大判カメラ日記。

ワイズクリエイト・木戸嘉一のブログです。

熱海の老舗喫茶店・ボンネットで至福の時を過ごす。

2019年12月10日 | 熱海・湯河原・伊東

今日のブログは2日前に書いた名物ハンバーガーでも有名な熱海の老舗喫茶店・ボンネットのお話です。今回、表参道のスペース・ジングの中澤久和さんの思い出旅行に立ち会って初めてボンネットを訪れましたが、その佇まい、雰囲気、店内の空気感、音楽、マスターご夫婦の魅力等全てが気に入ってしまいました。ですから翌日も再訪してしまうほどでした。ボンネットは昭和27年(1952年)に熱海・銀座通りからの路地を入った所で開店しました。お店の名称・ボンネットは自動車のボンネットでは無くて帽子の名称から命名されたものでお店のロゴマークを見るとそれが分かります。マスターは今年91歳になる増田博さんで大学では映画学科に在籍していたそうで、昭和23年頃、銀座にあったアメリカ軍の将校クラブで働いていて、そこで出会ったハンバーガーを熱海の地で再現しました。当時の日本には写真の様なハンバーガーは無くて、日本で初めてこの形態のハンバーガーを扱ったお店と言えます。ですから熱海に別荘を持つ三島由紀夫、谷崎潤一郎などの文豪達が足繁く名物になったハンバーガーを求めて通ったと言います。ボンネットを2日続けて訪ねましたが、旧いソファーに座り、サイフォンで入れたコーヒーを口に運び、小振りのハンバーガーを食しながら、流れる50、60年代の音楽を聴く・・・・・まさしく至福の時です。時間はゆっくりと流れ、頭にあった仕事やいろいろな雑務の形や色が無くなり、透明になって次第に無くなっていきます。暫しマスターと話して店を後にしましたが、寒さの中に、波の音が聞こえる熱海サンビーチに向かって歩を進めていると・・・目の前に未だ12月の上旬だと言うのに咲き誇るヒマラヤサクラが出現です。やっぱり・・・・熱海って良いな!

ボンネット (BONNET)
熱海市銀座町8-14
0557-81-4960
営業時間 平日・土曜 10:00〜15:00頃 
     日曜 休業 

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