万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3652 志賀の海人の3393

2020年07月13日 | 万葉短歌

2020-0713-man3652
万葉短歌3652 志賀の海人の3393

志賀の海人の 一日もおちず 焼く塩の
からき恋をも 我れはするかも  〇

3393     万葉短歌3652 ShuH142 2020-0713-man3652

□しかのあまの ひとひもおちず やくしほの
  からきこひをも あれはするかも
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第75首。「至筑紫館(つくしのたち)遥望本郷(ほんがう)悽愴(かなしびて)作歌四首」の第1首。男。
【訓注】志賀(しか=之賀)[「福岡市東区の志賀島〔(しかのしま)〕」]。一日(ひとひ)。おちず(於知受)[3647参照]。からき恋(からきこひ=可良伎孤悲)[「塩からい、つらい〔恋〕」。11-2742辛恋毛(からきこひをも)、17-3932可良吉恋乎母(からきこひをも)。3か所とも「焼く塩の」に接続する]。我れ(あれ=安礼)。筑紫館(つくしのたち)[「博多湾沿岸にあった館。外国使節や官人の宿泊や接待に用いた公館。のちには<鴻臚館>」]。本郷(ほんがう)[「本国、故国。ここは都のある大和」]。



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