そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

噺-0020(交差従妹婚)

2012年11月03日 |  / 万葉集

文化人類学者のレビ・ストロースがいるが交差従妹婚をよいシステムだと言っているらしい。詳しくはわからないが、遺伝子学上にいいのか、生物進化上にいいのか、はたまた何がいいのかわからない。というのもわが家の家系はまさにこの交差従妹婚をしているのである。寅と亀は兄弟である。それぞれ親戚筋でないツルとトミを嫁にもらった。それぞれの夫婦は生めや増やせやの時代でもあり、たくさんの子をもうけた。たまたま上から男・女の兄妹を寅と亀は持っていたので、お互いに交換することにした。わたしは寅の男の子と亀の女の子の間に生まれた子供である。同じように亀の男の子と寅の女の子の間にも男の子がおり、わたしと同い年の従兄弟がいる。寅と亀の息子たちは同じような年齢構成で家族をなした。
レビ・ストロースがいかに言おうと寅一族、亀一族には目を見張るような子孫は生まれなかった。

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万葉集#14.3357-14.3359

2012年11月03日 |  / 万葉集

11/3
「霞居る富士の山びに我が来なばいづち向きてか妹が歎かむ(#14.3357)」
「霞んでる富士の山裾われ来ればどちらを向くか妻は嘆かん()」

「さ寝ヌらくは玉の緒ばかり恋ふらくは富士の高嶺の鳴沢のごと(#14.3358)」
「共寝する短い間で恋しさは富士の高嶺の鳴沢のよう()」

「ま愛カナしみ寝ヌらくしまらくさならくは伊豆の高嶺の鳴沢なすよ(或ル本ノ歌ニ曰ク)」
「いとおしく寝るはしけても噂だけ伊豆の高嶺の鳴沢になる()」


「逢へらくは玉の緒しけや恋ふらくは富士の高嶺に降る雪なすも(一本ノ歌ニ曰ク)」
「逢うときは短いけれど焦がれるは富士の高嶺に降る雪のよう()」


「駿河の海磯辺オシヘに生ふる浜つづら汝イマシを頼み母にたがひぬ(#14.3359 一ニ云ク、親にたがひぬ。右の五首イツウタは、駿河の国の歌)」
「駿河の海磯部に生える浜つづらあなたを頼りて母にそむきし()」


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