新・小径あるけば

新しい「小径あるけば」です。小径が興味のあること日々感じたこと考えたことなどをつづります。こちらでもどうぞよろしく。

救急車とAED

2018年12月04日 16時46分13秒 | その他

1年ほど前のことです。

夕方いつもの散歩道を歩いて帰宅していたら

少し先の歩道上で4~5人の人が固まっていました。

近づいて見ると、年配の女性が歩道に横になっていて

同じような年配の椅子つきカートを押した女性ともう一人年配の女性。

自転車から降りかかっている若い男性とバギーを押した若いママさん二人でした。

カートを押した女性が「この人私の遠縁ですねん」と私に向かって言いました。

「家に電話したら兄ちゃんがおるから電話したらいい」と言います。

ママさんの一人が「電話したんですけどお留守みたいです」と言います。

私が「救急車呼んだ?」と聞いたら「いえ・・・呼んでいいんでしょうか?・・・」と。

その時若い男性が「医者呼んで来ます」と言い残して自転車で立ち去りました。

私は「呼んだ方がいいと思うけど。私今ケータイ持ってないから」と言うと

またカートの椅子に腰かけた女性が「私この人の遠縁ですねん」と言います。

心の中で「それがどうした!!∑(`□´/)/ 」と突っ込みながら

「いや、いいでしょう。早く呼んだ方がいいと思うわよ」と私。

ママさんの一人が119番しました。

そんなこんなしてると向こうから白衣の男性と看護士さんらしき人が二人

ひとりは鞄をひとりはAEDらしきものを抱えて走って来ました。

男性は「私は医者です!分かりますか?!お名前言えますか?!」と倒れている人に呼び掛けていました。

その人はちゃんと目も開けていて意識もしっかりしているようでした。

そしたらまたカートの椅子に腰かけた女性が先生に

「私この人の遠縁ですねん。家に兄ちゃんおるから電話したらええ言うてんのに!」と言うのです。

先生はそれを無視して、私たちに「救急車は呼びましたか?」と聞くのでママさんたちが「はい!呼びました」と。

先生は「大丈夫ですよー!すぐ救急車来ますからね。それまで私がここにいますから」と

大声で呼びかけいました。

すると遠くからピーポーピーポー聞こえてきたので

私はその場を立ち去りました。

その方がどうなったのかは知りませんけど、お元気になられたことを祈っています。

それにしても、あの場で誰も救急車を呼ばなかったんですよね。

私は3度救急車に乗ったことがあるので

別にタクシー代わりに使うわけでなし、1秒でも早く呼ぶべきだと思いました。

皆さん善人で医者を呼びに走った若者も良い判断だと思いましたけど

もしその場にAEDがあったとしても誰もそれを使おうとはしませんよね。

私も勿論、できません。

なんでこんなこと書いたかと言いますと

マンションの理事会でAEDを設置するかどうかという議題がでたからです。

最近では駅や公共施設には必ずAEDがありますけど

あれ、どれくらいの稼働率なのでしょうか?

検索したら2015年で稼働率3.7%だそうです。

実際、私が今そういう場面に出くわしてもAEDを使おうとは思いません。

だって、できませんもの!そんなこと!

友人にも聞いてみましたけど、同じ意見。

だから無駄だとは言いませんけど、救急車を呼ぶのでさえ

赤の他人には躊躇してしていまう国民性だと感じたからです。

家族なら勇気を出して挑戦してみるかもしれませんけど。

まあ、そんな話を色々して理事会では今回は設置を見送ることになりました。

難しい問題です.

優しい日本人ですけど無難さを好む性質が問題ですかね。

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