平成になった日

２８年前の今日１月８日から平成になりました。もう２８年も経ったのですね。時の流れを感じます。

あの日、午後０時、国民すべてがテレビの前で、一瞬凍り付いたように見つめた「平成」の二文字。

私は、その日母の入院している県外の病院にいました。県立の大きな病院でした。

週に一度様子を見に行ったその日が、「平成」の日だったので、よく覚えています。

入院患者が集まるフロアには、車椅子で動ける人や家族たちが集合し、テレビ画面を注視していました。

母は当時、重いリウマチで体の自由がきかず、腰から骨を採って移植する手術を受け、リハビリ療養をしていたのです。

５０代前半で発病し、治療を続けるものの徐々に進行していく母を、父は一人付きっきりで看病していました。

持病を抱えながら片道２時間、毎日のように朝早く母の元に電車で出勤（？）する父。「平成」の日、二人はどんな思いで見つめていたのでしょうか。

おそらく自分のことは忘れて「子や孫が幸せに暮らせる時代になるといい」かと。

今、私は当時の母と同年齢に、夫は父と同年齢になりました。

二人とも健康です。こなれた空気の中に身を置き、平和な時間を共有しています。父や母に比べると感謝の念に堪えません。

ニューイヤーコンサートを聞きながら思います。今年も平和であって欲しいと。

まだまだ生きる３０年。　昭和の看板背負って高らかに。