有志舎の日々

社長の永滝稔が、 日々の仕事や出版・学問などに関して思ったことを好き勝手に 書いていきます。

歴史学寺子屋@高円寺?

2017-06-27 10:14:24 | 学問
『竹内好全集』を読みつつ、一方で竹内に関する論文集を出版するので、その収録論文を読み、考えたこと。
私のような素人が竹内の思想を勉強しようとする場合、まずは自力で竹内の文章を読んでみる。これは絶対に必要なことなのですが、なかにはどうしても理解出来ないところも出てくる。
そうしたときに、専門家の方によって補助線を引いてもらうことで、竹内の言いたかった事がよりはっきりと理解できるようになり、そこから自分自身で竹内を再び読み始めるとスルスルと理解出来るようになってくる。
素人が学術的な文章を自分ひとりで読んでいるだけでは、十分に理解しきれないこともあるので、やはり「他人」「専門家」による補助線が必要だということ。
考えてみると、私自身も仕事のなかで自然と研究者から噛み砕いて教えてもらったり、分からないことを研究者に聞いたりしながら本を読んでいるところがあって、そういうことで「知」が身についていくという事がある。
同じようなことを街の中で一般市民の人びとが体験できればいいな、と思うのです。
世の中に市民講座とかはいっぱいあるけど、もっと寺子屋的な小さな、顔つき合わせて専門家と素人が歴史について語り合える(句会とか短歌会みたいな感じの)場を、ここ高円寺につくれないかなと、思っているのです。
でも、多くの研究者の人は忙しい。忙しいけど、協力してくれるという方もいらっしゃるので、そういう方と共に歴史を学ぶ裾野を広げていきたい。
それがやがては学術書を読む層を増やしていき、歴史学の発展にもつながっていくと思うのです。「学術書が読まれない」と嘆いてだけいてもダメなので、アリのような一歩からでも始めてみようと思っています。
研究者の皆さん、ご協力いただけると有り難いです。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

7月の新刊は、須田努さん著『三遊亭円朝と民衆世界』です

2017-06-23 09:03:45 | 出版
7月の新刊、
須田努さん著『三遊亭円朝と民衆世界』(本体5000円)
の表紙画像を公開します。

文明開化の時代に生きた名人噺家・三遊亭円朝の作品をとおして、彼の思想とそれに喝采した民衆世界を解析していきます。
これまでの国文学・演芸論とは全く違う歴史学(民衆史)から怪談・人情話をとらえ直す全く新しい試みです。
7月下旬の刊行になります。お楽しみに!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

老父の部屋から歴史資料が?

2017-06-22 12:47:54 | 雑談
何と、老父の部屋の押し入れの奥から、小学一年生のときの「開封日本尋常小学校通知簿」(昭和15年度)が発見されました。
開封というのは中国大陸の開封です。祖父が華北電電に勤めていた関係で、父はここで小学校にあがりました。
国語・算術・唱歌・体操といった科目が並んでいて、甲・乙で成績が付けられています。
紙の色は変わってしまっていますが、文字は全部読めるし、ハンコも鮮明。
保存状態は良い方なのではないかと思います。
今となっては歴史資料なので、大事にとっておきたいと思います。
一応、写真(モノクロ)も載せましたが、小さくて分からないかな?

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

石原俊さん(明治学院大学)×下平尾直さん(共和国・代表)の対談イベント、いよいよ今週末の開催!

2017-06-14 11:53:18 | 学問

石原俊さん(明治学院大学)×下平尾直さん(共和国・代表)の対談イベント「冷戦ガラパゴスをどう超えるのか?」は、いよいよ今週末の開催です!
締切間近です。お申し込みをお待ちしております。

以下のいずれかよりお願いします。
    ①有志舎(担当:永滝 稔)のメールアドレスへ
      yushisha2005@gmail.com
     ②申し込みフォームから
      https://goo.gl/forms/PjL4vNoXCjUGVyez2

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

『ザ・ピープル:イギリス労働者階級の盛衰』を読んで

2017-06-10 11:10:29 | 出版
『ザ・ピープル:イギリス労働者階級の盛衰』(みすず書房)を読みつつ、こういう歴史書が生み出されるイギリス歴史学の底力を羨ましいと思いました。
内容はもちろん、叙述そのものが魅力的でサクサク読める。
なぜ、日本の歴史書は学術論文の書き方と同じ「作法」で書かれ続けているのだろう。
もうそれをやめても良いのではないかと思うのです。

ただ、この本の宣伝文にピケティのことを出すのは、ちょっと無理矢理すぎないか?
推測だが、出版社の誰か(営業の人あたり)が「ピケティにひっかけた文章もいれて『21世紀の資本』にも読者の関心を向けさせるべき」とか言ったのでしょうか。
唐突すぎて笑ってしまう。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加