地上を去る時に持って還れるものは？

私たちは、決して地上において、人生を早く行きすぎることを目標としていない。
駆け足で通り過ぎてしまったとところで、人生に何ら味わいもあるはずがない。

成長の山の頂を極めたところで、さしたることがあろうはずもない。
平坦であることを恐れてはなりません。平凡であることを恐れてはなりません。

この世で私たちが握っているところうの、さまざまな執着は、これは、地上を去る時にはまったく虚しくなる。そのようなものは持って還れません。どのような者であっても、百歳を超えるのは難しい。その時に、持って還れるもの、地上を去る時に持って還れるものは、いったい何でしょうか？

地上を去る時に持って還れるものは、心しかありません。
心しか持って還れないならば、その心を幸福に満たす以外に、手だてはないのです。

心を幸福に満たすのは、人生に喜びを感じ、喜びを味わうことが大切です。
心幸福ならば、今世はすなわち成功したと言ってもよいでしょう。
その幸福のために、自分のすべてを賭けましょう。

くどいようですが、あの世に持って還れるものは、心しかないのです。

この世で、心が喜びを持って地上を去れば、喜びの世界が待っている。
苦悩を持ってこの世を去れば、苦悩の世界が待っている。
悲しみの心を持って地上を去れば、悲しみの世界が待っている。

ゆえに、この世で心を満足させて、喜びの人生を送れれば、今世は成功したといってよいのでしょう。

仏神に感謝し、謙虚に生き、喜びの日々を過ごすことが大切なのではないでしょうか。

---owari---