俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■方法俳句511「沼初日渺々と人語わたりくる」(前山巨峰)

2021-01-02 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句511・形容動詞効果2(渺々と)・前山巨峰01・2021-01-02(土)
○「沼初日渺々と人語わたりくる」(前山巨峰01)
○季語(初日・新年)(「→善長寺~館林文学のこみち~」より引用)→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:「形容動詞効果」第1回は、水がみなぎり逆巻くさまの「→澎湃(ほうはい)と」だった。今回の第2弾は「渺々(びょうびょう)と」。果てしなく広いさまをあらわす。沼は初日を浴びて、人の話し声も遥かから聞こえてくる。


前山巨峰(まえやまこほう)
○好きな一句「閨怨の詩は微塵とす藻刈婦ら」02
○季語(藻刈・三夏)(「→現代俳句データベース」より引用)※【閨怨けいえん】夫に捨てられた女性が、ひとりねの寂しさを恨みに思うこと。

【Profile】:1913年群馬県館林市出身(就職をつとめた寺社の所在地から推測)。没年は不明。館林市善長寺に句碑。善長寺住職。→長谷川かな女に師事。館林市にて俳誌「ぬかるみ」を主宰した。

※2024/4/8に御息女の前山紀代美様からご指摘を頂きました。前山巨峰先生の読みは「まえやまこほう」であり歿年は40年ほど前ということです。失礼いたしました。またご指摘感謝申し上げます。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« ■特集俳句511「同し事して元... | トップ | ■次元俳句512「ゆづり葉の茎... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (前山紀代美)
2024-04-08 12:22:42
父の名前は、まえやまこほう。
です。歿年は、40年ほど前です。
調べると判るとおもいます。
ご指摘ありがとうございます。 (鎌田透次)
2024-04-10 01:42:02
前山紀代美様。ご指摘感謝申し上げます。小生の前山巨峰先生のページは謹んで訂正させて頂きました。ありがとうございましたm(__)m。

コメントを投稿

方法俳句」カテゴリの最新記事