女子バレー徒然草

バレーボール(主に女子)について感じたことを書き綴った雑感記です。
※画像等の転用・転載は固くお断り申し上げます。

楽しかった東西対抗

2007-12-26 20:02:52 | その他
24日も東西対抗を観戦した。

真剣勝負もよろしいが、東西対抗のようなある種のお祭りも楽しくて良いものだ。

もちろんスタッフ・選手の皆さんがいい加減に取り組んでいる様子などない。

ただ観る側からすると楽しめる大会ということです。


高校女子だが、前日いいところなく敗れた東軍の大田監督は、なんと石井さんと鈴木さんをツーセッターとして起用。

前回・石井さんはセッターもいけるのではと書いたが、それにしてもやってくれますね。

ジャッジに対するアピールもサービス精神あふれるもので、大いに楽しませてもらいました。

急造ツーセッターでは当然攻撃の組み立ては単調にならざるを得ないが、

江畑さん・澁澤さんがうまいコース打ちを見せフルセットに持ち込んでくれたし、

観戦に来ていた菅原貞敬さんが同郷の江畑さんに声をかける場面などもあり、

本当に楽しかった。




大学女子、早稲田の高橋さんは前日より出番が多かった。

今後もこの大会に出られるよう、この経験を生かしてほしい。


MVPの内田さんはレッドロケッツですか。

チーム内にライバルは多いが、秋山さんとはコンビも合わせやすいはず。

一層の活躍を期待したい。

東西対抗戦とインカレから

2007-12-23 22:47:23 | バレーボール全般
今日は青山学院大学記念館で行なわれた

学生選抜,高校選抜・東西対抗戦の第1日目を観戦した。

全国私学(全国私立高等学校選手権大会)も今日まで開催されていたのだが、

東西対抗が『東西のスーパースターが集結』というのなら、

難しい点もあるのだろうが日程面での善処をお願いしたいと思う。




全日本インカレそして今日の試合を観戦していくつか気付いた点をいくつか


1.体つきからしっかりとトレーニングを積んでいることを感じさせるチームもあるが、

どういうわけか“キレ”が感じれない。

トレーニング方法に工夫が必要なのか?

体の使い方が悪いのか?



2.これは学生だけでなく、日本の選手に総じて言えることだと思うが

スパイクの踏切からヒットまでに軽快さが感じられない。

時間を計測したわけではないので確かなことはいえないが、

ブラジルの選手などジャンプにもスピードが感じられる。

「早いコンビ」はトスの速さだけでなく、助走のスピード・スイングの速さ

そしてジャンプの速さなども考慮すべきなのでは。




高校は男子も女子も西軍強し。

フィジカル面で東軍を圧倒している。

宮田・築地・川原・中村選手ほどの打点の高さを持つ選手は、東軍は江畑選手ぐらいである。

セッターの河合選手、確かに素晴らしいが

熊谷さんの方が個人的には好きである。

東軍女子ではご贔屓の石井さんが相変わらず上手い。無駄なプレーをしない。

ことによるとリベロやセッターもいけるのでは、と感じさせられる。



大学は東軍が男女ともストレート勝ち。

東軍女子はブロックで圧倒した感が強い。

東北福祉大の佐藤伊知子監督、

いつもの厳しい表情とは違って終始・笑顔だったのがほほえましかった。

明るい東軍の中にあって、特にインカレ優勝の嘉悦大の選手の皆さんが実に楽しそうであった。




大学男子の試合前、観戦に来ていた植田監督の挨拶もありました。

『選手にとっては沢山ある試合の一つかも知れないが、

観客の方にとってはバレーの試合を見るのはこの試合だけ、という方もいらっしゃるかもしれない。

そういう方にも観て良かった・感動した・またバレーが観たい、

という試合をして下さい』

というような内容だったと思う。

欲張りかもしれないが清水・福澤選手、もっともっと出来ると思うのだが、、、。



東西対抗2007のHP→http://www.volleyball-u.com/ewinetrcollege/2007/07hp.htm

インカレは嘉悦が優勝、早稲田は4位

2007-12-16 23:11:39 | 大学バレー
インカレ・最終日の結果はコチラからどうぞ→http://www.volleyball-u.com/inkare2007/results/1216.htm


早稲田大学は昨日・今日敗れて、昨年に引き続き4位となったが、

今日の青学戦の5セット目、セッターの恩田さんに起こったアクシデント・・・・・

学生生活最後の試合で何で、、、。



もう、その後のことは明確に覚えてはいない。


試合の勝ち・負けはどうでもいいです。

職業バレーじゃないのだから。

ただ、あんな終わり方だったことが悲しい。

インカレ・早稲田今年もベスト4

2007-12-14 21:12:57 | 大学バレー
全日本インカレ、今日は男女の準々決勝が行われた。


早稲田大学は東京女子体育大学さんとのフルセットの激戦を制し、

昨年に続きベスト4へ勝ち上がった。


東女体さんはチームワークよく、プレーの精度も高い。

そしてどんなプレーもサボらない実にいいチームで、

早稲田は今シーズン勝てていない。

正直、今日の試合はかなり厳しいだろうと思っていた。

が、(特に5セット目は)素晴らしい集中力を発揮してくれた。

本当に感謝・感激です。


学生主体でここまでのチームを作り上げたことは素晴らしいと思う。

ファンだから言うのではない。

「怒られるからやる」のではなく、

「自ら考えて行動する」ことの正しさの証だと思う。


あしたは第1シードの筑波大学さんが相手。

思いっきりぶつかってください。

そしてセンターコートでの試合を大いに楽しんで欲しいと思う。

全日本インカレ・開催中

2007-12-12 23:28:21 | 大学バレー
V・プレミアリーグも今週末から男子も開幕する。

というわけでバレーファンの耳目はそちらに集まることと思うが、

現在インカレ(全日本バレーボール大学男女選手権大会)も開催中である。

セミ・ファイナルからはJ sports ESPNで生中継もあるし、

ぜひともインカレもチェックしていただけるとありがたい。


まあ東海大の清水選手(ゴリ)が出場しているから、

東海大が4強に入れば都体育館も例年以上のファンが集まるとは思うが。


早稲田女子は順当に勝ち進んでいるようで安心した(男子は負けちゃったけど)。

トーナメント表を見ると今年はちょっとクジ運も良かったような気がする。

とはいえ一発勝負なので気を抜かず、悔いの無い様に戦って欲しい。


インカレの情報はコチラからどうぞ→http://www.volleyball-u.com/inkare2007/index.htm

プレミア8チーム制、プロ野球と同じ匂い

2007-12-10 19:27:41 | V・プレミア
私もかつてはプロ野球ファンで、

当時の後楽園球場や西武球場によく足を運んだものである。

飽きっぽい性格もあるが、

特定の球団だけが利すればよいというようなドラフト制度の“改悪”や

FA(フリー・エージェント)制の導入ですっかり白けてしまった。

今はナイター中継すらほとんど見ない。


V・プレミアリーグが開幕したが、女子の8チーム制への移行などなど

構造的にバレー界とプロ野球界は同じ匂いがして、嫌気がさしてきた。

そのせいかあまり胸の高まりを感じないのは困ったものだ。

開幕も滋賀と神戸ってなぜ関西ばかりなの?



Vリーグのオフィシャルページによると、8チーム制への移行には次の狙いがあるそうだ。


「女子を10チーム制から8チーム制へと移行させることで、上位下位のチーム力の差が縮まり、一層の緊迫した試合展開が期待できる」

私はチーム力の差はリクルーティングの差が大きいと思う。まずここを解消しなくてはダメ。チーム数の問題ではない。


「8チーム制移行により、リーグ戦の組合せの自由度が増し開催地の選定の幅が広がり、その結果ホームゲームの充実が図れるとともに、開催希望の多い地方での開催も可能になる」

ではなぜ男子のチャレンジリーグは10チームあるのか。
もともと8チームだった女子のVプレミアリーグを10チームにしたのか。
本当に行き当たりばったりの施策で呆れる。



ウェーバー制のドラフトとサラリーキャップを導入すれば、リーグ全体の戦力の均衡化が計れる。

そうすると勝率の良いチームはコーチングやコンディショニングが良いとか

戦術・戦略に優れているということになり、

スタッフも淘汰されるようになるだろう。


良いものが残り・悪いものは駆逐されるという、当たり前の環境になりやすい。

なぜそういったリーグにしないのか、、、、、。




NECと東レは良いスタートが切れたようですね。

トヨタ車体の今西選手とNECの秋山選手の頑張りは、大学バレーファンとしてうれしく思う。


叱ったらいけないの?

2007-12-03 23:49:52 | 全日本
12月3日の産経新聞【日本よ】~叱らないで下さい~

という石原慎太郎氏の論文は興味深かった。

Web上には無いので、勝手に要約・紹介させていただきます。


==ここから要約==

定年を迎えた旧友から聞いた話だが、

ボランティアで地元の中学校などで英語を教えることになったが、

最初に校長から「生徒を絶対に叱らないで下さい」と言われるそうだ。

しかし”叱る”という行為を欠いた教育なるものがこの世に有り得るのだろうか?


以前・私(石原)も、

国立研修センターでバレーボールの女子チームの監督に請われて、

選手たちに40年前の東京オリンピックで、

鬼と言われた大松博文監督に率いられた東洋の魔女たち日本チームが、

ソビエトを遂に倒して優勝した時の感動を話した。

ところが・談話が終わった後エレベーターまで送ってきた監督が

「おっしゃることはよくわかりますが当節はなかなかあの頃のようにはいかないのですよ。

今の選手は強く叱るとすぐに泣く、すねる、やめるという者までいるのでしてね」

と言ったのには驚いた。


しかしある時そのことを名誉都民であり、

日本男子バレーボールをミュンヘン・オリンピックで優勝させた松平康隆さんに話したら、

言下に「だから駄目なんです!そんなことで優勝出来る訳がない!

監督が選手に好かれようとするのは絶対に間違いだ!

叱られて、すねてやめるという選手がいたらやめさせたらいい」

と言われ「得たり!」と思った。


監督が選手に好かれようとしたり、

教師が生徒に愛されようとしたり、

親もまた子どもにただ愛されようとするのは、

所詮はその場しのぎの保身でしかない。

動物行動学者のコンラート・ローレンツも、

「幼い頃・肉体的な苦痛を味わったことの無い者は・長じて不幸な人間にしかならない」

と言っている。

暑さ・寒さを我慢する、つらい作業で苦労する、

そうした試練の堆積こそが大脳生理として・人間の脳幹を鍛え、

正当な喜びや悲しみ・怒り・発奮をそなえたまともな強い人間を育てるのだ。

==以上・要約終了==


松平氏に対しては、色々好き勝手に言わせていただいてきたが、

上の発言はその通りだと私も思う。

(尚、雑誌「正論」の2008年1月号に石原氏と松平氏の対談が掲載されており、上記の内容も掲載されています)



国立研修センターで合宿をしているチームといえば、全日本のことだろう。

WCが始まる前『僕らの時代』(フジテレビ系・日曜7時30分)に中田さん・吉原さん・竹下選手が出演しフリートークをしていたが、

「アジア選手権後、休みは10日あった」

「食事を残す選手もいます」

という竹下選手の発言に中田さんは呆れていたが、

私も呆れ果てた。


大松監督の手法は現在通用しないだろうし、

精神論が全て(必要かつ十分)とは思わないが、

それにしても叱らないとはどうしたことか。

プレーをサボる選手も出てくるわけだ。

まあ、叱り方というのも考えなくてはならないのだろうけれど。



野球の日本代表の戦いには本当に胸が熱くなったが(ブラジル戦と『ガリレオ』は録画したものをこれから観ようと思う・笑)、

全日本女子の戦いぶりに心が動かされることはなかった。


「しょーちゃん」などと言われているようではダメだな。