我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

谷間の百合

2010年01月10日 | 哲学・宗教

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ジョン・メイラー・コリア 1850 ~ 1934

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 本日は日曜日で、趣向を凝らして、ヘビーなお噂と考えて見ました。

そこで、蛇です。つまらぬ洒落で、おじんくさーっ。

とりあえずは、蛇料理のお話しでもと思ったのですが、
うわーってな感じで、引いてしまいました。

それでも興味のある方は
   http://www5e.biglobe.ne.jp/~elnino/Folder_Travels/Folder_China/Chinese_HeavyMeal.htm
  http://blogs.yahoo.co.jp/sleasy36/7091018.html
でも、見て見て下さい。

小学生の頃、子猫のDNA で一寸紹介した、爺ちゃんに、シマヘビの焼いたのを食べさせられたことを、思い出してしまいました。白っぽくて、綺麗な色をしていました。味は、鰹節みたいだったような気がします。

さて、食べるお話しはこれくらいにして、神話のお話しにしましょう。

 

日本の伝説などに出てくる蛇は、悪の権化でどちらかというと、向こう側のキャラクターです。こちら側は良心的な人間の住む領域です。あちら側は、邪悪な怪物の潜む世界です。蛇は悪魔や鬼の住む世界の魔物の仲間です。安珍・清姫の清純な娘は、恋の狂おしさから遂には蛇に変身して、鐘の中に隠れた安珍を焼き殺してしまいます。こうなると、生娘もあっちの世界の魔物となってしまいます。
  <画像>
   http://blog.goo.ne.jp/hacoakko/e/d1bbe21ad7d2a41ce4c01764214d5d5b

 

今日は、地中海文明のお勉強で、アダムの最初の妻としてのリリス が課題です。

リリスもキリスト教の中では、魔物として描かれていますが、本質的には、人間の性を突き詰めれば、この様な物語になるのでしょう。リリスとアダムのお話しは、良くある話で、夫婦喧嘩の別れ話なのです。それも人類最初の離婚話です。そう、聖書には書いてあるそうです。


リリスとはあまり聞き慣れない名前ですが。ご存じでない方は、上記の参照記事でお温習いをして下さい。ユダヤ教では「リリン(לִילִין, Lîlîn)」とよばれて、夜の魔女。男児に害を為す闇夜の妖怪です。タルムードやミドラッシュのユダヤ教の教典に載っていると言うことです。

「新世紀エヴァンゲリオン」とはテレビ東京で放映されたアニメですが、ここにもリリスなるキャラクターが登場します。

どうも、リリスとはアダムに従うことのない、自立した人格で女性を男性の従属物とするアダム思想とは相容れない、キャラのようです。

狩猟や闘争を重視する教えの中では、女性は邪悪で、人を騙したり、殺害する悪として描かれる場合が多いようです。反対に、農業などを重んじる文化圏では、女姓は「地母神」であり恵みの象徴です。

イザナミが怒って一日千人殺すと言えば、イザナギはそれならば、一日千五百の産屋を建てる言い返した話に似ている場面がありました。

リリスは紅海沿岸でアスモダイやほかの多くの悪魔たちと関係を持ち、無数のリリンたちを生んだ。アダムは神に、リリスを取り戻すように願った。そこで3人の天使たちが彼女のもとへ遣わされた。セノイ(en:Senoy)、サンセノイ(en:Sansenoy)、セマンゲロフ(en:Semangelof)という3人の天使たちである。天使たちはリリスに、「逃げたままだと毎日子供たちのうち100人を殺す」と脅迫したが、リリスのほうは「永遠にアダムと(現在の妻の)エヴァの子供たちを餌食にするが、その子供たちはただ3人の天使たちを召喚することによってのみ守られるだろう」、(アダムとエヴァの子供たちを守れるのはその三人の天使だけであり、天使たちはアダムとエヴァの子供を守っていろ、こちらには構うな、という意味だろう。)と言い返した。彼女はアダムのもとへは戻らなかった。
  ( wikipedia )

 

 

 

 

等の記述を見れば、

地球の向こう側とこちら側と、

遙かな時空を越えたお話しにも近似点があるものだと、

思わずにはおられません。

 

 
 John Maler Collier    Lilith  1887
  18.11 x 33.86 inches

 

蛇は男性器の象徴とされますが、転じて性欲の象徴でもありましょう。地中海あたりの文明では、リリスがアダムの最初の妻で生まれた子が、リリンです。リリンは悪魔であるとされているようです。生まれたばかりの子供の命を奪ったり、男性が寝ているとき、夢精させたりする、悪戯をおこなうとされています。

ヘルメス(メルクリウス)神の杖、カドウケスには、二匹の蛇がまとわりついています。蛇は邪悪の象徴でもあります。しかし、抗しがたい魅力。商人の上手な売りの口説の可視的な表現ででもあるのでしょう。性欲はパブリックでは、盛装の下に隠しておくべきものです。芸術家はそれを闇の中から引き出して、芸術という形に昇華して、世の中に安住の定位置を与えています。

                                
 ジョン・メイラー・コリアJohn Maler Collier)は、ラファエル前派 よりちょっとあとの画家で、古典的なスタイルの裸婦像や肖像画を沢山残している。ヴィクトリア朝 後期の人。彼の作品の裸体に巻き付く蛇は、淫欲の象徴なのでしょう。足首をチロチロと舌なめずりして、這い上がり、豊かな腰を抱きしめて、遂には、美女の首筋に熱い吐息を吹きかける。リリスの肩と顎の間に休らう蛇の頭は、一体何の象徴だと語りたいのでしょう。


  しようもない牧童たちの、酒宴の与太話が、教典の源流と思えば、見える世界も鮮明になる。それが、神父などと称する偉そうな、偽善者が神意を垂れるとなると、話は急につまらなくなる。宗教とは教団活動であり、喜捨のうえに成り立つ。各戸の富を管理するものは、男性だけとは限りません。母性や少女も口を出します。それならば、あまりに淫らな内容を人のさがと容認するのも、気恥ずかしくもあり、倫理を説くには不都合でした。そこで時を経るにつれて、きまじめな内容に書き換えられて行ったのでしょう。


 荒野に隠れ住み、蝙蝠の羽根と蛇のからだを与えられて、リリスは人間の美しい属性を剥奪されて、憎しむべき悪魔 (似たようなものに、Succubusがある。)  とされました。リリスは、もとはシュメールの風の精Lillakeに由来するとも、アッシリア-バビロニア語の LILITUwild spirit 野生の精)とも言われています。それが、貞節なるべきイブの子孫の前で語られるときには、数知れない悪魔の子供を産み出す存在、邪悪な存在として書き換えられてしまったのでしょう。シュメール神話の金星の女神「イナンナ(イシュタル)」とも書かれ、豊饒の女神でもあった。元々は暗い夜のイメージはなく、太陽の恵みをもたらす多産の地母神であったのです。日本に於いても、明治以前やあるいは、地方の農山村では昭和の頃までは、性は実に開放的で制約が少なかったと言われています。それがどういう訳か、おおらかな地母神は、牧畜の世界の神話に取り入れられると、その天真爛漫さが仇となり、悪の烙印を押されることとなるのです。放埒な性格は、淫乱で強欲、好色で奔放な性格が男を破滅に導くとされました。それに加えて、嬰児を死の淵に引きづり込む疫病神の罪過まで背負わされてしまいます。男の子ならば8日間、女の子ならば20日間の間は、生かすも殺すもリリスの勝手と神様のお墨付きまでもってます。私生児においては、誠に悲惨で終生、魔女リリスの魔の手の上で弄ばれるのです。古代のおおらかな世界は、ものの見事に、善人面した牧師様に書き換えられちゃいました。

 ここまで、悪者にされれば、すっきりしちゃいます。ドロン女様も悪者にしては憎めない美人さんなのですが、なんといっても、リリス様は一神教の世界では剥奪はされてしまいましたが、もとはれっきとした神格です。神様なのです。豊饒の神様は多淫にきまってます。そもそもこの淫の字がいけません。豊饒の神様は多産でなければなりません。東洋とくに日本の多産の神様はもっとダイレクトな表現で現されますが、ここは地中海方面の稿なので、次回に譲りましょう。

 

       アダムの最初の妻:リリスLilith

 反ギリシア神話によると

 リリスがアダムAdamの最初の妻ということになったのは、昔のラビたちがシュメール・バビロニアの女神ベリティリあるいはベリリを ユダヤ人の神話に吸収しようとしたその名残だった。
カナン人にとって、リリスはバーラトBaalatという女神であり、ウルから出土した紀元前2000年ころの粘土板では、
リリスはリルラケと呼ばれていた 
         http://www.eonet.ne.jp/~bym/zusyo/ririto.html


アトリビュートとしての百合については
J・ホール著の<西洋美術解読辞典>に書かれています。
マリアのアトリビュートから転じてガブリエルのアトリビュートになったらしいです。
ネットで調べると百合については元来古代ローマの処女神ユーノーの象徴で単性生殖で聖処女象徴なんだけど、元々メソポタミアの妖怪リリスの象徴(女性の陰部と百合の花が同一視され、百合=リリー(LILIY)がリル(LILU、蓮の花)に転じ、そこからリリスという名の女神を生んだ?
百合の三枚の花弁は女神の三側面を表す?)だったらしいですが。
典拠のよく分からないネットのあいまいな情報ですので。


       http://questionbox.jp.msn.com/qa3457352.html

 

* バーバラ・リーさんについて 

 9月14日、アメリカ連邦議会はブッシュ大統領に報復戦争の「必要で適切なあらゆる軍事力」を行使する権限を与える決議を採択。
 上院は全会一致。けれど下院は420 対 1 でした。
 唯一の反対票を投じたのが カリフォルニア選出の民主党下院議員バーバラ・リーさんです。
 テロ事件からわずか3日後、どんなにか大変だったろうと思います。ほんとうに「殺してやる」といった脅迫もたくさん受けたそう. . . 。
 でも、この55歳の黒人女性の誠実で勇気ある行動は、確実に世論の支持を集め始めています。
 「 些細なことで 凹んだり メソメソしてられないぞ! 」
      
         http://orange.zero.jp/yuyujp.park/barbara.htm 

 

 

 

 

 

 以下は参照記事です。 

 
 
 (物語には必ず、裏が着いてます。其処に素朴な真実が)
 
 
 テーマごとに、まとめて一覧に。要約文が付いてます。   
 
 
 
 
 
 
 
 
A pink lily bud in progress......
 
 
 
谷間の百合

 

 

 

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  アクセスの記録   2010.01.09(土)    985  PV    227  IP    4748 位  /  1348566ブログ
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近の大学生は凄いんですね。。 (開放感)
2010-01-10 23:33:46

竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガマン汁ドクドクっすよヽ( ´ー`)ノ
オマ○コたっぷり見るのもいいけど、見せる方にハマリそう(笑)

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