秋吉台に春が来た、オキナグサとセンボンヤリ

「カルスト台地に春を呼ぶ」の山焼きから約１ヶ月、真っ黒な土の中から緑色の芽がぼちぼち出てきました。春の訪れです。

山焼きのあとに真っ先に登場するのがセンボンヤリとベニヤマタケというきのこです。それからわずかに遅れてオキナグサが花を咲かせます。昨年はオキナグサの開花が遅かったのですが、今年は咲いてくれました。

朝一番で見たときにはつぼみだったのに、小一時間ウロウロした後に見に行ったら開いていてくれました。焼けた大地から産毛を纏って出てくる姿は神々しくさえあります。

★オキナグサ


花の中まで撮りたかったのですが、暗いのと背が低いのとで、これが限界でした。オキナグサはいずれまたご紹介いたします。

★オキナグサの葉っぱとつぼみ


オキナグサはキンポウゲ科の花で、果期の姿を白髪の翁に見立ててこの名前があります。種子は同じ科のセンニンソウなどと似たような感じです。

それにしても春はキンポウゲ科の花たちに振り回されています。オキナグサはまだまだ素直なほうです。実はオキナグサの開花を確認したあとに、わがまま娘たちのもとへ性懲りもなく出かけたのでした。

★センボンヤリ


春と秋に２回花を咲かせるセンボンヤリです。秋の花は以前ご紹介したように閉鎖花です。でも名前の由来は秋の閉鎖花の形からきています。春のこのキレイな花からはセンボンヤリという名前はイメージできません。

センボンヤリの別名はムラサキタンポポです。別名のほうの由来はは春の花からきています。花びらの表の色は純白ですが、裏は写真で確認できる通りキレイな紫色です。そして種子はタンポポ以上にフワフワでポンポンのようです。



★センボンヤリの葉っぱ


さあ、秋吉台の花のシーズンがスタートしました。忙しくなります。

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センボンヤリ（０５年１０月３１日）