俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句074・質感=重08・小川一灯・04-23
○「骨だけの重みが春の土くぼます」(小川一灯01)
季語(春の土)
作者は肺結核を患った人。病を得てこんなに体重の軽い自分が歩いても、ぬかるんだ春の土は足跡をくっきりと残すのです。
○小川一灯(おがわいっとう)(1916~1953)
代表句「しどみ紅く滴りて服売りし金とどく」02
季語(しどみ・春)
佐渡相川町生まれ。1924年に一家が東京に転住。東京府立五中を経て大倉高商を卒業し、大正生命保険会社に入社、そこで俳句の師→瀧春一(「春燈」主宰)を知る。自らも俳句誌「青桐」を主宰するが、肺結核になり、清瀬村に療養所に入院、同じく結核で療養中の→石田波郷(「鶴」主宰)を知り、その影響を受ける。肺結核で37歳の生涯を閉じるが、瀧春一・石田波郷の序文で、「一灯句集」として1954年に刊行された。