草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『貧困を考えよう』生田 武志:著

2010年01月24日 | おすすめ本
図書館で、平置きになっていて
目を惹いていた本。

ジュニア向けの本は
いいものが多い(に違いない)!と
ばかりに借りてきたら、やはりいい本でした。

読了直後、涙を禁じ得ませんでした。


  『貧困を考えよう
  著:生田 武志
  岩波ジュニア新書、2009年


丁寧に、わかりやすく、バランスよく
貧困について語られた本。
ありとあらゆる方に読んで欲しいです。


      



著者の生田武志氏は、
大学卒業後

大阪市釜ヶ崎地区(あいりん地区)の
夜回りを始められ、
日雇い労働者・ホームレスの困窮を
助けてこられた方です。

ずっと、現場にいらっしゃって
当事者の気持ちや事情に明るい方。


拙ブログでも取り上げた
子どもの貧困白書』の事例にあった
児童館での炊き出しや、あいりん地区の児童会館の
現場にもいらっしゃいました。

その視点で、

 子どもの貧困、
 日雇い労働者の貧困、

を、

 激化する貧困の原因を、

 日本のセーフティネットの欠陥を、

 DVから逃げる母子の困窮を、


事例だけでなく
データからも描き出し

日本が目指すべき方向を
考察されています。


貧困の概念には、

  関係の貧困

  経済の貧困


の2種類があるそうです。
どちらも、人間が人間らしく、生きるために
貧困はあってはならないものだと思います。


ああ…、わたしの拙い文章では、とても
まとめきれる物ではありません。
是非是非、本書をお読みください。

あるいは、『貧困を考えよう』に関する
生田さんご自身の説明のページ

ありますので、こちらだけでもどうぞ。


      



いま生田氏は、
フリーターズ・フリーという団体で
情報誌を出しておられるそうです。


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追記です(1/25)。

公立学校の底力』で
教育社会学者の志水 宏吉氏が

  「しんどい子」たちと表現していらした

子どもの詳しい描写が、ここにあります。


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