陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

地方の不景気

2009-09-19 19:53:52 | Weblog
セミナーが終わった。
それは良いとして、
懇親会でいろいろな話を聞くと、地方の不景気はハンパじゃあないですなあ。
勿論、地方にもよるんだろうが。。。
単なる不景気というより、社会構造がガラガラと変わっている感じ。

親から相続した山を、
固定資産税の負担軽減のためタダでもらって欲しいと依頼があって、
登記費用先方持ちで「貰ったよ」という話。

親が死に、都会に出ている息子が慌しく葬儀に戻ってきたが、
自家の宗派や菩提寺がよく分からず、適当な寺に葬儀を依頼し、
その後に判明した菩提寺との間の関係がおかしくなり、
菩提寺に対してお布施なりを出し、結果として葬儀を二度行う有様になった、という話。

などなど、嘘の様な話し。
上の例など、明治の「地租改正」を連想するね。
それまでの年貢米が現金での納税に変わり、現金を持たない普通の農民は、
富裕な者(後の地主)から借金をしたり、酒などの謝礼つきで田んぼを手放したりしたことを(勿論、タダで)。

これは、明治新政府の都合で、農民がどうなろうが背に腹は代えられぬと強行したためだが、
後々、昭和の農村疲弊とそれに伴う戦争への道の遠因になった。
生活者からみて、何かおかしいと感じる仕組みや現象は、
いずれ大きなしっぺ返しとなって社会に返ってくる。
それまでに年月がかかり、他の要因が複雑にからんでくるため、
原因と結果が容易に結びつかないだけ。

上の様な例は、
単なる例外の現象なのか、それとも将来のしっぺ返しの種なのか、
その辺りをどう見るか、でござるなあ。
コメント
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