万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0000 開肇献詠

2020年07月31日 | 万葉短歌

訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=

【2020年08月01日】2010年11月01開設から 3***日
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2020年07月31日 | 万葉短歌

2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=

【2020年08月01日】2010年11月01開設から 3***日
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万葉短歌3670 韓亭3410

2020年07月30日 | 万葉短歌

2020-0730-man3670
万葉短歌3670 韓亭3410

韓亭 能許の浦波 立たぬ日は
あれども家に 恋ひぬ日はなし  〇

3410     万葉短歌3670 ShuH174 2020-0730-man3670

□からどまり のこのうらなみ たたぬひは
  あれどもいへに こひぬひはなし
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第93首。「到筑前国・・・六首」の第3首。男。
【訓注】韓亭(からどまり=可良等麻里)。能許(のこ)[「博多湾内の能古島。韓亭のすぐ前に見える」]。


万葉短歌3669 旅にあれど340

2020年07月29日 | 万葉短歌

2020-0729-man3669
万葉短歌3669 旅にあれど3409

旅にあれど 夜は火灯し 居る我れを
闇にや妹が 恋ひつつあるらむ  壬生宇太麻呂

3409     万葉短歌3669 ShuH173 2020-0729-man3669

□たびにあれど よるはひともし をるわれを
  やみにやいもが こひつつあるらむ
〇壬生宇太麻呂(みぶの うだまろ)=壬生使主(おみ)宇太麻呂とも。原文左注には、「大判官(だいじゃう)」。第3612歌(旋頭歌)の作者。「天平十八年(746)四月、外従五位下、同年八月右京亮、のち、但馬守、玄蕃頭。翌天平九年一月二十六日、少判官大蔵忌寸麻呂等とともに先駆けて入京している。」
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第92首。「到筑前国・・・六首」の第2首。男。左注に、「右一首大判官」。
【訓注】旅にあれど(たびにあれど=多妣尓安礼杼)。夜は火灯し(よるはひともし=欲流波火等毛之)。我れ(われ=和礼)。


万葉短歌3668 大君の3408

2020年07月28日 | 万葉短歌

2020-0728-man3668
万葉短歌3668 大君の3408

大君の 遠の朝廷と 思へれど
日長くしあれば 恋ひにけるかも  阿倍継麻呂

3408     万葉短歌3668 ShuH173 2020-0728-man3668

□おほきみの とほのみかどと おもへれど
  けながくしあれば こひにけるかも
〇阿倍継麻呂(あへの つぎまろ)=第3656歌参照。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第91首。「到筑前(つくしのみちのくち)国志麻郡(しまのこほり)之韓亭(からとまり)舶泊経三日於時夜月(やげつ)之光皎々流照(けうけうりうせうす)奄(ひさしく)対此華(このくゎ〔=月華〕にたいし)旅情悽噎(せいいつす)各陳心緒聊以裁(いささかにつくる)歌六首」の第1首。男。左注に、「右一首大使」。
【訓注】大君(おほきみ=於保伎美)。遠の朝廷(とほのみかど=等保能美可度)。日(け=気)。恋ひ(こひ=古非)。韓亭(からとまり)[「福岡市西区宮浦(みやのうら)付近。<亭>は宿駅の意で、船の停泊する所、またはそこの宿舎。外国への出航と縁の深い港に用いられている」。3674題詞に<引津亭舶泊>、3681題詞に<肥前国松浦郡狛島亭舶泊>]。


万葉短歌3667 我が旅は3407

2020年07月27日 | 万葉短歌

2020-0727-man3667
万葉短歌3667 我が旅は3407

我が旅は 久しくあらし この我が着る
妹が衣の 垢づく見れば  〇

3407     万葉短歌3667 ShuH156 2020-0727-man3667

□わがたびは ひさしくあらし このあがける
  いもがころもの あかづくみれば
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第90首。「海辺・・・九首」の第9首。男。
【訓注】我が旅(わがたび=和我多妣)。この我が着る(このあがける=許能安我家流)[「<着(け)る>は<着(き)あり>の約<着(け)り>の連体形」。06-0979]。垢づく(あかづく=阿可都久)[10-2028白栲衣 垢付麻弖尓(しろたへごろも あかつくまでに)]。


万葉短歌3666 夕されば3406

2020年07月26日 | 万葉短歌

2020-0726-man3666
万葉短歌3666 夕されば3406

夕されば 秋風寒し 我妹子が
解き洗ひ衣 行きて早着む  〇

3406     万葉短歌3666 ShuH156 2020-0726-man3666

□ゆふされば あきかぜさむし わぎもこが
  ときあらひごろも ゆきてはやきむ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第89首。「海辺・・・九首」の第8首。男。
【訓注】夕されば(ゆふされば=由布佐礼婆)[集中の出現は、30か所]。秋風(あきかぜ=安伎可是)。


万葉短歌3665 妹を思ひ3405

2020年07月25日 | 万葉短歌

2020-0725-man3665
万葉短歌3665 妹を思ひ3405

妹を思ひ 寐の寝らえぬに 暁の
朝霧隠り 雁がねぞ鳴く  〇

3405     万葉短歌3665 ShuH156 2020-0725-man3665

□いもをおもひ いのねらえぬに あかときの
  あさぎりごもり かりがねぞなく
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第88首。「海辺・・・九首」の第7首。男。
【訓注】妹(いも=伊母)。寐(い=伊)。寝らえぬに(ねらえぬに=祢良延奴尓)[下記注]。暁(あかとき=安可等吉)。朝霧隠り(あさぎりごもり=安左宜理其問理)。雁がね(かりがね=可里我祢)。
【依拠本注-寝らえぬに】「らえ」は下二段活用の可能助動詞「らゆ」の未然形。後世の「らる」に当たるが、集中では「寐の寝らえぬ」の形でしが現われない。
【編者注-いのねらえぬ(寐の寝らえぬ)】集中では、01-0071寐之不所宿尓、08-1484寐乃不所、10-2226寐不所宿、など8か所に出現。


万葉短歌3664 志賀の浦に3404

2020年07月24日 | 万葉短歌

2020-0724-man3664
万葉短歌3664 志賀の浦に3404

志賀の浦に 漁りする海人 明け来れば
浦み漕ぐらし 楫の音聞こゆ  〇

3404     万葉短歌3664 ShuH156 2020-0724-man3664

□しかのうらに いざりするあま あけくれば
  うらみこぐらし かぢのおときこゆ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第87首。「海辺・・・九首」の第6首。男。
【訓注】志賀の浦(しかのうら=之可能宇良)[博多湾]。漁りする海人(いざりするあま=伊射里須流安麻)。浦み(うらみ=宇良未)。楫の音(かぢのおと=可治能於等)。


万葉短歌3663 わたつみの3403

2020年07月23日 | 万葉短歌

2020-0723-man3663
万葉短歌3663 わたつみの3403

わたつみの 沖つ縄海苔 来る時と
妹が待つらむ 月は経につつ  〇

3403     万葉短歌3663 ShuH156 2020-0723-man3663

□わたつみの おきつなはのり くるときと
  いもがまつらむ つきはへにつつ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第86首。「海辺・・・九首」の第5首。男。
【訓注】わたつみの(和多都美能)。沖つ縄海苔(おきつなはのり=於伎都奈波能里)[「<縄海苔>は細長い縄状の海藻で、うみぞうめんか」]。


万葉短歌3661 風の共3402

2020年07月22日 | 万葉短歌

2020-0722-man3661
万葉短歌3661 風の共3402

風の共 寄せ来る波に 漁りする
海人娘子らが 裳の裾濡れぬ  〇

3402     万葉短歌3661 ShuH155 2020-0722-man3661

□かぜのむた よせくるなみに いざりする
  あまをとめらが ものすそぬれぬ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第84首。「海辺・・・九首」の第3首。男。左注(読下し)に、「一には、海人の娘子が 裳の裾濡れぬ」といふ。第3662歌は、旋頭歌。
【訓注】風の共(かぜのむた=可是能牟多)[02-0199(長歌)風之共(かぜのむた)、10-1838風之共、など4か所]。漁りする(いざりする=伊射里須流)。海人娘子ら(あまをとめら=安麻乎等女良)。裳の裾(ものすそ=毛能須素)。


万葉短歌3660 神さぶる3401

2020年07月21日 | 万葉短歌

2020-0721-man3660
万葉短歌3660 神さぶる3401

神さぶる 荒津の崎に 寄する波
間なくや妹に 恋ひわたりなむ  土師稲足

3401     万葉短歌3660 ShuH155 2020-0721-man3660

□かむさぶる あらつのさきに よするなみ
  まなくやいもに こひわたりなむ
〇土師稲足(はにしの いなたり)=「伝未詳。姓は宿祢。・・・一族はほとんど下級官人」。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第83首。「海辺・・・九首」の第2首。男。左注に、「右一首土師稲足(はにしの いなたり」。
【訓注】神さぶる(かむさぶる=可牟佐夫流)。荒津の崎(あらつのさき=安良都能左伎)[「博多湾に臨む福岡市西公園の岬。大宰府の外港として官船が発着した」。12-3215荒津之浜(あらつのはまに)、-3217荒津海 吾幣奉(あらつのうめ われぬさまつり)]。


万葉短歌3659 秋風は3400

2020年07月20日 | 万葉短歌

2020-0720-man3659
万葉短歌3659 秋風は3400

秋風は 日に異に吹きぬ 我妹子は
いつとか我れを 斎ひ待つらむ  〇

3400     万葉短歌3659 ShuH155 2020-0720-man3659

□あきかぜは ひにけにふきぬ わぎもこは
  いつとかわれを いはひまつらむ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第82首。「海辺(うみへ)望月作歌九首」の第1首。男。左注に、「大使之第二男」。
【訓注】秋風(あきかぜ=安伎可是)。日に異に(ひにけに=比尓家尓)。いつかと我れを(いつとかわれを=伊都登加和礼乎)。斎ひ待つ(いはひまつ=伊波比麻都)[15-3583伊毛我伊波伴伐(いもがいははば)]。 


万葉短歌3658 夕月夜3399

2020年07月19日 | 万葉短歌

2020-0719-man3658
万葉短歌3658 夕月夜3399

夕月夜 影立ち寄り合ひ 天の川
漕ぐ舟人を 見るが羨しさ  〇

3399     万葉短歌3658 ShuH150 2020-0719-man3658

□ゆふづくよ かげたちよりあひ あまのがは
  こぐふなびとを みるがともしさ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第81首。「七夕・・・三首」の第3首。男。
【訓注】夕月夜(ゆふづくよ=由布豆久欲)。天の川(あまのがは=安麻能我波)。羨しさ(ともしさ=等母之佐)。


万葉短歌3657 年にありて3398

2020年07月18日 | 万葉短歌

2020-0718-man3657
万葉短歌3657 年にありて3398

年にありて 一夜妹に逢ふ 彦星も
我れにまさりて 思ふらめやも  〇

3398     万葉短歌3657 ShuH150 2020-0718-man3657

□としにありて ひとよいもにあふ ひこぼしも
  われにまさりて おもふらめやも
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第80首。「七夕・・・三首」の第2首。男。
【訓注】年にありて(としにありて=等之尓安里弖)[「一年のうちにあって。一年中逢わないままの状態にあって」。10-2035年有而(としにありて)]。我れ(われ=和礼)。