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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●方法俳句074・不明010・深見けん二・04-26

2012-04-26 00:14:59 | 方法俳句

●方法俳句074・不明010・深見けん二・04-26

○「生き残りたる人の影春障子」(深見けん二01)

○季語(春障子・三春)

【鑑賞】:この句が詠まれた時代背景や情景がまったくわからない場合は、まさしく「不明」の句です。春の障子に映る影は誰の影かは不明ですが、戦争などの災禍のあとの生き残りということかもしれません。

 

深見けん二(ふかみけんじ)(1922~2021)

○好きな一句「一片の落花のあとの夕桜」02

○季語(夕桜・晩春)

【Profile】:福島県生まれ。1941年、→高浜虚子に師事。東大入学後、→山口青邨に師事。1947年「ホトトギス」新人会結成。1953年「夏草」同人。59年「ホトトギス」同人。1989年、個人誌「」創刊。1991年「花鳥来」創刊主宰。1992年、第31回俳人協会賞受賞。「日月」で第21回詩歌文学館賞受賞。2014年『菫濃く』で第48回蛇笏賞受賞。

深見けん二掲載句

03青邨忌までのしばらく十二月(十二月・冬)〈次元・月(時間)〉2013/12/15

04人生の輝いてゐる夏帽子(夏帽子・三夏)〈次元・人生(時間)〉2018/8/10

05ガラス戸に額を当てて短き日(短き日・三冬)〈五体・額〉2018/12/11

06薄氷の吹かれて端の重なれる(薄氷・初春)〈方法464・一物2〉2020/2/6

 

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