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2009年12月25日配信
記事の紹介(抄出)です。
デフレと円高を恐れる日本人、経済の変動を鼻先で笑うユダヤ人 ~ 円高で大騒ぎして損する日本人 ~
2009.12.25 Friday最近の日本を見ていると「円高、円高」と言って大騒ぎをする。マスコミも新聞も雑誌も円高、円高、大変だ、大変だ」と書き立てる。そして評論家やアナウンサーやコメンテーターが「政府と日銀が何とかしろ。」と騒ぎ立てる。
しかし円高のどこがいけないのか、と考えるのがユダヤ人である。つまり、ユダヤ人は何事も根本的な両面性があると考えて一方的な議論を疑う。
世界を見渡してみると自国の通貨を他の通貨に対して高く持って来る国が栄えていることは間違いない。基本的に自国の通貨はその国の価値を表す。通貨が下落するとその国は価値がないということになる。通貨が高いとその国は価値があるということになる。昔のアルゼンチンを見れば明らかである。アルゼンチンの通貨が暴落すると結局経済が破綻している。中国の元には切り上げ圧力がすごい。
イギリスなどは意図的にずっとポンド高を保ってきた。そしてごくごく最近まで、つまりリーマン・ショックまではイギリスは世界の富を集めていた。ロンドンに行ってみれば明らかだが、ポンド高をいいことに世界の高級車が溢れかえっていた。シティー(ロンドンのウォール街のこと)で働けば、皆がポルトガルやスペインに別荘を持った。高いポンドで世界の美術品を大英博物館に集めまくった。
つまり日本以外の国は自国の通貨が高いことを大歓迎しているのである。
ところがである。日本は円高を「悲惨なもの、魔女、大雨、経済に悪い影響を与える」などと言って大騒ぎをする。そして政府に日銀に介入を求める。
「円高のどこが悪いのか」と言うコメンテーターやマスコミ、テレビ、アナウンサー、評論家は一人もいない。これはユダヤ人から見ると変だ。
つまり、心の中ではそう思っていてもそういうことをマスコミでは発言できないのである。何故か? それは円高では困る人々がマスコミのスポンサーであるからである。もっとハッキリ言うと、自動車産業、鉄鋼メーカー、電器製品メーカー、ゲームメーカー、半導体メーカー等々全て輸出産業であり、マスコミのスポンサーである。新聞には自動車の広告が出ない日はない。だからマスコミはそういうスポンサーの代弁をして「円高は日本経済にとって良くない」と大騒ぎをする。
どうしてかこの日本には両方の見方を同時に紹介する正しいマスコミが存在しない。
どうして日本のマスコミは円高になると「円高は困りますねえ。」と言うしかめ面をした企業の経営者ばかりをインタビューするのか? そしてそのインタビュー記事やインタビューの場面ばかりをテレビで流すのか?
記事の紹介(抄出)終わりです。