万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2022年07月31日 | 万葉短歌

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万葉短歌0000 開肇献詠

訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
  さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=

【2022年08月01日】2010年11月01開設から ****日
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万葉短歌4438 ほととぎす4110

2022年07月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌4438 ほととぎす4110

ほととぎす ここに近くを 来鳴きてよ
過ぎなむ後に 験あらめやも  薩妙観

4110     万葉短歌4438 ShuJ628 2022-0730-man4438

□ほととぎす ここにちかくを きなきてよ
  すぎなむのちに しるしあらめやも
〇薩妙観(さつの めうくゎん)=「内命婦(ないみょうぶ)。…<薩>は渡来人の姓(せい)」。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第146首。題詞に、「薩妙観応 詔(みことのりに こたへて)奉和(こたへたてまつる)歌一首」。第4439番歌左注参照。
【訓注】ほととぎす(富等登芸須)。ここに近くを(ここにちかくを=許々尓知可久乎)[「<を>は命令や願望の表現を導く間投助詞」]。来鳴きてよ(きなきてよ=伎奈伎弖余)[「<てよ>は完了の助動詞<つ>の命令形」]。


万葉短歌4437 ほととぎす4109

2022年07月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌4437 ほととぎす4109

ほととぎす なほも鳴かなむ 本つ人
懸けつつもとな 我を音し泣くも  元正太上天皇

4109     万葉短歌4437 ShuJ628 2022-0729-man4437

□ほととぎす なほもなかなむ もとつひと
  かけつつもとな あをねしなくも
〇元正太上天皇(げんしゃう だいじゃうてんわう)=第4293番歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第145首。題詞に、「先太上天皇御製霍公鳥(ほととぎすの)歌一首 日本根子高瑞日清足姫(やまとねこ たかみづひ きよたらしひめの)天皇也」。第4439番歌左注参照。
【訓注】ほととぎす(富等登芸須)。本つ人(もとつひと=母等都比等)[「旧知の人。…ここは亡き元明天皇…」]。


万葉短歌4436 闇の夜の4108

2022年07月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌4436 闇の夜の4108

闇の夜の 行く先知らず 行く我れを
いつ来まさむと 問ひし子らはも  〇

4108     万葉短歌4436 ShuJ628 2011-0728-man4436

□やみのよの ゆくさきしらず ゆくわれを
  いつきまさむと とひしこらはも
〇=作者未詳。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第144首。題詞に、「昔年(さきのとしに)相替(あひかはりし)防人歌一首」。第4439番歌左注参照。
【原文】20-4436  夜未乃欲能 由久左伎之良受 由久和礼乎 伊都伎麻佐牟等 登比之古良波母  作者未詳


万葉短歌4435 ふふめりし4107

2022年07月27日 | 万葉短歌

2011-0727-man4435
万葉短歌4435 ふふめりし4107

ふふめりし 花の初めに 来し我れや
散りなむ後に 都へ行かむ  大伴家持

4107     万葉短歌4435 ShuJ624 2011-0727-man4435

□ふふめりし はなのはじめに こしわれや
  ちりなむのちに みやこへゆかむ
〇大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第143首。「三月三日…三首」の第3首。左注に、「右二首兵部使少輔大伴宿祢家持」。
【訓注】ふふめりし(布敷売里之)[<ふふめ>の用字は、集中10例のうち、04-0792からの11-2783まで7か所は<含>、18-4077から20-4437までの2か所は<布敷売>]。花(はな=波奈)。都(みやこ=美夜古)。


万葉短歌4434 ひばり上る4106

2022年07月26日 | 万葉短歌

2011-0726-man4434
万葉短歌4434 ひばり上る4106

ひばり上る 春へとさやに なりぬれば
都も見えず 霞たなびく  大伴家持

4106     万葉短歌4434 ShuJ624 2011-0726-man4434

□ひばりあがる はるへとさやに なりぬれば
  みやこもみえず かすみたなびく
〇大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第142首。「三月三日…三首」の第2首。次歌左注参照。
【原文】20-4434  比婆里安我流 波流弊等佐夜尓 奈理奴礼波 美夜古母美要受 可須美多奈妣久  大伴家持


万葉短歌4433 朝な朝な4105

2022年07月25日 | 万葉短歌

2022-0725-man4433
万葉短歌4433 朝な朝な4105

朝な朝な 上るひばりに なりてしか
都に行きて 早帰り来む  安倍沙弥麻呂

4105     万葉短歌4433 ShuJ624 2022-0725-man4433

□あさなさな あがるひばりに なりてしか
  みやこにゆきて はやかへりこむ
○安倍沙弥麻呂(あへの さみまろ)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第141首。題詞に、「三月三日撿挍(けんかうする)防人勅使并兵部使人等(つかひびとらと)同集(ともにつどひて)飲宴作歌三首」、その第1首。左注に、「右一首勅使紫微大弼(しびのだいひつ)安倍沙弥麻呂朝臣」。
【訓注】朝な朝な(あさなさな=阿佐奈佐奈)[03-0408朝旦(あさなさな)以下、15か所に出現]。ひばり(比婆理)[19-4292、-4433、-4434の3か所、いずれも<比婆理>]。


万葉短歌4432 障へなへぬ4104

2022年07月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌4432 障へなへぬ4104

障へなへぬ 命にあれば 愛し妹が
手枕離れ あやに悲しも  〇

4104     万葉短歌4432 ShuJ608 2022-0724-man4432

□さへなへぬ みことにあれば かなしいもが
  たまくらはなれ あやにかなしも
○=作者未詳。男歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第140首。左注に、「右八首昔年(さきつとしの)防人歌矣 主典(さくゎん)刑部少録(ぎゃうぶの せうろく)正七位上磐余伊美吉(いはれのいみき)諸君(もろきみ)抄写贈兵部少輔大伴宿祢家持」。
【訓注】障へなへぬ(さへなへぬ=佐弁奈弁奴)[「<障へに敢(あ)へぬ>・・・」。<抗えない>]。愛し(かなし=可奈之)、悲し(かなし=可奈之)[「ともども、集中最後の用例。〔依拠本は〕…悲哀表現には<悲し>、性愛表現には<愛し>と記して区別してきたが、この歌にはその双方が…表われる。大和圏短歌集…には<悲し>、東歌・防人歌には<愛し>が目立つ」]。


万葉短歌4431 笹が葉の4103

2022年07月23日 | 万葉短歌

2022-0723-man4431
万葉短歌4431 笹が葉の4103

笹が葉の さやぐ霜夜に 七重着る
衣に増せる 子ろが肌はも  〇

4103     万葉短歌4431 ShuJ608 2022-0723-man4431

□ささがはの さやぐしもよに ななへかる
  ころもにませる ころがはだはも
○=作者未詳。男歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第139首。4432歌左注参照。
【訓注】着る(かる=加流)[「<着(け)る>の訛り。<着(け)り>は<着(き)あり>の約」]。


万葉短歌4430 荒し男の4102

2022年07月22日 | 万葉短歌

2022-0722-man4430
万葉短歌4430 荒し男の4102

荒し男の いをさ手挟み 向ひ立ち
かなるましづみ 出でてと我が来る  〇

4102     万葉短歌4430 ShuJ608 2022-0722-man4430

□あらしをの いをさたはさみ むかひたち
  かなるましづみ いでてとあがくる
○=作者未詳。男歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第138首。4432歌左注参照。
【訓注】荒し男(あらしを=阿良之乎)[「私的な感情に捉われたりしない剛直無比な男」。ほかには、17-3962(長歌)安良志乎須良尓(あらしをすらに)、20-4372(長歌)阿良志乎母(あらしをも)、の2か所]。いをさ(伊乎佐)[「狩猟用の矢をいうと思われるが、<いを>は未詳」]。手挟み(たはさみ=太波佐美)[「中央語ならタバサミというところ」]。かなるましづみ(可奈流麻之都美)[「<かなる>は騒がしく音を立てる意で、<か鳴る間静み>の意か」]。出でてと(いでてと=伊埿弖登)[「<出でてと>は<出でてぞ>の東国形」]。我が来る(あがくる=阿我久流)。


万葉短歌4429 馬屋なる4101

2022年07月21日 | 万葉短歌

2022-0721-man4429
万葉短歌4429 馬屋なる4101

馬屋なる 縄絶つ駒の 後るがへ
妹が言ひしを 置きて悲しも  〇

4101     万葉短歌4429 ShuJ608 2022-0721-man4429

□うまやなる なはたつこまの おくるがへ
  いもがいひしを おきてかなしも
○=作者未詳。男歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第137首。4432歌左注参照。
【訓注】後るがへ(おくるがへ=於久流我弁)[「<後れているもんかい>…。<がへ>は動詞の終止形を受けて反語の意を表わす、東国特有の語法」。14-3420和波佐可流賀倍(わはさかるがへ)、など。<と妹が>と続く]。


万葉短歌4428 我が背なを4100

2022年07月20日 | 万葉短歌

2022-0720-man4428
万葉短歌4428 我が背なを4100

我が背なを 筑紫は遣りて 愛しみ
えひは解かなな あやにかも寝む  〇

4100     万葉短歌4428 ShuJ608 2022-0720-man4428

□わがせなを つくしはやりて うつくしみ
  えひはとかなな あやにかもねむ
○=作者未詳。女歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第136首。4432歌左注参照。
【訓注】我が背な(わがせな=和我世奈)。筑紫は(つくしは=都久志波)[「<は>は<へ>の訛り」]。愛しみ(うつくしみ=宇都久之美)。えひ(叡比)[「<結ひ>の訛りか。あるいは<えふ>の名詞形で結んだ物の意か。ここは着物の紐…」]。あやにかも寝む(あやにかもねむ=阿夜尓可毛祢牟)[「<あやに寝むかも>…に同じ」]。


万葉短歌4427 家の妹ろ4099

2022年07月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌4427 家の妹ろ4099

家の妹ろ 我を偲ふらし 真結ひに
結ひし紐の 解くらく思へば  〇

4099     万葉短歌4427 ShuJ608 2022-0719-man4427

□いはのいもろ わをしのふらし まゆすひに
  ゆすひしひもの とくらくおもへば
○=作者未詳。男歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第135首。4432歌左注参照。
【訓注】家(いは=伊波)、結ひ(ゆすひ=須比之)[<家(いへ)>、<結(ゆす)び>の東国形]。


万葉短歌4426 天地の4098

2022年07月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌4426 天地の4098

天地の 神に幣置き 斎ひつつ
いませ我が背な 我れをし思はば  〇

4098     万葉短歌4426 ShuJ608 2022-0718-man4426

□あめつしの かみにぬさおき いはひつつ
  いませわがせな あれをしもはば
○=作者未詳。女歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第134首。4432歌左注参照。
【訓注】天地(あめつし=阿米都之)[「<天地(あめつち)>の訛り」]。我が背な(わがせな=和我世奈)。我れ(あれ=阿礼)。


万葉短歌4425 防人に4097

2022年07月17日 | 万葉短歌

2022-0717-man4425
万葉短歌4425 防人に4097

防人に 行くは誰が背と 問ふ人を
見るが羨しさ 物思ひもせず  〇

4097     万葉短歌4425 ShuJ608 2022-0717-man4425

□さきもりに ゆくはたがせと とふひとを
  みるがともしさ ものもひもせず
○=作者未詳。女歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第133首。4432歌左注参照。
【訓注】防人(さきもり=佐伎毛利)。背(せ=世)。羨しさ(ともしさ=登毛之佐)。物思ひ(ものもひ=毛乃母比)。