雨上がりに咲いた夢の薔薇と虹

富士山の麓の田舎で生活する中
日々感じた事を 綴ったエッセイブログです
ほんわかロマンチックな世界観

すみれの花束

2008-03-17 | 雪だるま

 

もう随分前になるけれど

雪だるまの父つまりお父さん雪だるまは会社の事故で入院をした

会社の近くの病院に入院をして生死の境をさまよっていた

会社関係者から送られてきた大きな花束で病室は一杯だった

でも病室の空気はどんより重苦しくて灰色だった

 

そんな時ご近所の方がお見舞いに来てくださって

庭で摘んだすみれの花で作った花束をくださった

ちいさな ちいさな 手の中に隠れるくらいの

淡いむらさきのすみれの花束

細いリボンをかけてはかなくて可憐な花束

ほのかな上品なかおりがした

どんな豪華な花束よりも嬉しかったことをよく覚えている

お父さん雪だるまは奇跡的に回復し

今でも元気に大好きなあんこのお菓子を食べている

 

すみれの花の咲くころになるとあのときの事を想い出す