●三色絵俳句0130・三鷹市の・透次・2013-05-25(土)
○「三鷹市の上連雀の夕焼雀」(→透次0144)
季語(夕焼雀・夏) →三色絵フォトチャンネルへ
はるかな昔に、三鷹の上連雀あたりに何年か出没したことがあります。「連雀」とはおもしろい地名ですが、ものを背負う時の「しょいこ」の「連尺」に由来するみたいです。夕暮れ時の電線に雀が連なっていそうな地名です。明日よりしばらくの間、休止させていただきます。
●特集俳句0130・酒呑俳句09=無酒・森澄雄・2013-05-24(金)
○「酒なければ飯すぐすみぬ青蛙」(→森澄雄09)
季語(青蛙・夏)
酒をきらしました。買いに出るほどの気持でもなく、休肝日にしようという程度の酒呑みです。酒の無い夕食はあっという間に終わってしまいました。晩酌をしながらだらだらと食事が長引くのは、片付ける側としては困ります。
●方法俳句0130・オノマトペ010・高橋淡路女・2013-05-23(木)
○「散り牡丹どどと崩れしごとくなり」(高橋淡路女01)
季語(牡丹・夏)
俳句での花の終りの表現は、「桜散る」、「梅こぼれる」、「牡丹崩れる」、「椿落ちる」ということらしいですが。その崩れる牡丹の擬音を「どどと」と表現しました。妙に納得です。
○高橋淡路女(たかはしあわじじょ)(1890~1955)
代表句「橋ありて水なかりけり額の花」02
季語(額の花・夏)
兵庫県和田岬で生まれ、東京佃島で育つ。「ホトトギス」に投句。婦人句会にて→長谷川かな女・→阿部みどり女らと活躍。「雲母」に拠り、のち同人。戦前より「雲母」婦人会を起こし重きをなす。
●色彩俳句0130・透明06・堀麦水・2013-05-22(水)
○「卯の花や彳む人の透き通り」(堀麦水01)
季語(卯の花・夏)
この句の「卯の花」は豆腐の「おから」の方ではなく、「ウツギの花」です。暮方の山道の脇に白い花が浮き上がります。かたわらに佇む人の身体も透き通るようです。
○堀麦水(ほりばくすい)(1718~1783)
代表句「石を出る流れは白し花薄」02
季語(花薄・秋)
江戸中期の俳人。金沢生れ。俳諧は中川麦浪、和田希因らに師事。伊勢、京都などへ行脚しながら俳諧師としての実力を養成した。卑俗を拒んで貞享期の蕉風に傾倒した。