有志舎の日々

社長の永滝稔が、 日々の仕事や出版・学問などに関して思ったことを好き勝手に 書いていきます。

『都市と暴動の民衆史―東京・1905-1923年―』(藤野裕子さん著)は10月下旬発売です

2015-09-11 18:09:06 | 日記
ついに『都市と暴動の民衆史―東京・1905-1923年―』(藤野裕子さん著、本体3600円)の著者校正が終了。
あとは、私の方で最後の作業をしていくだけ。

そこで、表紙カバー・オビの画像を公開します。
オビのキャッチコピーは、「デモから暴動へ! 若者が街頭を占拠した」です。
今から100年前、民主化・大衆化のなかで民衆の暴力が東京を駆けめぐりました。でも、その論理と文化を内在的に理解するには、これまでの歴史理解ではダメだったのです。
かくして、新しい民衆史へと著者は踏み出していきます。

それにしても、 「戦争法案」をめぐって連日デモが繰り返されているときに、何ともタイムリーですねえ(ただし、デモ賛美の本ではなく、むしろ民衆が持つ問題点を鋭く指摘している本ですけど)。
でも、この企画を著者に依頼したのは9年前であって、時局に便乗した本ではありません。
9年前には、こんな事態は想像すらしていなかったので、何かこの本の持つ運命を感じてしまいます。

それにこの本は、近代日本の民衆史を「男性史」という視点で描きなおすチャレンジなので、フェミニズム・ジェンダー史に興味ある方にも読んでもらいたいです。
10月下旬刊行になりますので、ご予約はお近くの書店さんまで。

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