俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■方法俳句645「鳥声も入れて流觴届きけり」(『水恋鳥』2021)(堀瞳子)

2024-04-24 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句645・音の物質化17・堀瞳子01・2024-04-24(水)
○「鳥声も入れて流觴届きけり」(『水恋鳥』2021)(堀瞳子01)
○季語(流觴・晩春)(→「朔出版・堀瞳子句集『水恋鳥』」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそてとにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「流觴(りゅうしょう)」は「曲水(きょくすい)」の子季語で宮中行事。「流される盃が自分の前を通り過ぎる前に詩歌を吟じ、できなければ盃の酒を飲み、また下流へ流すというもの(「→きごさい歳時記」より)」。掲句ではその盃そのものを言っている。


堀瞳子(ほりとうこ)
○好きな一句「どこまでが沖どこからが蜃気楼」(『水恋鳥』2021)02
○季語(蜃気楼・晩春)(引用同上)

【Profile】:1950年福岡県出身。「火星」「運河」「湖心」入会。2012年同人誌「」創刊参加。「運河」「鳳」同人、「尚文句会」会員。

コメント

■方法俳句644「潮騒を籠めて畳むや春日傘」(『詩の欠片』2019)(向瀬美音)

2024-04-18 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句644・音の物質化16・向瀬美音01・2024-04-18(木)
○「潮騒を籠めて畳むや春日傘」(『詩の欠片』2019)(向瀬美音01)
○季語(春日傘・晩春)(→「大井恒行の日日彼是」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそてとにぬねのはひへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「潮騒(しおさい)」を日傘の内にとじ籠めたまま畳む。また開いたときに潮騒が零れる音を聴くために。どこか「胸騒ぎ」にも似ている。


向瀬美音(むこうせみね)
○好きな一句「噴水の飛沫マリアを濡らしけり」(『詩の欠片』2019)02
○季語(噴水・三夏)(引用同上)

【Profile】:1960年東京都出身。2013年頃から作句を始め、→大輪靖宏、→山西雅子、→櫂未知子から俳句の指導を受ける。「HAIKU Column」主宰。「」会員。「群青」購読会員。

コメント

■方法俳句643「1DK八重桜まで徒歩二分」(藤本敏史)

2024-04-12 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句643・英字使用2・藤本敏史01・2024-04-12(金)
○「1DK八重桜まで徒歩二分」(藤本敏史01)
○季語(八重桜・晩春)(→「プレバト!!で芸能人が詠んだ俳句を徹底紹介するブログ>藤本敏史(FUJIWARA)の全俳句一覧」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそてとにぬねのはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:相撲の塩「100g」に続いて「英字使用」俳句第2弾。不動産広告用語の「1DK」「徒歩2分」に季語・八重桜をしのばせた。


藤本敏史(ふじもととしふみ)
○好きな一句「ラジオ体操おおおなもみのある空地」02
○季語(おおおなもみ・晩夏)(引用同上)

【Profile】:1970年大阪府寝屋川市出身。お笑いコンビ・FUJIWARAのツッコミ担当。「プレバト!!」で2023年2月23日放送分番組史上5人目の永世名人の昇格を果たした。

コメント

■方法俳句642「清明の天より届く鳥の羽」(『都筑智子集』1996)(都筑智子)

2024-04-04 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句642・交信4・都筑智子03・2024-04-04(木)
○「清明の天より届く鳥の羽」(『都筑智子集』1996)(→都筑智子03)
○季語(清明・晩春)(→「俳人協会・俳句文学館>今日の一句」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:今日は二十四節気の「清明」。花曇りの柔らかい光の中に桜の花が舞う。天と交信するには絶好の日といえよう。

コメント

■方法俳句641「春場所は塩を大体100g」(「船団」200107)(山本純子)

2024-03-24 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句641・英字使用1・山本純子01・2024-03-24(日)
○「春場所は塩を大体100g」(「船団」200107)(山本純子01)
○季語(春場所・仲春)(→「俳誌のサロン>歳時記>春場所」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:今まで英字を使用した句は多いがそれを方法俳句で初めて取り上げる。三月春場所千秋楽。三月場所・大阪場所・浪速場所とも。→Youtube「透次の大相撲相模場所その5

 

山本純子(やまもとじゅんこ)
○好きな一句「春の日をがらんと過ごすバケツだよ」(「船団」84号)02
○季語(春の日・三春)(→「増殖する俳句歳時記」より引用)

【Profile】:1957年石川県出身。詩人。詩集多数。詩集『あまのがわ』で2005年度のH氏賞を受賞。俳句グループ「船団の会(1985~2019)」会員。

コメント