重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

オアシス。

2006-10-17 | つれずれ
昨日、ほとんど書き上げたにもかかわらず、何かの不手際で消してしまったのは、
会社帰りに遠回りして寄って来た「空港」の話です。


と言っても「セントレア」(中部国際空港)ではありません。
「セントレア」に国際空港の資格を奪われるまでは名古屋の空の玄関口だった、現「愛知県営名古屋空港」です。
「県営名古屋空港」――いっぺんに田舎っぽい名前になっちゃいましたね。


北名古屋市の自宅から車で10分余と近いため、
これまでもヒマを持て余した週末の午後などには、
ちょくちょく出掛けていました、飛行機の離発着を見に。

滑走路の南端に小公園「エアフロント・オアシス」が整備されており、
頭上を覆い被さるように下りてくる飛行機を見るには絶好のポイントだったんです。


公園は、今もあります。
けれども、



昔はどんな時間帯でもそこそこの人数が居た見物人が、
昨日はほとんど居ませんでした。

そりゃあ、仕方がありません。
見物しようにも、離発着する便数が、めっきり減ってしまいましたから。
おそらく、かつての1割ほどになってしまったんじゃないでしょうか。

旅客定期便としては現在、とかち帯広、秋田、山形、新潟、松山、高知、福岡、北九州、長崎、熊本を結ぶ航路が各1日1~2便だそうです。

ですから当然、この滑走路の南端で待機していても、



飛行機は、なかなか下りてきません。


「やっぱり、前もってダイヤを調べて来ないと、無駄足になるのかな」と思いながら、ふと後ろを振り返ると、

「!!!」



近づいてくる飛行機の、着陸灯の光を発見しました!


あわててカメラを構え、
パシャリ!




もう一度、パシャリ!



さらに、パシャリ!



あれれ!?





そして、



……。


やれやれ、これでも「撮った」と言えるんでしょうかねえ。
でも、とりあえず撮るには撮ったのだから、
やっぱり、ブログに載せる気なんでしょうかねえ、こんな下手クソ写真を。
まさかねえ……。


なーんて自問自答しながら結局、
載せちゃい…ました。

静止している被写体でさえまだ満足に撮れない私に、
動く被写体――それも超高速のジェット旅客機を写そうなどという考えが、「10年早い!」とお叱りをいただきそうです。


自信を喪失し、
重い足取りで帰ろうとした時、
1人のオジサンが公園に入ってきました。
風体からは、タクシー運転手さんのようです。

タバコを一服、美味しそうに吸い終わった彼は、
両手を高く上げ、
腰を反らせて、



体操を始めました。

訪れる人が減った県営名古屋空港の「エアフロント・オアシス」ですが、
これから夜勤に向かう彼らがひと休みする「オアシス」としては、
充分にその役割を、果たしているようです。