないのであれば、「人よりも、もう少し長く頑張ろう」と思うことです。
例えば、一日の時間のなかで長くやるとか、十年二十年と長い期間、コツコツと積み上げるとか、人が休んでいる土日などに頑張るとか、ちょっとした細切れの隙間時間を使うとかいったことが大事です。
まとまった時間が天からボーンと降ってきて、「あなたに二時間あげるから、それでしっかり勉強しなさい」というようなことはめったにありません。そういうまとまった時間はないのです。実際、みなさんも忙しいでしょう。仕事や家事があるし、もう、「時間がない」「そんな暇はない」と言っていると思います。ただ、そもそも、「まとまった時間などないものだ」と思ってください。
平凡な人が底から脱出する道は、やはり、「細切れの時間」を上手に使うことです。五分、十分、十五分の時間を、こまめにこまめに、少しずつ使うのです。
(やがて来るチャンスに備えて努力を続けよう)
例えば、あなたが「海外に行ってみたい」「海外で仕事をしてみたい」と思うなら、一日、五分十分の勉強時間でもかまいません。五分十分の時間なら、一日のうちにつくれないことはないでしょう。その時間に単語を少しだけ覚えるとか、文法の本を少しずつ読むとか、志を持って何年か続けていれば、やはり実現していくのです。
三年なら三年、英会話でも何でも勉強をひそかに続けていると、会社に勤めている人でも、何かチャンスは出てくるものです。「ああ、こいつ意外にできるのか」ということで、海外に出してくれるようなチャンスが回ってくることがあります。
しかし、努力していない人は、チャンスが巡ってきても、そのチャンスをつかまえることができません。「チャンス(幸運)の女神は前髪しかない(レオナルド・ダビンチの言葉)」と言われますが、本当につかまえられないのです。
チャンスが巡ってくることも多くありますので、その日が来るのをただ漫然と待っているのではなく、やはり、自分でコツコツと努力して、その機会に備えていくことが大事だと思います。
(勤勉のすすめ:実践してきた人の言葉には真実味がある)
「細切れの時間を大事にする」ということと、「継続は力なり」ということ、これは本当です。継続しなければ駄目ですが、継続したら本物になります。
継続しないものは本物ではありません。「一時的にちょっとする」とか、「一夜漬けで勉強する」とか、そんなものは身につかないのです。ですから、努力に努力を重ねて本気で続けていくことです。
---owari---
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