名古屋駅前に建設中だった「ミッドランドスクエア」の高層オフィス棟が完成し、今日、竣工式が行われました。
オフィス棟は地上47階、地下６階建て。
塔屋（２階建て）部分を含めた建物の最高高さは247mだそうです。
オフィス棟にはトヨタ自動車をはじめ30企業が入居し、約6000人が働くことになるのだとか。
手前部分の、シネマコンプレックスや有名店が入る商業棟（地上６階建て）は来年３月に完成します。
名古屋駅前は、まさに高層ビルの建設ラッシュです。
左手の「ミッドランドスクエア」と、右手のＪＲタワー（手前部分は名鉄百貨店）の間に見えるのは、来年１月完成予定のオフィスビル「名古屋ルーセントタワー」です。
少し離れているのと、広角レンズのいたずらで小さく見えますが、
これでも地上40階建てで、高さは140mあります。
完成後は「ミッドランドスクエア」より多い7000人のオフィス人口になるそうです。
さらに20年2月の完成予定で工事が始まったのが、名古屋モード学園などが入る「モード学園スパイラルビル」です。
「スパイラル」の名称通り、「らせん形」の外観を持つユニークなデザインのようで、
なるほど現在の基礎工事部分を見ても、フツーではない建て方のように見えます。
地上36階建て、高さ170mの、やはり高層ビルで、
学生を中心に8000人が出入りすることになりそうです。
「“元気な名古屋”を象徴する高層ビルラッシュ」であると、今日の「ミッドランドスクエア」竣工のニュースを、地元マスコミは少し鼻高々に伝えています。
たしかに、地元経済が栄えている証しとして、
それはそれで嬉しい話ではあります。
けれども――。
何かを得れば、
その代わりに何かを失うことを、
私たちは高度成長期やバブル景気を通じ、
貴い「教訓」として思い知ってきたのではなかったでしょうか。
２日続きの雨が止んだ今日、
夕映えがまた、とてもきれいでした。
同じ空を見上げるなら、
私はこういう空を、
時間を忘れて、
見上げていたいのですが……。