下のような記事を見ると、とにかく過去はすべて否定し、新しいものを出せばそれで解決する、という発想が透けて見える。韓国は伝統的にそういう風土なのだろう。海洋警察による救助が失敗だったのなら、組織を解体するのではなく、今後どうしていけば救助ができるようになるのか、ということの方が重要だと思うのだが。そういう発想にならないのは、やはり「国民感情」とやらが許さないせいか。
たしかに韓国の海洋警察はおそまつ極まる。にわかに信じがたいが、海洋警察の隊員には「泳げない者」が32%もいる、と聞いた。日本の海上保安庁のレベルには、足元にも及ばないと思われる。では、それならなぜ、海上保安庁の協力申し出を断ったのか? 「人員は足りている」「自分達でやれる」とのことだったが、すべて嘘だったということになる。それでも断ったのは、今さら日本の力を借りるわけにもいかないパク・クネ政権の面子のためだったのではないか。
そうであれば確かに、クネの責任は重大である。自分の面子のために助かる命を見捨てたからだ。わざとらしく泣きながら談話を出したようだが、政権への非難を止める効果はなかったようだ。これからクネの政権は、深刻なレイムダック化を迎え、退任するまで続くと見られる。海外に行っては日本を貶め、自分への評価を高めてきたクネだが、ここに来てもうそれは通用しなくなった。ざまあみろ、である。(^^)
以下、記事の引用
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140519/frn1405191431006-n1.htm
【ソウル=加藤達也】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は19日、旅客船「セウォル号」の沈没事故で、国民向け談話を発表した。朴氏は、「国民の生命と安全に責任を負うべき大統領として、国民が体験した苦痛に、心より謝罪する」と陳謝し、「事故に適切に対処できていないことの最終的な責任は大統領である私にある」として、自身の責任を強調した。
さらに朴氏は、救助活動に批判が出ている海洋警察について、「(救助活動は)事実上失敗した」とし、組織の解体を宣言。海の災害救助機能は、新設の「国家安全庁」に統合させることを明らかにした。
<以下略>
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140521/frn1405211539005-n1.htm
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領による「涙の談話発表」が、不発に終わった。韓国の国会は20日、旅客船「セウォル号」沈没事故に関する緊急質疑を開き、与野党がそれぞれ、鄭●(=火へんに共)原(チョン・ホンウォン)首相に対し、朴政権の閣僚と側近の総退陣を要求する事態となったのだ。
「国家の改造と革新のためには人的刷新が必須であり、それは内閣の総退陣と大統領府の(首席秘書官ら)参謀の全面改編だ」
朴氏を支える与党・セヌリ党議員はこの日の国会質疑で、こう迫った。野党議員も、朴氏の最側近である大統領府の国家安保室長や国家情報院長などの総退陣を求めた。
<以下略>