俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句0126・同質回帰012・会津八一・2013-04-27
「ゆく春や水に雨降る信濃川」『増殖する俳句歳時記2007.4.18』より(会津八一01)
季語(ゆく春)
世の中はGW突入です。大河に降る雨の情景。「同質回帰」という方法は俳句の奥行きをさらに広げています。川の流れに雨が降る、という永遠の繰り返しをおもわせるのです。
今までの「同質回帰」俳句
01 →昼寝よりさめて寝ている者を見る(六林男)
02 →水の上を水の逃げゆく西行忌(基吉)
03 →己が火を逃れんとして螢飛ぶ(みづえ)
04 →らんぷ売るひとつらんぷを霧にともし(敦)
05 →冬の川己にひびき流れをり(恵美子)
06 →冬の波冬の波止場に来て返す(郁乎)
07 →雪山に雪の降り居る夕かな(普羅)
08 →睡蓮の水より咲いて水弾く(純也)
09 →闇の中に闇現はるる花火かな(正俊)
10 →更くる夜の炭もて炭を砕く音(蓼太)
11 →水草生ふみづのせせらぐところより(柳芽)
○会津八一(あいづやいち)(1881~1956)
代表句「凩や雲吹き落す佐渡の海」『増殖する俳句歳時記2010.2.17』より02
季語(凩・冬)
新潟県生まれ。歌人・書家・美術史家。早大卒。中学時代から俳句・和歌を作る。万葉調の平がな書きによる荘重かつ芳醇な歌風で奈良古寺古仏を詠み、世の評価を得た。文学博士・早大名誉教授。新潟市名誉市民。