万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2017年08月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。

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万葉短歌2578 朝寝髪2390

2017年08月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌2578 朝寝髪2390

朝寝髪 我れは梳らじ うるはしき
君が手枕 触れてしものを   

2390     万葉短歌2578 ShuF235 2017-0830-man2578

あさねがみ われはけづらじ うるはしき
 きみがたまくら ふれてしものを

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第62首。女。
【原文】11-2578  朝宿髪 吾者不梳 愛 君之手枕 触義之鬼尾  作者未詳


万葉短歌2577 今だにも2389

2017年08月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌2577 今だにも2389

今だにも 目なともしめそ 相見ずて
恋ひむ年月 久しけまくに   

2389     万葉短歌2577 ShuF235 2017-0829-man2577

いまだにも めなともしめそ あひみずて
 こひなむとしつき ひさしけまくに

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第61首。女。
【訓注】目なともしめぞ(めなともしめそ=目莫令乏)。年月(としつき)。


万葉短歌2576 人間守り2388

2017年08月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌2576 人間守り2388

人間守り 葦垣越しに 我妹子を
相見しからに 言ぞさだ多き   

2388     万葉短歌2576 ShuF230 2017-0828-man2576

ひとまもり あしかきごしに わぎもこを
 あひみしからに ことぞさだおほき

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第60首。男。
【訓注】人間守り(ひとまもり=人間守)[11-2563他眼守 君之随尓(ひとめもる きみがまにまに)、12-3122人目守 乏妹尓(ひとめもり ともしきいもに)]。言ぞさだ多き(ことぞさだおほき=事曽左太多寸)[さだ=「まことに、はなはだ」]。


万葉短歌2575 めづらしき2387

2017年08月27日 | 万葉短歌

2017-0827-man2575
万葉短歌2575 めづらしき2387

めづらしき 君を見えとこそ 左手の
弓取る方の 眉根掻きつれ   

2387     万葉短歌2575 ShuF230 2017-0827-man2575

めづらしき きみをみえとこそ ひだりての
 ゆみとるかたの まよねかきつれ

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第59首。女。
【訓注】めづらしき(希将見)。弓取る方(ゆみとるかた=執弓方)。眉根(まよね)。


万葉短歌2574 面忘れ2386

2017年08月26日 | 万葉短歌

2017-0826-man2574
万葉短歌2574 面忘れ2386

面忘れ だにもえすやと 手握りて
打てども懲りず 恋といふ奴   

2386     万葉短歌2574 ShuF230 2017-0826-man2574

おもわすれ だにもえすやと たにぎりて
 うてどもこりず こひといふやつこ

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第58首。女。歌番号について、下記注。
【訓注】だにもえすや(太尓毛得為也)。恋といふ奴(こひといふやつこ=恋云奴)。
【編者注-歌番号】依拠本は、「底本の順序に従って」として、「1573心さへ、1575めづらしき、1574面忘れ、1576人間守り」の順に並べて釈注する。しかし編者は便宜のため、歌番号どおりに並べて紹介する。


万葉短歌2573 心さへ2385

2017年08月25日 | 万葉短歌

2017-0825-man2573
万葉短歌2573 心さへ2385

心さへ 奉れる君に 何をかも
言はず言ひしと 我がぬすまはむ   

2385     万葉短歌2573 ShuF230 2017-0825-man2573

こころさへ まつれるきみに なにをかも
 いはずいひしと わがぬすまはむ

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第57首。女。
【訓注】心さへ(こころさへ=情左倍)。奉れる(まつれる=奉有)。我がぬすまはむ(わがぬすまはむ=吾将竊食)[11-2470核延子菅 不竊隠(さねばふこすげ ぬすまはず)。「(2)人をだます」(『詳説古語辞典』)]。


万葉短歌2572 偽りも2384

2017年08月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌2572 偽りも2384

偽りも 似つきてぞする いつよりか
見ぬ人恋ひに 人の死にせし   

2384     万葉短歌2572 ShuF230 2017-0824-man2572

いつはりも につきてぞする いつよりか
 みぬひとごひに ひとのしにせし

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第56首。女。
【訓注】偽りも(いつはりも=偽毛)。人の死にせし(ひとのしにせし=人之死為)[下記注]。
【編者注-死】『万葉集』原文に「死」表記は非常に多い。最初から巻10までの出現回数は、55か所。


万葉短歌2571 ますらをは2383

2017年08月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌2571 ますらをは2383

ますらをは 友の騒きに 慰もる
心もあらむ 我れぞ苦しき   

2383     万葉短歌2571 ShuF230 2017-0823-man2571

ますらをは とものさわきに なぐさもる
 こころもあらむ われぞくるしき

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第55首。女。
【訓注】ますらを(大夫)。騒き(さわき=驂)。慰もる(なぐさもる=名草溢)。我れぞ(われぞ=我衣)[03-0318打出而見者 真白衣(うちいでてみれば ましろにぞ)、06-0971(長歌)山乃曽伎 野之衣寸見世常(やまのそき ののそきみよと)]。


万葉短歌2570 かくのみし2382

2017年08月22日 | 万葉短歌

2017-0822-man2570
万葉短歌2570 かくのみし2382

かくのみし 恋ひば死ぬべみ たらちねの
母にも告げつ やまず通はせ   

2382     万葉短歌2570 ShuF230 2017-0822-man2570

かくのみし こひばしぬべみ たらちねの
 ははにもつげつ やまずかよはせ

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第54首。女。
【訓注】恋ひば死ぬべみ(こひばしぬべみ=恋者可死)。たらちねの(足乳根之)。


万葉短歌2569 思ふらむ2381

2017年08月21日 | 万葉短歌

2017-0821-man2569
万葉短歌2569 思ふらむ2381

思ふらむ その人なれや ぬばたまの
夜ごとに君が 夢にし見ゆる   

2381     万葉短歌2569 ShuF230 2017-0821-man2569

おもふらむ そのひとなれや ぬばたまの
 よごとにきみが いめにしみゆる

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第53首。女。左注に、「或本歌曰 夜昼不云 吾恋渡」。
【原文】11-2569  将念 其人有哉 烏玉之 毎夜君之 夢西所見  作者未詳


万葉短歌2568 おほろかに2380

2017年08月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌2568 おほろかに2380

おほろかに 我れし思はば かくばかり
難き御門を 罷り出めやも   

2380     万葉短歌2568 ShuF226 2017-0820-man2568

おほろかに われしおもはば かくばかり
 かたきみかどを まかりでめやも

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第52首。男。
【訓注】おほろかに(凡)。我れ(われ=吾)。かくばかり(如是許)。罷り出めやも(まかりでめやも=退出来也母)。


万葉短歌2567 相見ては2379

2017年08月19日 | 万葉短歌

2017-0819-man2567
万葉短歌2567 相見ては2379

相見ては 恋慰むと 人は言へど
見て後にぞも 恋まさりける   

2379     万葉短歌2567 ShuF226 2017-0819-man2567

あひみては こひなぐさむと ひとはいへど
 みてのちにぞも こひまさりける

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第51首。男。
【訓注】恋慰むと(こひなぐさむと=恋名草六跡)。恋まさりける(こひまさりける=恋益家類)。


万葉短歌2566 色に出でて2378

2017年08月18日 | 万葉短歌

2017-0818-man2566
万葉短歌2566 色に出でて2378

色に出でて 恋ひば人見て 知りぬべし
心のうちの 隠り妻はも   

2378     万葉短歌2566 ShuF226 2017-0818-man2566

いろにいでて こひばひとみて しりぬべし
 こころのうちの こもりづまはも

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第50首。男。
【訓注】知りぬべし(しりぬべし=応知)。心のうち(こころのうち=情中)。隠り妻(こもりづま=隠妻)。


万葉短歌2565 花ぐはし2377

2017年08月17日 | 万葉短歌

2017-0817-man2565
万葉短歌2565 花ぐはし2377

花ぐはし 葦垣越しに ただ一目
相見し子ゆゑ 千たび嘆きつ   

2377     万葉短歌2565 ShuF226 2017-0817-man2565

はなぐはし あしかきこしに ただひとめ
 あひみしこゆゑ ちたびなげきつ

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第49首。男。
【原文】11-2565  花細 葦垣越尓 直一目 相視之児故 千遍嘆津  作者未詳