有志舎の日々

社長の永滝稔が、 日々の仕事や出版・学問などに関して思ったことを好き勝手に 書いていきます。

有志舎プレゼンツ「歴史書 まちのほんだな(交換棚)」を高円寺のコクテイル書房さんに常設

2017-11-25 19:02:54 | 本と雑誌
有志舎プレゼンツ「歴史書 まちのほんだな(交換棚)」を高円寺のコクテイル書房さんに常設させてもらいました。
有志舎の本の中で、ページが少し折れたりして商品としてもう出荷できないもの(でもちゃんと読めます)や私・永滝の蔵書から皆さんに読んで欲しいと思った本をセレクトして並べています。
1冊ずつの交換になります。歴史関係の本が好きな方、どんどん交換していって下さい!

とりあえずのラインナップ
ハンナ・アーレント『全体主義の起源』全3巻
川田順造『サバンナの手帖』
小倉貞男『ベトナム 歴史の旅』
下村太一『田中角栄と自民党政治』
山本博文『殉死の構造』
など30冊ほどです。
今後、順次入れ替えたり補充します。




有志舎12月の新刊は、仲松優子さん著『アンシアン・レジーム期フランスの権力秩序』(本体6000円)

2017-11-08 15:33:18 | 出版
有志舎12月の新刊は、仲松優子さん著『アンシアン・レジーム期フランスの権力秩序―蜂起をめぐる地域社会と王権―』(本体6000円)です。

この本は衝撃的です。
何しろ18世紀のフランス(いわゆるアンシアン・レジーム下のフランス)は絶対王政国家などではなかったという内容なので。
だとすると、絶対王政を倒したからこそ意味があったフランス革命って一体何だったんだ?

でも突拍子もない学説ではないのですよ。
現在のヨーロッパ歴史学界では、18世紀のイギリスもスペインも絶対王政ではなく「複合王政」として捉えられていて、そういうなかでヨーロッパ各国の王政の比較研究がなされているそうです。
さらに、絶対王政論だけでなく、二宮宏之さんの社団国家論なども徹底批判して、全く新しい地平を本書は拓いていきます。
もう、私が習ってきた西洋史理解は根底から崩れてしまいました(笑)。

著者の仲松さんは1974年生まれ、千葉大学大学院修了、北海学園大学人文学部准教授(フランス史)です。
そして、本書は12月下旬刊行予定です。
よろしくお願いします。

表紙画像は、まだ試作段階のものです。

11月新刊:牛米努さん著『近代日本の課税と徴収』は11月20日配本です。

2017-11-07 13:39:01 | 出版
11月の新刊、牛米努さん著『近代日本の課税と徴収』は、定価7400円(税別)で、11月20日配本です。

内容と目次は以下の通りです。

(内容紹介)
税金が国家および私たちの社会生活に不可欠なものであることは言うまでもない。それは戦前の日本においても同じことである。しかし、改めて近代日本における税の仕組みについて考えようとするとき、私たちはそれほど多くの知識を持っていないことに気付かされる。本書は、これまでの研究が税制をめぐる政治的な動向に集約される傾向にあった状況から脱して、近代日本における課税から納税までの基礎的な税の仕組みを考察。真の意味での「租税史」をここに提示する。

(目次)
序 章
第一編 所得税の導入と課税
 第一章 所得税の導入
 第二章 所得調査委員会にみる賦課課税
 第三章 大正期における所得の申告奨励策
第二編 営業税の導入と課税
 第一章 営業税の導入
 第二章 営業税調査委員会の成立
第三編 徴収機構と徴税
 第一章 税務署の創設
 第二章 国税徴収委任制度
特 論 災害と国税の減免―災害減免法の沿革―
終 章―まとめと課題―



11月5日に「本のヒトハコ交換市」が行われました

2017-11-06 12:12:03 | シンポジウムなどの情報
昨日は、高円寺駅前で「本のヒトハコ交換市」を開催しました。
ちょっと風が強かったけど、好天に恵まれ本当に良かったです。
有志舎もブースを出しました。
以下はその時撮った写真です。


「ただいま準備中」の光景


午後1時、いよいよ「本のヒトハコ交換市」スタートです!


じっくり話し合う風景も交換市ならでは。


ブースの店主の方、ご機嫌で楽しそう。


書店員さんが出店してくれたブースでの交換風景です。


何と飛び入りでお手伝いに来ていただいた高橋晃・高井戸図書館長!


杉並区議会議員の市来とも子さん(社民党)も本を持って来場いただきました。


会場を盛り上げていただいた音楽グループ・Zayaendoh(ざやえんどう)の皆さん。素晴らしいナマ演奏!


若手落語家の立川かしめさんもご来場(中央の方)


最後に、会場全体の光景です。

皆さま、ご来場いただき有り難うございました。次回は来年5月6日の開催を予定しています。

「本のヒトハコ交換市」、明日11月5日(日)に高円寺駅前にて開催です

2017-11-04 09:19:50 | シンポジウムなどの情報
有志舎は、神保町ブックフェスティバルに背を向け(別にケンカしているわけではないが)、高円寺を「本の街」にこれからするべく活動中。

で、明日11月5日(日)は「第3回 本のヒトハコ交換市」を高円寺北口駅前広場で開催です。
交換ですので、お金は必要ありません。本を持って駅前にお集まり下さい。
野菜・ドリンクと本を交換できたり、音楽イベント・トークイベントも開催します。

また、会場では、高円寺周辺の書店・古書店やカフェ・史跡などを載せたオリジナルの「高円寺Book map」やこれから本の交換が楽しくなる「交換手帳」を無料でお配りします。
ちなみにmapの史跡部分は私・永滝が調べたものです。

本日はこれからその準備です。

いつの日か、高円寺が「本の街」として神保町を凌駕できますように。
さあ、頑張るぞ!