蒼い空の下で

文系男子の何気ない1日を記します。

福井県選抜物語③~みんなが思えた充実した日々~

2019-11-19 23:14:55 | 県選抜
選抜メンバーの名前を暗記する日々。
我が子の仲間である以上、1日でも早く覚えたいと思っていた。
その影響だろうか。
私の様子を見ていた次男坊も全員の名前を覚え始めた。

2019年8月13日-
念願だった「Fukui」のユニフォームに袖を通す。
お盆を目前にした練習試合。
県3位の粟野中を相手に勝利し、京都大会に弾みをつける。

試合後、太朗は甲子園へと向かった。
この日は、第4試合で敦賀気比が国学院久我山と対戦した日だった。
母親によれば、平沼翔太を擁した頃の敦賀気比に魅了されたという。
黙ってはいたが我が家も全く同じだった。
我が家もその頃の敦賀気比に惹かれ、これまでに何度も甲子園に行った。
選抜チーム発足と同時に、練習日記が全員に課せられた。
それは、結団式の日から解散式まで続く。
「最初は少文であっても次第に書けるようになっていく」
監督の言う通り、蒼空にも少なからず変化が見られるようになった。
自分は、この中で一番下手。
当然だが、やれる事はやっておかなければならない。
帰宅後、グラウンドで練習をして過ごす日が続いた。

京都府中学生親善大会-
直前の台風通過で心配されたが、予定通り2日間開催される。
初めての背番号は、五十音の名簿順に配られた。
今大会の失点は0。
頭一つ抜き出た投手力を従えたのが優勝の要因だった。

18人の内、16人が各校で投手をしていた面々。
その中から選抜チームで投手に登録されたのが6人。
そして、そこからマウンドに上がれたのが5人。
福井が誇る投手陣を軸に掴んだ栄誉だった。
2019年8月19日-
蒼空が小学校時代にバッテリーを組んでいた星輝が海を渡った。
NOMOジャパンに選出され、ロサンゼルスで1週間ほど過ごす。
貴重な体験、そして個人でも良い結果を残して戻ってきた。

日々、充実かつ嬉しくなる様子が伺えてくる。
京都大会を機に保護者の繋がりが見て分かるようになった。
来れなかった保護者にも知ってもらえるようにと写真や試合結果が共有され始め、大人たちの絆も少しずつ強くなっていった。

9月に入ると各校で学校行事が目白押しとなり、練習に参加できない子も多く出てきた。
選抜チームは、学校行事や勉学を優先する。
野球を通じての成長-
目先ではなく、その先を見据えた考えや行動の大切さを監督からよく言われ続けた。
9月の3連休に実施された大阪宿泊遠征は、残念ながら全員参加とはいかなかった。
しかし、参加したメンバーは寝食を共にする事でより一層の絆が深まった。
遠征先の試合も難なく勝利。
選抜チームの結束から負けなしの9連勝。
応援に行った保護者も行けなかった保護者もLINE上で一緒に喜んだ。

この18人が一緒の学校に進学したら甲子園出場も夢ではない-
選抜チームの発足から1か月半が経過。
充実した日々が続く傍ら、このままの時間でずっと止まっていてほしいと願う私が少なからずそこにはあった。
                      つづく
コメント (2)
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