2018-1111-man2999
万葉短歌2999 水を多み2811
水を多み 上田に種蒔き 稗を多み
選らえしわざぞ 我がひとり寝る ○
2811 万葉短歌2999 ShuF602 2018-1111-man2999
□みづをおほみ あげにたねまき ひえをおほみ
えらえしわざぞ あがひとりぬる
○=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2964-3100、137首)の第36首。男。
【訓注】上田(あげ=上)[<あげ>は<上田(あげた)の略>]。種蒔き(たねまき=種蒔)[下記注]。
【依拠本注-種蒔き】上田は水はけがよすぎるので、陸稲(おかぼ)を育てるごとく直播をしたもののようで、ここも「種蒔き」とあり、直播と思われる。我がひとり寝る(あがひとりぬる=吾独宿)。