先日、勝田政治先生(国士舘大学教授)から『小野梓と自由民権』の原稿を頂戴しました。小野梓は自由民権運動家で立憲改進党の創設メンバーであり、イギリス流の立憲政治を理想として終生かかげた人です。この原稿を読んでみて、小野梓という人物は意外にも「熱い」男だという事を初めて知りました。不正は絶対に許さない、道理に合わないことには絶対妥協しない、そういう頑固一徹なところに好感が持てます。
自由民権研究が下火になって久しいように思いますが、日本における近代民主主義の始まりとして、今こそきちんと自由民権を考え直さないといけないんじゃないかと思っています。去年は政権交代を果たした事ですし、真の「民主政治」というものを歴史のなかから見直すことが絶対必要なのではないでしょうか。
ちなみに、小野梓は早稲田大学の創設者の一人ですので、早稲田大学の先生・学生さんやOB・OGの方々、6月くらいには出版の予定なので、ぜひ読んでください。どういう志をもって早稲田大学を創設したのかを知れば、ますます愛校心がわくかも!?
それにしても、著者の勝田先生との付き合いは長いのですが、私が単著を出版させていただくのは吉川弘文館にいたとき以来なので、ずいぶん久しぶりとなります。原稿をいただいたあと、打ち合わせに行って一緒に飲んで盛り上がり、翌日はすっかり二日酔いになってしまいました・・・。