(「ハリー・ポッター」の世界は、西洋における「裏側」の世界)
「裏側」の世界は西洋にもあって、「ハリー・ポッター」の世界も基本的にはそうです。あまり教えはないのであって、「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」の世界と言ったら語弊(ごへい)があるかもしれませんが、人を驚かせるような不思議な世界なのです。
そういう世界がたくさんあるわけですが、彼らはその不思議な世界をつくり出し、“マジック的な喜び”を味わっているわけです。
確かに、映画などでも創造の喜びなどはありますし、アニメなどもいくらでもつくれますが、そのような、クリエイトしていく能力のなかでも、やや人を驚かせるような感じのものが好きな人たちもいるのです。
ただ、正統な流れから見れば、彼らは少し“変形”しています。
「ハリー・ポッター」の映画で古い教会を撮影に使ったら、そのあと、その教会の窓ガラスが石を投げられて割られたようです。そのように、キリスト教会側から迫害されたりはしているのですが、この作品がけっこう広がったのを見れば、そういうものはそうとうあるということです。
「ハリー・ポッター」のもとになっているのは、おそらく、キリスト教が流行(はや)る前にゲルマンのほうにあったケルトの信仰等でしょう。
「ケルト」といわれていた文化があって、そのなかにドルイド教もありました。ドルイド教のなかには、魔術やアニミズム信仰などもたくさんあって、土着の信仰として長くあったと思われるのですが、それをキリスト教的なものが征服していく流れだったと思うのです。
征服され、敗れていったため、彼らは、今、そういう裏側の世界に逃げ込んでいるのではないかと思います。たぶんそういうことでしょう。
これは、「正統派がポンと立つと、そこから少し外れたところに、それ以外のものが住処(すみか)をつくっていく」という感じでしょうか。
こういうことがあって、霊界には、「上」と「下」だけではなく「表」と「裏」が若干あるのです。
---owari---
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