女子バレー徒然草

バレーボール(主に女子)について感じたことを書き綴った雑感記です。
※画像等の転用・転載は固くお断り申し上げます。

ユニバ・チャンピオン チャイニーズ・タイペイ

2006-10-31 22:11:42 | 全日本
チャイニーズ・タイペイは昨年のトルコ・ユニバのチャンピオン。

世界選手権のチームも学生が6人がいるようだし、スタメンも3人学生のよう(#6、#10、#15)。


ユニバの日本代表は13位ということで色々言われたけど、

全日本に勝てるぐらい強くないと優勝できない。

ということなら、ユニバ女子チームあまり責められないな。


レセプションが・ティグが・ミスがと言いたくなるが、

まず全日本はブロックが悪い!

公式記録を見ても明らか
http://www.fivb.org/EN/volleyball/Competitions/WorldChampionships/Women/2006/Press/MatchInfo.asp?Phase=1

 速く移動して・ゆっくり飛ぶ
 手は前に
 サイドブロッカーは相手に正対して・センターブロッカーは相手正面に

全日本選手なら、それぐらいのこと知っていように。


それからこれは素朴な疑問だが、

手を上げたまま、サイドステップというのもよう判らんセオリーだ。

速く動く時は、手は体の近くにあるべきなんじゃないか。

バンザイしたままでは速く走れないだろう。脇は締めなくちゃね。


ブロック強化といっても、所詮・付け焼刃だったのか。



次に、決定力不足!

これも深刻だ。

期待していたバックアタックも不発しゃないか。




ここ数日、何とか「全日本応援モード」に気持ちを持っていったが、

たった一日でアホらしくなってきた。


とうとう女子も、男子と同じ道をたどりつつある、

ということを証明した夜となった。



それを回避する手立ては・・・

その一

セリンジャー氏が言ったように「フィロソフィー(哲学)」を変えることだ。


小山選手・宝来選手

2006-10-30 20:57:36 | 全日本
いよいよ明日から世界選手権である。

この時点で考えてみたことがある。



小山選手には『日本バレー界の常識』をぜひ覆して欲しい、と思っている。

1.高校からバレーを始めた(バレー開始年齢が高いと上手くならない)

2.現在26歳である(選手としてピーク)

3.久光でも全日本でもサーブカッターではない(キャリアを考えるとサーブレシーブの習得は不可能)
*()は日本バレー界の常識

近年、高校からバレーを始めて全日本選手にまでなった例はない(はずである)。
(シーガルズの野村選手にもその可能性はあるのだが)

多くの選手が小学生からバレーを始めている。

長身で運動能力があれば、バレーを始めたのが多少遅くとも全日本選手になれるという前例があれば、他競技からのスカウトもしやすくなるのではないか。

おまえはアホか!!と言われそうだが、故・山田重雄氏は走り高跳びの佐藤恵さんや、女子プロレスのジャンボ堀さんを本気でスカウトしようとしていたらしい。

2003WCのベネズエラ代表には元バスケの選手がいたではないか。
名前は忘れたが、確かバレー歴4年ということで大いに驚かされたものである。


年齢のことだが、ちょっと前まで女子バレーの選手といえば24~26才で引退したものだし、現在もそれ位の年が選手としてのピークと思っている人も多い。

この年齢からさらに進化すれば、そういった日本バレーの常識を覆すことが出来る。


更なる進化のために一つ要望、サーブレシーブを習得して欲しい。

不可能ではない。質より量である。練習で何万本もサーブを受ければ大丈夫である。

順天堂大の蔦宗監督だって「センスを育てることは出来る」とおっしゃっているぞ。

もし小山選手がサーブレシーブの出来るWSになれば、全日本の戦術面はぐっく幅広くなる(はずである。監督次第だが)。

選手個々がそれぐらいの向上心を持たねば、北京のメダルだって見えてこない。




杉山選手に代わって宝来選手がスタメンの座を獲得したようだ。

柳本監督は、宝来選手のブロック力を評価するコメントを出しているが、私は小山・木村選手の速いパイプやバックローを生かすため、表側の速攻(A・B)が必要と考えての選択なのではないかと思っている。

もしその通りなら、大いに結構。

ぜひそうであって欲しい。

杉山選手には、ビューティー・ブロードだけでなく、ファンタスティック・Aクイックとか、マーベラス・B(おっと、これは宝来選手のためのものか)をマスターして欲しい。まともなA・Bを打てないMBは世界では通用しない。

ただし、残念なことに今の全日本にまともなA・Bを打てる選手はいないように思える。

クロス・ターン・ロングとコースをきっちり打ち分けるということが出来ていないから。
(相手ブロックの配置によって打ち分けるコースは決まってくる)


自分は全日本の成績については悲観的なのであるが、ぜひ予想を裏切って欲しい。

1次リーグ・全勝、二次リーグで何とかイタリアかキューバに勝って欲しいと思っております。

筑波大学VSプエルトリコ代表

2006-10-28 23:58:49 | バレーボール全般
世界選手権に参加するプエルトリコ女子ナショナルチームが、筑波大学で直前キャンプをしており、本日・筑波大学とフレンドリーマッチが行われたので、観戦に行きました。


プエルトリコはカリブ海の島国だが、カリブといえばキューバ、そして最近ではドミニカ共和国がある。

現在世界ランクは15位だが、今後さらに強くなるのではないか。

世界選手権の予選でも、アメリカから1セット奪っている。


さて結果は3-0でプエルトリコの勝利(26-24、25-1?、25-19 メモに不備があり申し訳ないです)。


以下、所感です。

攻撃の柱は
#9 アウレア 182センチ 最高到達点310センチ(レフト・キャプテン)
#8 エバ 182/305(ライト)
#17 シェイラ 192/310(センター)
の三人

サーブはキューバのような破壊力はないが、フォーメーションによってショートサーブを使ったりする。ほとんどの選手がフローター。

攻撃パターンはシンプル。ワイドを軸にレフト・ライトのオープン(平行というほど速くない)、クロスパターンは前3枚の時1~2回使う程度。

ラリー中の切り返しに、レフトオープンでなく、エバのライトオープンやアウレアのバックアタックを使ってくる。

フェイントを上手く使ってくる。

ブロックはなかなか堅いです。シェイラのブロックは強烈。

予選の時ポイントゲッターだったTorregrosa選手が今回帯同していないよう。



今回始めて筑波大にお邪魔したが、会場の周りに案内の方がいたり、わざわざスリッパを持ってきてくれたりと心遣いがうれしかったです。



プエルトリコ代表の世界選手権での健闘、お祈りしております。

文春 英国

2006-10-27 16:51:54 | バレーボール全般
皆さんご存知でしょうが、昨日発売の『週刊文春11月2日号』に

=女子バレーを「電波芸者」にするTBSと柳本監督=

という記事が掲載されている。


内容は、TBSのスポーツ番組に対する取り組み方とか、それに協力する柳本監督に対する批判

である。

「テレビ出演には、中堅を中心に不満が上がっています」(スポーツ紙デスク)

との記述もあるが、当然だろう。

そんな時間があるならば練習か休養に当てたらどうなんだ。


私はプロモーション番組をちゃんと見たことが無い。

見ないのに批判するのは申し訳ない気がするが、「電波芸者」と書かれた選手の気持ちを思うとやりきれないので、批判させてもらった。


この際だからついでに言うが、柳本JAPANで私がベストゲームと思えたのは

WCのキューバ戦 で次が

オリンピック最終予選のイタリア戦 と
WCのポーランド戦 

である。

柳本監督は、「少々の欠点には目をつぶって長所を伸ばしたのがアテネ五輪までの時期でした」

と言っているhttp://www.spopara.com/magazine/interview/index.html

でもそのバレーが自分には一番面白く思えた。

長所は消え・欠点は補えていないように思えるが、、、。


しかし開催国特権で、グループ分けには恵まれたなー。

最終的には世界ランク(7位→http://www.fivb.org/EN/Volleyball/Rankings/Rankings.htm)程度の順位に落ち着いたとしても

けが人が多かった

のは事実だし、こうなると前監督はちょっと運が無かったとさえ思える。



ロンドン・オリンピックに向けて、英国ナショナルチーム(イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの四協会が統一したチームになるようだ)がアリー・セリンジャー氏と吉田パイオニア監督に白羽の矢を立てたとのこと。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/ballsports/news/20061027-OHT1T00058.htm

あま当然のこととして、候補者は複数名いるのだろうが。

とにかく、世界ランク見ても女子ではイングランドが61位・スコットランドが71位、男子もイングランド61位・・・と言う具合。

開催国としてあまり無様な試合は出来ないだろうし、何とかしたい気はわかります。

世界バレーまで一週間 強気な柳本監督

2006-10-24 21:11:53 | 全日本
柳本監督の発言は、私なんぞ引いてしまうくらい強気なものばかりである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061023-00000030-nks_fl-spo


私はこれを危機感の裏返し、と読んでいるが失礼だろうか。


大体、強いチームの監督の発言は謙虚、と言う印象がある。
http://www.jva.or.jp/topics/topics200608007.html


野球でも、川上監督や上田監督・森監督などは「うちはまだまだ」が口癖のようであった。

強いからこそ、謙虚になれるのであろう。


あまり自信が無いチームの指揮官が「このチームはまだ課題が多い」とか「目標はベスト8です」なんて言ったら、チームの士気は下がってしまうからこれは当然ともいえるが。



ベスト8が目標と言ったら、ベスト8にも残れないだろう。

過去にそういう例があったなー。

板橋選手が

2006-10-23 23:57:44 | 全日本
内臓疾患で、全日本の合宿を離れることになったとのこと。 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/headlines/volley/20061023-00000032-kyodo_sp-spo.html


詳しい病状などわからないが、板橋選手にはリーグもあることだし、しっかりと療養に努めていただきたい。

一日も早い回復をお祈りいたします。


こうなると第2セッターは高橋翠選手、ということになりそうだ。

高橋さんは好きな選手なので、ぜひ頑張っていただきたい。


思えば、高橋選手も大学時代からセッターだったりアタッカーだったりと、悪く言えばいいように使われてきた。

彼女自身どう思っていらっしゃるのかは判らないが、私自身はセッター1本で行っていたなら・・・と思わないではいられない。

これで車体に戻ればやはりアタッカーということなのだろう。

何といってもポイントゲッターだから(先のV1リーグ、アタック賞・チーム最多得点)。


しかしこの現実はなんとも釈然としないなー。


柳本監督は「大型セッターも育てている」といっているが(http://www.spopara.com/magazine/interview/index.html)、それって各チームがやるべきことなんじゃないかと思うけど。


結局、日本って「アタック能力が劣るから君はセッター」という流れのままだもんな。

身長も運動能力もセンスもあり、かつ頭の良い子はセッター。

というわけにはいかないのか。


そんなことしてたら勝てないじゃないか、と言われそうだが

全日本が勝てないバレーボールって、結局ソッポを向かれることになるんじゃないのか。


少なくとも、小・中・高の勝利至上主義は考え直して欲しいと思う。


早稲田女子・創部以来最高成績

2006-10-22 21:10:10 | 大学バレー
早稲田大学女子バレー部、6勝目を上げて秋季リーグは5位となりました。

6勝4敗という結果も5位という成績も、過去最高の成績。


選手・スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

まずはしっかりと休養をとり、インカレではセンターコートへ行きましょう。


今リーグの後半戦を通じて感じたのだが、

恩田さんがリズムよくトスを上げている局面は強い、

攻撃力は上位校にも引けを取らない。

あとは返球率を上げるのみ、である。


また、今日は2セット目から相手の戦術に対応することも出来ていた。

こういったところにも進歩が見える。


しかし恩田さんはスマートな選手である。

いつもはバックライトからサーブを打つのだが、相手のフォーメーションを見てバックレフトにポジションを変えた。

これは相手リベロがカバーできない所へサーブを打つためである。

当たり前のようなプレーだが、咄嗟にこういうことができるのは立派である。



筑波は昨日のショックが残っていたのだろうか。

信じられないような負け方である。


それでも青学に対抗できる一番手は筑波だと思う。

ショックが残らなければ良いのだが。


秋季関東大学バレー女子一部・最終結果 http://www.volleyball-u.com/kanto/h18autumn/results/g1lastresults.htm

青山学院大学優勝 早稲田5勝目

2006-10-21 21:47:27 | 大学バレー
秋季関東大学バレー・女子一部は2敗の筑波が敗れ、1敗の青学が勝ったため明日の最終日を待たず青学の優勝が決まった。 http://www.volleyball-u.com/kanto/h18autumn/results/1021.htm


とにかく青山は1本目・2本目がダントツに上手い。

攻撃力は筑波も早稲田もそれほど劣らないと思うが(個々の選手の高さやパワーは筑波が上であろう)、そこへ行くまでのつなぎに差がある。


これで青山学院は、春季リーグ・東日本インカレ・東西インカレ・秋季リーグと4冠達成である。

全日本インカレも勝って夢の5冠なるか、どのチームがそれを阻止できるのか。

インカレの焦点はそこに尽きる。


あっ、早稲田がセンターコート(ベスト4)にたどり着くか、も個人的には最大の興味だけど。



その早稲田は松陰に勝って5勝4敗。

が、決していい勝ち方ではなかった。

明日は4年生にとっては最後のリーグの最終日。

4年生の皆さん、満足できるプレーでチームを引っ張ってください。

木村選手のアタッカー専念は当然

2006-10-19 23:58:44 | 全日本
木村選手(東レ・アローズ)が世界選手権に向けて、セッターの練習を封印したとのこと。http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/ballsports/news/20061011-OHT1T00019.htm


今までが中途半端だったのではないか。

全日本にとっても、アローズにとっても、そして木村選手にとっても中途半端では気の毒である。


本当ならアローズに入団する際セッター1本で行く、という方向であったならと思うが、それを言うのは酷か、、、。

それにWGでは散々だったが、現状では、サーブカッターとしての木村選手は必要だし。


野球やラグビー・アメフトなど、プロ入り後コンバートされるケースはよくあるが、海外はともかく日本のバレーではそういったケースは稀である。

もうちょっと自由な発想があってもいいのに、と思う。