重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

プォ~~♪

2006-10-31 | つれずれ
今朝も立ち寄ってきた名古屋市「名城公園」の
いつも通りの朝です。



ん?
……。
いつも通り…なのかな?



あれあれ?
ちょっと違いますよねえ、いつもとは。
お気づきになりましたか、もう?



ここまでアップすれば、
もうお分かりでしょ?

それに、聞こえてきませんか?
朝の、少しひんやりした空気を震わせて響く、
「プォ~~♪」という、のどかな音色が。



お豆腐屋さん、ではもちろんありません。
出勤前のサラリーマンらしきオジサンが吹いていました、アルペンホルンを。
ですよね、あの長い楽器は。



実は先週から、風に乗って聞こえてくるその音だけは、気付いていました。
でも、どこから聞こえてくるのか分かりませんでした。
その音源の場所を今朝、確認したのです。



素人の私が聞いてもまだ少し覚束ない音程から、
習い始めてそれほど間がないアマチュアの方と思われます。

でも、「プォ~~、プォ~~♪」と一心不乱に練習なさっている姿を拝見していると、
微笑ましいというより、感動的でさえあります。

というか、
朝のこういう場所でしか、
なかなか練習できないのでしょうね。
何しろあれだけ大きな楽器ですから、
たぶん自宅では無理かと…。

しばらく遠くから拝見していたのですが、
十数分後、
あの長い楽器を3分割してケースに仕舞い、
近くに止めてあった車に帰っていかれました。
なるほど、そういう構造になっているんでしょうな、やっぱり。

ともあれ、
人それぞれに、
いろいろな「朝」があるんですね。


「花沢の里」十七景

2006-10-30 | おすすめ
先週末に訪れた静岡県焼津市「花沢の里」は、
昨日のブログでも書いたように、古の時代の旧街道沿いにひっそりと息づいている里山です。

散策しているだけで、
心の故郷に戻ってきたように、
気持ちが和み、落ち着いてきます。


気が付くと、
2時間足らずの間に、
数十回もシャッターを押していました。

眼に触れるもののすべてを、
心のメモリーだけにとどめておくのは、もったいない気がして。

例によって拙(つたな)い写真ですが、
自己満足で選んだ「十七景」を、
よろしかったら
見ていただけませんか。




































ファインダーを覗きながら気が付き、
驚きました。

ここ「花沢の里」に育つ草花や木々の、
なんと瑞々しく鮮やかで、艶のある緑であることかに。

それはたぶん、
澄み切った空気と、
清らかな水と、
ここに住む人々の穏やかな心のせいなのでしょうね。

心の洗濯をしに、
お出掛けになってみては、
いかがですか?

「花沢の里」の「庭カフェ」。

2006-10-29 | おすすめ
こんな言い方をしては失礼だと分かっていますが、
こんな所で、
こんなスタイルで、
こんなに美味しいフレンチ・トーストとコーヒーをいただけるとは、
思ってもいませんでした。

場所は焼津市花沢。
奈良~平安時代に栄えた、日本坂を越える旧街道沿い、
「長屋門造り」という独得の家並みが続く一角に、
その「カフェ」はありました。

「Country Oven」という看板を、
うっかりすると見落とすかもしれませんが。



道路に面している家々の「長屋門」の2階は、
かつてこの地方でミカン栽培が盛んだった頃、
収穫時に出稼ぎに来た人々が寝泊りする部屋として使われていたそうです。



その築120年という「長屋門」の一部をキッチンに改造し、
そこで造った手作りのケーキや紅茶、コーヒーを出してくれるのが、
このお店です。



ただ、
「お店」と呼んでいいのかどうか、迷います。
というのも、
キッチンは「長屋門」の屋内ですが、
お茶やお菓子を頂くのは、
そのご自宅である民家の、まさに庭先だからです。
だから「庭カフェ」。



「おじじ」と「おばば」、ご主人、2人の子供さん、ご主人のお姉さん、そしてご本人と計8人家族というこの家のお嫁さんが、
趣味のパン作り、ケーキ作りを活かしてみようと、始めたそうです。


屋根のない「庭カフェ」ですから、
営業は原則として「晴れの日」だけ。
営業時間も、午前10時から「暗くなるまで」だそうです。

定休日は決めていませんが、
「子供のPTAなどがあれば休むこともある」そうですから、
お出掛けになる際は事前に確認されることをお勧めします。


それにしても、
驚きました。

出していただいたケーキや、フレンチ・トーストが、
めちゃめちゃ美味しいんです。



1人分ずつ挽き、淹(い)れていただいたコーヒーや、紅茶も、
文句のつけようがないほど美味です。

本当に、
こんな所でこんなに美味しいティー・タイムを過ごせるとは、
思いもよりませんでした。

そして、ほかにも、



くるみパンや、ケーキ、クッキーなどのお菓子や、



コットンのマフラーやコースターなど、
手作り小物も置いていらっしゃいました。


東名高速・焼津ICから車で10分ほどでしょうか。
にもかかわらず、
とても静かな、山間(やまあい)の「花沢の里」です。
機会があれば「ぜひ」とお勧めします。


地元タウン誌にも紹介されていましたので載せておきますが、
住所は静岡県焼津市花沢18
電話は054-626-3670です。
(なお、私のカーナビでは電話番号による検索は「個人」宅のため案内されませでした。住所検索してお出掛けください)

開店休業 (たぶん6回目?)

2006-10-26 | つれずれ
今日は帰り道に、名古屋栄・テレビ塔界隈に寄って来ました。

……などと、書き始めるには始めたものの、
やっぱり、それ以上は書き進められません。

なぜなら、
いまテレビでは、プロ野球日本シリーズ第5戦目を放送中。
日本ハムに「王手」をかけられたわが地元・中日ドラゴンズが、
とうとう、
とうとう1対3と逆転されてしまいました。

危うし、です。
極めて、危うしです。

とても、
とてもブログを書いている場合なんかじゃありません。

よって、
このまま中断します。

「日ハム」ファン以外の皆さん、
できれば、ドラゴンズにご声援ください。



追伸
北海道日本ハム・ファイターズ、日本一、おめでとう。
新庄君、良かったね。

そして、
中日ドラゴンズの諸君、
ありがとう。

朝と、夕…。

2006-10-25 | つれずれ
今朝の名古屋地方は、雲一つない秋晴れでした。
いつものように立ち寄った「名城公園」の木立の向こうには、



「JRツインタワー」(右側)や、オフィス棟がオープンして間もない「ミッドランドスクエア」など名古屋駅前の高層ビルが、
いつもより近い距離感で頭をのぞかせ、朝日を受けて輝いていました。


そして、夕方。
暮れなずむ西の空には……。



今日の月齢は3.238。
文字通りの「三日月」です。
あるいは別名「初月(ういづき)」「若月」、そして「眉月」とも呼ばれるそうです。

よーく目をこらして見ると、
しゃくれ上がった三日月の下の端(はじ)っこにロープを引っ掛けて、
小さなブランコを揺らしている可愛い魔女の姿が、
ホラ、
見えたりはしませんか?

雨上がりの名城公園。

2006-10-24 | つれずれ
雨上がりの名古屋市北区「名城公園」に、今朝も立ち寄ってきました。
いつもよりシットリした感じに、心地良さを覚えながら。




枝葉にまだ雨の名残りを宿す公園の草木にカメラを向け、
何枚かシャッターを切りました。

ファインダーから覗く水滴の1つ1つが
心を潤してくれます。



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写真を撮り終わり、
車に戻ろうとして、
気が付きました。

園内の池の畔に、大工経験者の「公園の住人」があっという間に建ててしまったという、彼らの自称「集会所」の
屋根が半分、なくなっていることに。



昨夜の雨がさほど激しかったとは思えませんから、
誰かが、
何かをして、
こうなったのでしょうね。

でも、一体「誰」が、「何」をしたのでしょうか。


しかも、
半分になってしまった屋根の上には、
「公園の住人」たちに日頃可愛がられている野良公の1匹が上り、



カメラを向けた私を、睨みつけていました。
何度か通っていますが、
初めて見る光景です。

何かが変わり始めているような気がして、
少し胸騒ぎを覚えるのは、
徐々に深まり行く秋のせいでしょうか……。


JR飯田線「水窪駅」。

2006-10-23 | おすすめ
知らない町へ出かける時は、
たとえ事前にガイドブックなどを読んでいても、
カーナビにまず最寄の一番大きそうな「駅」への案内を指示してから、車を走らせることにしています。

駅に行けば、大方は観光案内所が隣接して在って、
より詳しい地元の情報を手に入れることができるからです。

先週末の「水窪」行きも、そうしました。

そして、カーナビの案内通りに走って、
着いたのが、ここ、JR飯田線「水窪駅」です。



門?に書かれた「水窪の関」にどんな意味があるのかは分かりません。
そんなことより、
人影がありません。

たぶん過疎化が進んでいる、深い山間(やまあい)の町ですから、
近くに人影を見なくても、不思議ではありません。
でも……。

駅舎内に入ってみました。
すると、



向かって左手の、切符売り場に
……誰も居ません。
正面の売店にも、
……誰も居ません。

「ごめんくださーい」と声を上げてみましたが、
………返事もなければ、誰も出てきません。


実はトイレを借りたかったのですが、
外を見回しても見当たらないので、
勝手に改札を通り、構内にあったのを無断拝借しました。

それにしても、
無用心じゃないんでしょうか。


さて、
下の写真、状況を分かりになりますか?
駅前の広場?から写した町の様子です。



――などと書かれても理解できないでしょうね。


実はこの駅、町の中心部にはありません。
町の中心部から水窪川を挟んだ、小高い山の中腹にあります。

だから、
この駅を利用する町の人は、
車の場合は、駅から数百メートル離れた橋を迂回して登ってくるか、
徒歩の場合は、黄色い手スリの階段を下り、
川に架けられた歩道の吊り橋を渡らなければなりません。

角度を少しずらして見下ろすと、こんな具合です。



私は鉄道マニアではありませんから、
全国にはほかにもこんな駅が、あるのかどうか知りません。

ただ、少なくとも私には初めのシチュエーションでしたから、
いささか驚きました。
少し大げさに言えば、ちょっとしたカルチャー・ショック?


ともあれ、
のどかです。
静かです。


ピーヒョロロロロ…
ピーヒョロロロロ…。

見上げると――、



トンビが2羽、
鳴きながら、空に輪を描いていました。

都会での生活だけが、生活ではないのだよ
――と、彼らが教えてくれているようでした。


深い山あいへ。

2006-10-22 | おすすめ
深い山の奥に行ってきました。
場所は、浜松市水窪町。

「水窪」は「みさくぼ」と読みます。
「浜松市」ではありますが、去年1月に合併するまでは「静岡県磐田郡水窪町」でした。
浜松駅付近から、カーナビが計算して出した距離は60余km。
しかし、
「所要時間2時間10分」と教えていました。

「えっ!? 60km足らずなのに、2時間も?」と首を傾げながら車をスタートさせましたが、
やはりカーナビは、ウソを教えたわけではありませんでした。

旧浜北市を経由し、旧天竜市を過ぎてからはS字カーブの山道をひたすら走り続け、
やっと辿り着いた水窪町は、
深い、
深い、
深い山の中にありました。

さらに進むのは諦めましたが、
あと30分も走れば、
そこはもう長野県です。

そして、
周囲を埋め尽くすのは杉の山、山、山…。
ここは天竜杉の産地です。


深い山の中に身を置いた圧倒感に気圧(けお)されて、
カメラを構えるのをほとんど忘れていました。


そんな中で写した数枚の写真は――。

▽天竜川の支流、水窪川です。




▽手前の尾根の杉の向こうに、また杉の山が重なります。




▽山間を走る鉄路はJR飯田線。



▽そして、天竜川の上流です。



水の色が、渓谷の深さを教えています


秋。
錦織なす紅葉に彩られた山肌はたしかに美しいでしょうが、
常緑の深山もまた幽玄で、
静かだけれど深い感動がありました。


ねぐらへ。

2006-10-19 | つれずれ
胃の痛みが、
治まりつつあります。
やはり、神経性の胃痛だったようです。


原因がありました。
匿名とはいえブログで、まったく私的なその原因を懺悔する勇気は私にはありませんが、
ある心配事がありました。

その結果次第では、
私の大切な友人の人生に、
また、
残りそれほど長くない私の人生にも、
大きな変化をもたらせるであろう重大事でした。

それなのに、
私自身には、その心配事を直接解消したり和らげたりする手段や方法、それ以前に権利がなく、
だから事態の推移を、ただ気を揉みながら見守るしかなかった歯がゆさが、
よけいに胃を痛めさせたのだと思います。


その心配事が、
どうやら解消しそうな状況になってきて、
ようやく胃の痛みが、
治まりつつあります。


何が何だかサッパリ分からない話を、
ブログになんか書くなよ――
と、お叱りを受けるかも知れませんね。
ごめんなさい。

でも、
勘弁してください、
私にとっては、どうしても書き残しておきたい「足跡」になるのですから。


人生は、
いつ、何が起きるのか分からないって、本当ですね。
そして、
何歳になろうが、人間は「煩悩」に悩まされる生き物であることも。


この1週間、
身の周りの風景に無心にカメラを向けることが多かったのは、
プレッシャーから逃れようとする「心の弱さ」に起因していたのかも知れません。


そんな気持ちの中で撮り、
明らかな失敗作なのに
でも自分では妙に気に入っていて、
けれどもブログに載せるのを躊躇(ためら)った1枚の写真があります。
これです。



夕暮れ時、ねぐらに帰るスズメの群れ……。


撮りながら、思っていました。

1日を終え、
ゆったりとした気持ちで、
身を
心を、
休められる場所を持つ者は、
幸せだよなあ――と。


半径500mの秋。

2006-10-18 | つれずれ
今日は仕事先から直帰し、いつもより1時間ほど早く帰宅したため、
再び自宅の周囲を散歩しました。

ということで、題してカメラ点描「半径500mの秋」。



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たかだか半径500m。
それでも、カメラを片手にゆっくり、のんびり歩いていると、
普段見過ごしている風景の中に、
さまざまな「秋」を発見するものなんですね。

「言葉」さえ、
無用のようです。

のほほんとした、
こんな一日もあって、
いいんじゃないでしょうか。