重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

都心にも、春。

2007-03-30 | つれずれ
昨日は急な所用で家を空け、
一日遅れのアップです。



さて、
日に日に春模様が広がっています。

毎年「ソメイヨシノ」に先駆けて咲いているのは
会社近くの交差点に植えられた「枝垂れ桜」。
いまが満開です。









今年も見事な咲きぶりに、
出勤を急ぐ足を止めて見上げたり、
携帯カメラを向ける人サラリーマンやOLも見かけます。

出勤前にそんな一瞬があるのも、
いいですよね。


でも、
「都心の春」は、見上げるだけではありません。
足元にだって、
ほら。



勤め先のすぐ脇の、歩道ブロックの隙間から顔を出した「ど根性タンポポ」です。
けなげですよね。



急な所用から今日の昼前に帰宅し、
珍しい時間帯での書き込みになりました。

しばらく身体を休めた後、
夕方から別の所用で、静岡方面へ車を走らせることになります。

出掛けた先でまた、
別の「春」に出会えればよいのですが――。

よい週末を。


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ブレイクタイム・アルバム ①

2007-03-28 | つれずれ
月末が近づいて仕事が忙しくなり、
今日は帰りが遅くなりました。

おまけに、
ブログに上げる話題がありません。

というので、
日頃気の向くままにシャッターを押した中から、
何枚かを見てやってください。

これからもこんなことがありそうなので、
題して「ブレイクタイム・アルバム」の、
今回は「①」ということで――。































毎度のことながら、
お粗末さまでした。


こんな「自己満足」アルバムを載せた後、
いつも「自己嫌悪」に陥ります。
どうして自分はこんなに定見もなく写真を撮っているのだろうかと。


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サクラ、咲く。

2007-03-27 | つれずれ
    

名古屋市北区「名城公園」でも、
いま何本かのサクラが咲いています。


ただ、
すでに満開のこのサクラは、



花の色や、
花と同時に若い葉が芽吹いているところから見ると、
「ソメイヨシノ」ではなく「ヤマザクラ」の仲間なのでしょうね。

でも、きれいです。


というので、
例によって何枚かの「自己満足アルバム」を、
見てやってください。




















無心にファインダーを覗き、シャッターを押していると……、
おおっ!、
やって来ました!



「サクラにウグイス」でも
「サクラにメジロ」でもありません。

お腹の模様やクチバシの形から見ると――、



どうやら、わが家の坪庭でも見かける「ヒヨドリ」のようです。

「春らしい風情」は、ほとんどありませんが――なんて言っては、「ヒヨドリ」君に可哀相ですかね。


それにしても、です。
冗談で「野鳥写真家」を気取ったせいでしょうか、
最近、野鳥をカメラに収める機会が妙に増えてきました。

目が自然に鳥に向くように敏感になったからか、
それとも、
私の身体から
「オヤジ臭」だけでなく「野鳥臭」まで、発するようになったからなのでしょうか。



ともあれ、
新しい被写体に出逢うのはとても嬉しいのですが、
ただ、
心配が、
なくはありません。

こんなにいろいろな鳥が身の回りに集まってくると、
やがて来て欲しくない鳥まで、飛んで来るのではないかと。

その鳥の名は……


あ~あ………。
書く前に、「オチ」を先に言っちゃ困るじゃないですか。

はい、その通り。
集まってきて欲しくない鳥は、
「借金トリ」です。




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ホ~、ホケキョ。

2007-03-26 | つれずれ
さて、
私uwanosoraはいよいよ、
「野鳥写真家」への道を
本格的に歩み始めたようです。

ご覧ください、
いつも通り立ち寄った名古屋市北区「名城公園」で今朝、
「ホ~、ホケキョ」と鳴く「ウグイス」の姿を、
見事、
撮影することに成功したのです!




えっ?
「どれがウグイス?」って?

ちゃんと写ってるじゃないですか、真ん中に。
くちばしを開けて、ほら、



「ホ~、ホケキョ」って、いま鳴いてるでしょ?


えっ?
……違うんじゃないの?、って?

何がです?
もしかすると、羽の色?

チッチッチッ。
実はそうじゃないんですよねえ。
「ウグイス」って、羽が「ウグイス色」の鳥だと思っていませんでした?

たとえば、こんなふうに。



たしかに、ウグイス色の羽です。

でも、違います。
この鳥は、
先月「はままつフラワーパーク」で撮った「メジロ」です。


「メジロ」と間違えて覚えられていることが、多いんだそうですね。
「ウグイス」は、本当はこんなふうに、



スズメみたいに、ほとんど茶褐色の鳥なのに。

っていうか、
実は私もつい最近まで、
「ウグイス」はウグイス色の鳥なのだと思い込んでいました。


だって、
花札で「梅にウグイス」といえば、



この絵柄。

なぜか目が赤く描かれてはいますが、
全体の感じは、
どう見ても「メジロ」ですよね。


どうやら
誰かが最初に、
間違えて「メジロ」を描いてしまったようです。

たしかに図柄的には、梅には茶褐色の「ウグイス」よりウグイス色の「メジロ」のほうが、見栄えがしますもん。


しかし、
「ウグイス」は警戒心の強い鳥で、低木や藪の中に住み、声はすれどもめったに姿を見せません。
しかも、食べるのは主に虫や木の実。

他方「メジロ」は、警戒心が比較的緩く、姿を観察しやすい鳥です。
甘党なので、庭木や街路樹などの花を巡って、蜜を好んで食べます。


というので、
どこからか聞こえてくる「ウグイス」の美しい鳴き声と、
梅や桜などに止まっていてよく見かける「メジロ」の美しい姿が、
ごっちゃになって世間に浸透してしまったようです。


でも私は今朝、
この茶褐色の、あまり美しくない鳥が、
「ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ…」と美しい声で鳴く姿を、
3mの至近距離で目撃したのですから断言できます、
「これがウグイスだ!」と。

おまけに、
普段は姿を見せない「ウグイス」が、
藪の中から出て来て近くの柳の枝に止まってくれたのもラッキーでした。



――というので、たまたま恵まれた幸運に舞い上がり、
「野鳥写真家」への道を歩もうかなどと、
今日も朝から、
愚かな妄想とともに一日が始まった私なのでありました。


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「王様」。

2007-03-25 | おすすめ
「王様」に、
お目に掛かりました。

………などと書くと、
最近、誇大妄想の傾向が一段と激しくなってきた私のことなので、
何をまたトボけた話を始めたのかと、
眉をしかめた方もいらっしゃるのではありませんか?

でも、
妄想なんかじゃありません。

正真正銘の「王様」に、
私は昨日、
お目に掛かったのです。

この方です。




東京都立杉並高等学校、上智大学経済学部を卒業。
パルコに就職したが1年半で退職し、バンドや個人での音楽活動を続けながら職を転々とする。
1990年代に入り、英語詞を直訳し原曲に乗せて歌う「直訳ロック」と呼ばれるスタイルを確立。

1995年、ディープ・パープルの英語詞を直訳したメドレー曲「深紫伝説」を発表し、売り上げ25万枚のスマッシュ・ヒットとなる。本作品により、同年の日本レコード大賞企画賞を受賞。
(以上、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」から

いわば、「異色のロッカー」です。

これまで、海外の著名アーティストの楽曲を数多く、独得のセンスで直訳し、歌ってきました。
どの曲も、聴くと、「名訳」に思わず吹き出してしまいます。


けれども、
「王様」は、
いわゆるお笑い芸人がするような「おふざけ」では、
決してありません。

歌詞の和訳が、
意訳も含めてまさに絶妙で、
ユーモアがあり、
なのにちゃんと理にかなっていて、
説得力があるのです。


歌唱力ももちろんギターリストとしての技能も、
本人が言う通り「意外」に、一流です。

そして何より、
ひたむきで、
とても心温かな人なんだなということが、
この「直訳ロック」を聴けば聴くほど、分かってきます。

だからこそ、
彼から和訳化の許可を求められ、
サンプル盤を受け取って聴いた、著作権がらみにはうるさい海外の著名アーティストでも、
多くが快く「OK」を出すのでしょうね。


その「王様」が、
所用で出掛けた土曜日、
静岡市に来ていたのです。


この日の「特設ステージ」は、
市内「小梳(おぐし)神社」神社境内の神楽殿。



今月15日にオープンした「静岡パルコ」の関連イベントに招かれたようです。
なんて言ったって、
「王様」は、「パルコ」の元社員でしたから。


時折り小雨が降る中を集まったマニアックなファン100人余を前に、
「王様」はこの日も全力で飛ばして絶唱し、
巧みなギター・テクニックを披露していました。











人には好き嫌いがありますから、
決して無理には勧めません。

でも、
「王様」の歌の何曲かをお聴きになったり、
できればライブをご覧になれば、
たぶん、お分かりいただけるんじゃないでしょうか、

人を、
姿・形で判断してはいけない、ということが――。


ミニ・ライブが終わった後、
CDアルバムのジャケットに、



「御名御璽」を頂戴しました。


そして、
一緒に記念写真まで。



ま、
「オッサン同士のツー・ショット」写真という説もありますが。


それと、
目を細めて写真を眺め、モザイク部分から私uwanosoraの素顔を妄想するようなムダな努力は、
おやめになったほうがいいと思いますよ。

どうせ胃腸の具合を悪くするのが、
オチでしょうから。

「王様」のHPはこちらです。
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夜景?

2007-03-23 | つれずれ
今日は勤務先の、
新年度の人事異動に伴う本社全体の歓送迎会があり、
帰宅が遅くなりました。


その今夜の歓送迎会の会場は、ここでした。



名古屋市内の中心部から名古屋港に通じる運河・堀川の
屋形船です。
往復2時間を借り切りっての、オシャレに言えばナイト・クルージング?


初めての趣向だったで、
最初はみんな結構盛り上がっていたのですが、
宴会が始まり30分も経つと、
結局はいつもの陸(おか)での宴会と同じ。


屋形船の舳先(へさき)に出て夜景を楽しむスペースも少しありましたが、
春とはいえまだこの季節では、
寒くて、
とても5分以上は外に居られないのです。



少し楽しみにしていた夜景も、
しょせん名古屋は「偉大なる田舎」、
東京のような「眠らない都市」ではありませんから、
ほとんどのビルが早々と電灯を消してしまうため、
外はほぼ真っ暗状態。

名古屋港まで出て、やっと、



この程度でした。


というので、
せっかく頭を捻り、これまでになかったプランを用意してくれた幹事諸君には申し訳なかったのですが、
「来年は、フツーの飲み屋でいいよね」というのが、
参加者の、帰り道でのほぼ一致した意見だったようです。

ま、
私は、
こうしてブログの話題にさせていただけたので、
感謝していますけど。


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また一人…。

2007-03-22 | つれずれ
作家・城山三郎さんが今朝、亡くなられたそうです。
79歳でいらしたとか。
もうそんなお歳になられていたかと、
歳月が経つ早さを改めて感じました。


「総会屋錦城」
「小説日本銀行」
「黄金の日日」
「価格破壊」
「役員室午後三時」
「毎日が日曜日」
「落日燃ゆ」
……等々、経済小説の第一人者でいらしたことは、多くの方がご存知の通りです。



一度だけ、お目にかかったことがあります。
1981年6月でしたから、はや26年前。

その年、会社設立30周年を迎えた私の勤務先が、
発行する情報紙の「記念特集号」を出すことになり、
そのメーン企画として、
城山さんと、ある著名経済人との対談を企画したのです。

手を尽くして調べたご自宅に、「ダメでもともと」と、いきなり依頼の電話を掛けました。

すると――、
「モシモシ、城山です」

まさかご本人がいきなり電話口に出ていらっしゃろうとは予想していなかっただけに焦り、
あとで周りに居た者に聞くと、
私の声が少し、裏返っていたそうです。


その、たった1本の電話だけで、
拍子抜けするほどあっさりと対談のお願いを快諾していただけたのは、
依頼者の私どもが、城山さんのご出身地である名古屋に本社を置く会社だったことに加え、

対談をお願いしたお相手が、
某大手総合商社の社長・会長職を18年間も務められたE氏で、
戦後の日本経済の復興に大きく貢献してこられた、経済人なら誰しもご存知の著名人であるにもかかわらず、

たまたま城山さんはそれまでお会いになる機会に恵まれず、
いつかはぜひと、ご自身もかねがね思っていらした方だったという偶然が、重なったからのようでした。



おかげで、対談は成功裏に終わりました。
「とても面白かったよ」「対談を、よく実現させたね。君の会社を見直したよ」などという褒めの電話も、何本かいただきました。

編集者冥利に尽きる喜びを感じさせていただいた思い出を、忘れることができません。


――が、そんな自慢話を、
今日書こうとしたわけではありません。


東京の某ホテルを借りて夜、行なったその対談が終わった翌日です。
一泊して会社に戻った私のデスクの上に、1枚の伝言メモが置いてありました。

メモには、こう書かれていました。
「城山さんから電話がありました。『お世話になりました。ありがとう』とのことです」


大作家にもかかわらず、
城山さんは、
そういう方でもあったのです。



そして、
その時のこぼれ話を、もう1つ。
城山さんと対談していただいたEさんのことです。

お名前を書くのは差し控えますが、
対談会場の都内某ホテルの和室に到着したEさんは、
部屋に入り、城山さんや私たち主催者と一通り挨拶を終えると、
対談の机に座る前に、
部屋の床の間に向かって正座なさったのです。

Eさんはそのまましばらく、掛け軸や活けられた花を眺めた後、
こちらを振り返って、尋ねられました。

「このお花は、ホテルの?」

「いえ、私どもで用意させていただきました」
と答えると、
Eさんは頷きながら、

「そうでしょうな。いいお花です。気ぃ使わせて、悪かったですな。ありがとう」



城山さんといい、
Eさんといい……。

社会的地位がどれほど偉くなっても、
「ありがとう」という、周囲への感謝や労いを、ごく自然に口に出来る大人が、
一人、また一人と去って行くような寂しさを、

今日、城山さんの訃報を聞いて、
しみじみ感じたのです。


城山さんのご冥福を、謹んでお祈りいたします。



合掌

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最愛の花に…。

2007-03-21 | つれずれ
今朝の地元新聞に、
豊田市足助町の香嵐渓で、
私の「最愛の花」が見頃になったという記事を読み、
お墓参りを済ませた午後、
ワクワクしながら車を飛ばし、
その花に、1年ぶりに会ってきました。

その花とは――、



「カタクリ」の花です。



もう10年近く前、
単身赴任した北海道で初めてこの花に出会い、
その可憐な美しさに、
私は恋に落ちました。

男がやたら口にする言葉ではないかも知れませんが、
声を大にして言います、
私は「カタクリ」の花が、大好きです!!


ただ、
今日、車を飛ばしたのは香嵐渓ではありません。
行楽日の今日はおそらく道が込んでいて、
午後から車を走らせるには遠過ぎます。

というので、
今日出掛けた先は、
自宅からさほど遠くない、「カタクリの自生地」として知られる岐阜県可児市の鳩吹山です。
去年も見に行きました、ちょうど満開のグッドタイミングに。


しかし――。
今年は出掛けるのが少し早過ぎたようです。



去年のように、山の斜面一面が「カタクリ」の花、というわけにはいきませんでした。

おそらく今週末から来週末が最も見頃になるんじゃないでしょうか。


とはいえ、
そこかしこに咲き始めた「カタクリ」の花の、
今年もまた可憐で、美しいこと!

もはや、駄文をこれ以上綴るのは不粋というものでしょう。

私のカメラの腕前では、とてもその美しさを伝え切れないのは承知していますが、
ドキドキしながらファインダーを覗き、写してきた何枚かを、
見てやってください。














どなたにも、
「永遠の恋人」とか「憧れの人」と言ってよい誰かが、
心の中に、いまでも、いつまでも、いらっしゃると思います。
私と同年代なら、
たとえば八千草薫さんのような。

私にとって「カタクリ」の花は、
そんな存在なのです、
この歳になってもまだ……。




 お知らせ & お願い 
当ブログを始めて1年余、
所用で家を空けるなど特別の事情がない限り、
「日記」を毎日更新することに努めてきました。

けれども、
私の勤務先では明日から新年度を迎えるのに伴い、
私の仕事の役割や量がさらに増えることになり(ただし給料は変わらないのですが )、
毎日の帰宅時刻が少し遅くなりそうな気配です。

このため、
「毎日更新」の原則をこれまで通り維持できるかどうか、自信がありません。

できるだけ毎日更新するように努めますが、
もし更新できていなくても、
とりあえず息はし続けているはずなので、

できればこれまで通り、
暇つぶしに覗いていただければ、
これ以上の幸せはありません。

謹んでお知らせするとともに、
倍旧のお付き合いを、
伏してお願いいたします。



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早くも失恋?

2007-03-20 | つれずれ
今朝も立ち寄ってきた名古屋市北区「名城公園」。

まず園内の池に足を向けましたが、
…………
あれぇ………。

この時間はいつも、池の中の小さな島の、所定の場所に佇んでいるはずのアオサギ「仙人1号」の姿が見えません。


仙人と言えども「春眠、暁をナントヤラ」で、たまに寝坊することもあるのかな、
と思っていた次の瞬間、
どこからともなく突然飛来したのは、



最近「仙人1号」と仲睦まじくエサを捕っている姿をよく見掛ける「シロサギ」です。
2人の関係はどうやらアヤシイ、と「パパラッチuwanosora」はニラんでいました。


それにしても、
「仙人1号」はどうしたんだろう?
と思いながらファインダーから目を外し、周囲を見回すと……、

居ました!!



なんと、
私が立っているほとんど足元の、池の端の石積みの陰から、頭だけが出ている「仙人1号」を見つけました。


この場所は、園内のジョギングコースのほんの数メートル脇。
警戒心が強いアオサギが普段、羽を休める場所ではありません。

それなのに、なぜこんな至近距離に?
と首を傾げながら向けていたカメラのファインダーの隅を、
何やら黒っぽい、別の陰が横切ったのです。

「ん?」と思いながらその陰の正体を探すと、
これです。



「川鵜」…ですよね?


これまでも時々、見かけていました。
彼らの漁の仕方は、すごいですよね。

アオサギやシロサギのように、
池の中でじっと立ち、
たまたま射程範囲に近づいた小魚を捕まえる「待ち伏せ作戦」とは違います。

水中に、頭だけでなく身体全部を沈めた「高速潜水泳法」で魚を追い回し、捕まえてしまうんですから。
こんなふうに――。




そして、
ひとしきりエサを捕り終わった後、川鵜が近づいて見せたのは、
意外にも、
このツーショットだったのです。



シロサギ君も、満更ではなさそうで、
逃げません。


というより、
シロサギと川鵜はしばらくの間、つかず離れずの距離を保ち、
あの「仙人1号」との位置関係は、



こんな「三角関係」状態になっていました。


もしかすると、
「仙人1号」は、
せっかく訪れた「春」もつかの間、
早くも失恋してしまったのでしょうか。


それからしばらく……。
いたたまれなくなったのでしょうか、



どこかへ飛び立って行った「仙人1号」の後姿――。

「仙人1号」にはまた、
修行の日々が、
待っているのでしょうか。


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競演。

2007-03-19 | つれずれ
いま、街のそこかしこで、
2つの花が、
その白さを競い合っています。

1つは――



「ハクモクレン」。

そして、
他の1つは――



「コブシ」です。


ともに、純白の花。
近寄らなければ、
なかなか区別がつきません。

というより、
「ハクモクレン」と「コブシ」とではどこがどう違うのか、
私は比較的最近まで、見分け方を知りませんでした。


満開でも、
花が開き切らないカップ状で、上を向いてボテッとした感じで咲くのが



「ハクモクレン」。


他方、
「ハクモクレン」に比べると1枚1枚の花弁が細身で、かつ、開き切って咲くのが



「コブシ」だそうです。


咲き方の違いもさることながら、
一番の特徴は、花の基部に必ず1枚の若葉が付いているのが「コブシ」だと、
ネットで調べて知りました。
なるほど。


とりわけ「コブシ」の花を見ると、
千昌夫の歌「北国の春」を思い出し、
つい口ずさんでしまう世代です。


白樺 青空 南風
コブシ咲く あの丘 北国の
北国の春 ……

そして、最終節は
♪ あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな~

………。
帰るべき故郷があろうとなかろうと、
望郷の思いがこみ上げてきます。

それはたぶん、
誰しもが胸の中に抱いている「心の故郷」を、
思い浮かべるからなんでしょうね。



壇ノ浦の戦いで敗れ、熊本の山奥に逃れた平家の落ち武者たちが、
ある朝目覚めると、
周囲の山々が源氏の白旗で埋め尽くされているのを見て驚き、
「もはやこれまで」と覚悟して全員が自刃しました。

しかし――。

その「白旗」は実は、
その朝、山肌に一斉に咲き始めた「コブシ」の花だった――という話があるそうです。


あるいは、
森鴎外「山椒大夫」では、
一緒に奴隷として買われた弟・厨子王を逃すために、
自分は拷問を受けて亡くなった安寿の化身が「コブシ」の花になったのだ、とも……。


そんな話を知ると、
「コブシ」の花の白さが、



余計に
目に沁みます。



そんな昔から、
純白のまま咲き続けている「コブシ」や「ハクモクレン」の花。

その、あまりにも汚れのない白さを見て「眩しい」とさえ思ってしまうのは、
もしかすると、
私たち自身が、
大事な「何か」を汚し、
純粋さを失いかけているから、なのかも知れませんね。



♪ あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな~ 

心の中で、
リフレインが、
止まりません。



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