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真に国を護るために

2017年08月03日 | 政治・経済

国防の問題については、以前から、北朝鮮の危険度についてお伝えし、中国の未来において覇権主義が強くなることも訴えてきました。

 

沖縄の人々が、「これでは、アメリカにずっと支配されていて、植民地のようで嫌だ。だから、早く独立したい。そのためにも米軍基地は出ていってほしい」というような気持ちを持つのも分かります。かつて、沖縄はアメリカに占領されていましたし、沖縄が本土に返還されたのは今から四十年余り前のことです。そのころは、日本のほかの地域の人々はもうとっくに復興を終えたあとでしたので、その気持ちが分からないわけではありません。

 

しかし、米軍基地やアメリカ海兵隊が撤退するということは、同時に、韓国や香港、台湾の危機を招き寄せることにもなります。そして、フィリピンやベトナム、その他の国々にとっても、大きな危機を招くことにもなりかねません。

 

もし、米軍に即時撤退を求めるのであれば、日本は、アラビア半島から石油が入ってこなくなる可能性も考えておかなければいけないのです。なぜなら、そのシーレーン(海上交通路)のなかには台湾近辺の海があり、ここをタンカーが通れなくなるからです。

 

もし、海外から石油が一滴も入ってこなくなったら、どうなるでしょうか。これは、先の第二次大戦の発端とまったく同じ状態ではありませんか。

 

石油が入らなくなったらどうしますか。やはり、戦わざるを得なくなります。そのように追い込まれてしまうのです。

 

ですから、平和を求めたければ、エネルギーの供給源を止めてはなりません。

ときどき、核エネルギーの発電所が危険視され、いろいろなことが言われていますが、四十万年に一回起きるかどうか分からないような「断層のずれ」のために、私たちは目先の戦争を起こすわけにはいかないのです。地震学者や地質学者が言うことは、今まで当たったためしがありません。

 

沖縄の人々にもお伝えしておきたいことがあります。

米軍に対し、「これでは、沖縄が植民地状態のままなので、米軍基地は出ていってほしい」と主張するのであれば、やはり、「核エネルギーを温存しておかないと独立を保てない」ということです。そのことを知っておかなければいけません。

 

今の日本は、太陽光発電だけではもたないのです。それは、供給量に問題があるだけでなく、空爆に非常に弱い体質を持っているからです。そういう問題があります。

さらに、米軍に沖縄から撤退してもらうには、憲法九条を改正し、「国防軍」を持たないかぎり、それは無理です。

 

ですから、沖縄の人々が訴えていることと、望んでいることは、あまり合っていないわけです。

日本が自分の力でこの国を護れるならば、米軍に撤退してもらっても構いません。

 

その事態は、近々に来るかもしれません。そのためにも憲法九条の早急な改正と国防体制の強化が急がれるのです。

 

---owari---

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