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有志舎の日々

社長の永滝稔が、 日々の仕事や出版・学問などに関して思ったことを好き勝手に 書いていきます。

民間研究所設立という夢想

2016-07-18 18:45:22 | 学問
すべてはまだ夢想のなかにあって、現状では単なる理想でしかないですが、ちょっと前から考えていることを書きます。

有志舎は来年に杉並区の高円寺に移転する予定なのですが、そのあと、何とか高円寺を「本を生み出す」街にすると同時に、学問・研究そのものを生み出す街にできないものかと考えています。
民間研究所を作って、そこで人文・社会科学の研究者を迎え、街の住民に学問を教えていただきながら研究を主体にやっていただく。
理系ではないので、そこで医学上の大発見とかは無いのですが、「何の役にもたたない」とか悪口を言われている人文系の学問などを、街に暮らす人びとのために、江戸時代の寺子屋みたいに教えて欲しい(そのためには教える側にも工夫が必要になるわけですが)。
そのかわりに現在の大学で増え続けている学務仕事みたいなものは殆どないような形にして、研究に邁進できる環境を作る。
そして、その成果を有志舎で公刊していただく。
つまり、高等教育を大学ではなく、街の中で行えないかという提案です。

もちろん、有志舎の資金力ではそんな事は実現できないので、別にNPO法人を作ってやらないといけないわけですし、設立資金・運転資金をどうやって獲得するのか(これが一番大事)など難題山積ですが、何人かの友人たちとそういう事が出来ないかと、結構本気で話し合っています。
まずは、研究者の方々に意見をうかがいたいので、今後は個別に連絡させていただくかもしれませんが、ご協力をいただけると有り難いです。
もちろん、経営の専門家にも相談していきます。
今後、何十年もかかる事業かもしれないし、そもそも企画倒れになりそうな荒唐無稽な計画です。
それは当然分かっているのですが、今の大学教育の崩壊状態と教員の皆さんの疲弊を考えると、大学ではない場所で学問を育てるというオルタナティヴが必要ではないかと思うのです。
そうしないと、真性の学問は死んでしまうのではないかとも思っています。

ただし、研究者の皆さんには最初からこの計画に関わって下さいとは言いません。
まずはご意見を聞かせていただく事だけでも結構なので、それだけでもご協力いただけると有り難いです。
よろしくお願いします。

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