重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

8月、終わる。

2008-08-31 | つれずれ


「ゲリラ豪雨」が東海地方を襲った金曜日夕方から今日の昼過ぎまで、
所用で静岡方面へ出掛けていました。

前夜の豪雨では自宅の隣市・一宮市や、東名高速で途中通過する岡崎市周辺で大きな被害が出ていたため、予定通り行くかどうか直前まで迷ったのですが、
衰えつつあるとはいえ「晴れ男」の私の神通力はまだ多少残っていたようで、
夕刻までには雨も小降りになってきたため、車を走らせました。


とはいうものの、
静岡県下も行く先々はほとんど雨。
しかも時折り雨脚が激しくなったりもしたので、
カメラをゆっくり構える機会は今回もありませんでした。

その意味で、ほとんど「手ぶら」で帰ることになった今回の静岡行きでしたが、
そんな中で、短時間だけですがシャッターを切ったのが上の写真、沼津港の大型水門「びゅうおう」です。


「びゅうお」は沼津港の内港を津波から防ぐために、平成16年に建設された日本最大級の水門。
水門扉は幅40m、高さ9.3m、重さは406tもあるそうです。

その巨大な水門扉を支える両岸の躯体を結んで造られた「空中廊下」は高さ30mで
展望台になっています。


これまでも昼間に近くを何度も通り掛ってその大きさは知っていましたが、
夜間こんなふうにライトアップされているとは知りませんでした。

そびえ立つような「びゅうお」を照らす青白い照明が内港の水面に映えながら揺れていて、
とても幻想的でした。


両手に抱え切れないほどたくさんのお土産はなくても、
目を閉じればその美しさがくっきりと蘇るような、たった1つの感動さえあれば、
それで充分ですよね。

そんなささやかな満足感を胸にしまいながら、
誕生月の8月を、無事終えようとしている今年の私です。


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忍び寄る。

2008-08-28 | つれずれ
今朝も立ち寄ってきた名古屋市北区「名城公園」内の雑木林です。




耳を澄ませてくださいますか?
聴こえます?


……………………………………。


空に伸びる梢を見上げても、
何も、
聴こえません。


1週間ほど前まではまだ頭上からうるさいほど降り注いでいたセミ時雨がだんだん静かになってきたと思ったら、
一昨日からはとうとう
「ジー」とも「ミン」とも「ツク」とも
まったく聴こえなくなってしまいました。


今年はひと際暑かった「名城公園」の夏も



9月の声を聞く前に、
どうやら終わったようです。



代わって、
桜の葉がポツリポツリと色づき始めました。




やがて、1枚また1枚と舞い散った落ち葉が、



樹下のベンチを占拠する日もそれほど遠くはなさそうです。


いま色彩がずいぶん乏しくなってしまった園内では、



サンゴ樹の実が、
遠目にも鮮やかな赤色の濃度を、日に日に深めつつあります。



今日の名古屋地方は午後から、雨が激しく降ったり、止んだりを繰り返しています。

明日から週末にかけて似たような天気が続くという予報ですが、
そんな中を私は、明夕からまた所用で静岡方面へ車を走らせます。

ほぼ100%近い「晴れ男」だったはずの私。
なのに、年齢とともに「神通力」も
やはり薄れてしまうものなのでしょうか。


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ご近所カフェ/ポルトフィーノ

2008-08-27 | おすすめ



素敵なカフェなのですが、
たまたま自分の行動範囲を少し外れているため時々にしか行けない、というお店がありますよね。

私にとっては、自宅に程近いこの店「ポルトフィーノ」(北名古屋市宇福寺天神348)がそうです。


記憶が定かではありませんが、
オープンしてからもう10年前後になるでしょうか。

入口から左右の部屋に分かれる店内はゆったりと広く、
何より天井が2階の屋根の高さまで吹き抜けになっているため開放的でありながら
とても落ち着いた雰囲気が、私は気に入っています。

こんなふうに――。



      



      




入口左手の部屋には、中央にグランド・ピアノが置かれています。
オープン後しばらくは、どなたかが時折り生演奏を聴かせていましたが、
最近は鍵盤に触る方はいらっしゃらないようです。


行くと広い駐車場がいつもほぼ埋まっているのに、
ネットなどの「カフェ情報」にはほとんど登場していないのが少し不思議です。

その意味では知る人ぞ知る「穴場」なのでしょうか。


静かにひと時を過ごすにはうってつけのお店ではないかと、私は思います。
国道22号線「中之郷」交差点を東へ100mほどの場所なので、
近くをお通りの際は、ひと休みなさってみてはいかがですか?




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近在古寺/稲沢市「萬徳寺」

2008-08-26 | つれずれ


通称「萩寺」とは別の、同名の稲沢市下津土山町「円光寺」へ間違えて行ってしまった先週土曜日、
ついでに近くの、
こちらは地元で「牡丹寺」とも呼ばれる稲沢市長野町「長沼山 萬徳寺」にも回ってみました。



「萬徳寺」は、創建が奈良時代後半の768年という、やはり古刹です。

本堂は昭和44年に火災で焼失、その後再建されたものですが、
境内に残る



桧皮(ひわだ)葺き屋根の多宝塔や、



鎮守堂は、ともに室町時代中期のもので国の重要文化財に指定されているほか、
ほかにも県や市の指定のものを合わせると34もの文化財を有する由緒ある寺です。





ここに着いた頃から雨脚が急に強くなったりして、
傘で、身体よりむしろ大事なカメラを守りながら写真を撮るのは大変でしたが、


       


雨の日は雨だからこその風情もあり、
びしょ濡れになったズボンの冷たさに気が付いた時には
もう小一時間も経っていました。



行ってみたい「世界遺産」を数えると、十指では足りません。

けれども残念ながら、私に与えられたカネと時間では、
日本国内にあるそれらでさえ、
死ぬまでに全部を見ることは無理なようです。


でも、
改めて探してみれば、
1000年以上もの長い歴史を刻む貴重な遺産は、
案外身近な所にも、ずいぶんあるものなんですよね。


誰かのセリフではありませんが「出来る範囲でコツコツ」と、
これからも「近在古寺」を巡ってみようと思っています。




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近在古寺/稲沢市「円光寺」

2008-08-25 | つれずれ


先週土曜日の名古屋地方は、梅雨時のように弱い雨が、間断なく降り続いていました。
こんなふうに終日の雨の日は、当地では何カ月ぶりのことだったでしょうか。



そんな雨の日でしたからあえて、
出掛けてみました。
自宅のほぼ隣市・稲沢市の「円光寺」へ。

別名「萩寺」として知られる、とネットに載っていたのを見たからです。
知りませんでした。


萩――言うまでもなく「秋の七草」の1つです。
時期はまだ少し早いかも知れないけれど、
そろそろどんな感じかな、と思いながら車を走らせました。

もし、雨に濡れた萩の花なんか見れらたなら、
癒されるじゃないですか。



けれど――。

案の定、



葉は生き生きとしていますが、
花はまだまったく咲いていません。

急に秋めいてきたとはいえ、
やはりまだ半月ほど、時期が早いんでしょうね。


………などと思いながら境内を見渡してみると、

「……?」

様子が何か変なことに気付きました。
「円光寺は別名“萩寺”と呼ばれる」とネットには書かれていました。

それなのに、
萩が、
たしかに境内にあるにはありましたが、



この一角の数株しか見当たりません。

ほんの数株しか植えられていないのに、
これで「萩寺」とは
いささか誇大宣伝ではないのかい?

――と怪訝に思いながら、
ともかくも境内のあちこちにカメラを向け、
シャッターを切っていたのです。





でも、
家に帰り、
あとでもう一度調べ直してみて、
疑問が解けました。

いやはや、
私がとんでもない間違いをしていたのです。


実は、
稲沢市には「円光寺」というお寺が2つあったのです。

私が出掛けたのは稲沢市下津土山町の天台宗「円光寺」。
「萩寺」として知られるのは稲沢市矢合町の臨済宗「円光寺」だったのです。

充分に調べもせずに出掛けた私の大チョンボ。
記者を生業にしているくせに、恥ずかしい限りです。



この天台宗「円光寺」は養老7年(723年)に創建され、
最盛期には塔頭23カ寺、末寺48カ寺を抱えたが、
戦国時代に度重なる戦災を受けるうちに衰退。
江戸時代中期に尾張藩主の寄進を受けて復興した――と門前の札に書かれていました。

なので、古刹には間違いなく、
嘉永7年(1884年)建立と言われる山門も、鐘楼も、
それらしい落ち着いた佇(たたず)まいがありました。


そして何より、
山門内の左右の暗がりに立つ



              

眼光鋭い仁王像に出会えたのは、
思いがけない喜びでした。


というので、
「間違いも、たまにはよいものさ」などと
自分の馬鹿さ加減を、
誰もかばってくれる人がいないから
自分で自分を慰めている私です。




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実るほど…。

2008-08-24 | つれずれ


早稲の品種なのでしょうか、自宅近くの一部の田んぼの稲が
実をつけて黄ばみ始めています。

本格的な秋が、もう目の前まで来ているのですね。



本日の拙ブログは、これにて「開店休業」です。
なぜなら、
北京オリンピックの閉会式を、じっくり見たいからです。


オリンピック、終わっちゃいましたね。
日本選手団の選手諸君、ご苦労さま。

成績はさまざまですが、
皆さんが精一杯がんばってくれたことは、
テレビを見ていてもよく分かりました。

ありがとう、と心からお礼を申します。


ただ――。


いまさら子供じみた「たら」「れば」の恨み言を言っても仕方がないとは思いつつ、
このひと言だけはどうしても言いたいので、書きます。


星野さん、
もしあなたが、3位決定の対アメリカ戦の試合前に床屋に寄り、
刈り上げた坊主頭で球場に姿を現していたら、

日本の野球チームは
せめて「銅」メダルでも
手にすることが出来たかも知れませんよね。


もちろんマスコミの断片的な報道を通じて知るしかありませんし、
その全部を鵜呑みするわけでもありませんが、
最近のあなたの言葉や表情を見聞きしていると、

あなたは、
私たち中日ドラゴンズ・ファンが愛し、尊敬していた当時の星野さんとは
少し違ってきたような気がしてなならないのです。

なぜなんでしょうか。



田んぼの稲が、
こう教えてくれています。

実るほど 頭を垂れる 稲穂かな。




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夏を見送る。

2008-08-23 | つれずれ
今夜、
夜空に
夏を見送っていました。


今夜7時過ぎから秋田県大仙市(旧大曲市)で開かれた「第82回全国花火競技大会」の最初から最後までを
NHKハイビジョンTVが生中継していました。


全国の花火師が総理大臣賞を争って技を競う、日本で最も権威のある花火大会です。

今年も70万人を超す見物客が押し寄せた盛況ぶり。
会場・雄物川畔の桟敷席は5000円~1万9000円もするそうですが、
私は無料の特等席で、ビールならぬコーヒーを飲みながら堪能させてもらいました。

こんなふうに、です。



       



       



こうして夜空を鮮やかに彩った花火が消えると同時に、
今年ひと際暑かった「日本の夏」も
とうとう終わったのですね。



それにしても、です。
テレビを見ながら、思ったのです。

1000kmも離れた場所で開かれている花火大会を、
自宅でリアルタイムに、しかも極めて鮮明な映像を通して見物し、

かつ、

それをデジタルカメラで撮影し、
データをわずか数cm角ほどのメモリーに記録し、
再びパソコンで読み取ったうえ、ソフトウエアで編集し、

さらに、

光ファイバー回線であっという間にプロバイダーのサーバにアクセスしてアップデートし、
個人ブログに貼り付け終わったら、
もう、世界中の誰もがそれを自由に見ることができる――

――そんな、30年前には夢想だに出来なかったことがいとも簡単に出来てしまう時代・環境の中に、いま、私自身が生きているということ。

そのことに、驚くというより深い感慨さえ覚えるというのが、
いまこうしてキーボードに向かっている「オジサン世代」の
正直な気持ちです。


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風のいたずら。

2008-08-22 | つれずれ
私が毎朝立ち寄る名古屋市北区「名城公園」の一角に
樹高10mほどの「コナラ」数十本が植わる小さな林があります。

今朝、その木立の中に足を踏み入れて
いつもとは何か様子が違うことに気付きました。



そう、
足元のあちこちに、
まだ青い葉をつけた小枝が落ちていたのです。


「??」

(枝を、払ったの?)と最初は思って頭上を見上げましたが、
10m余の高さにある小枝を払うのは、どう考えても無理です。


私、「分からないときは、人に聞け」をモットーにしています。
なので昼休み、公園の管理事務所に電話して聞いてみました。
すると――。

「コナラの枝払い? してませんよ。枝が落ちたのは、たぶん、風のせいじゃないですか?」


風のせい?

首を傾げながら、ネットで調べてみました。
すると、
名古屋地方気象台の調べでは、昨日の名古屋地方の瞬間最大風速は16.7m。
そう言われればたしかに、名古屋は昨日、午後から結構強い風が吹いていたんですよね。

納得です。



納得したことがもう一つありました。

落ちていたコナラの小枝に目を近づけてよく見ると――



まだ青いドングリが、いくつも実を付けていたのです。


そっかあ、
気付かなかっただけで、
たった十数メートルだけど私たちの頭上では、
「秋」が、もうここまで忍び寄っていたんですね。


昨夜に続いて今夜も、
冷気で風邪を引かないよう、窓を閉めて寝ることになりそうです。


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教えてください。

2008-08-21 | つれずれ


急に
秋めいてきた気がします。


名古屋地方は今日も最高気温が33℃を超えたのですが、
風が心地良く、暑さをほとんど感じませんでした。

そこで、
会社帰りに
自宅近くの田んぼの畦(あぜ)道に車を停め、
30分余は空を仰いでいたでしょうか。
身も心も、とてもリラックスしましたよ。



ぜひ撮りたいものがあります。
いままで何度かトライはしてみました。
けれど、
思ったように撮れないんです。

なので、
どなたか教えていただけませんか、撮り方を。
どうしても撮りたいんです、
「風」を。

たとえば稲の葉を揺らしながら吹き渡る、
涼やかな
秋の「風」を。




「風」。

そして、

「音」もまた。


どうすれば撮れるのか、
いつになれば撮れるのか――。

私がそれを口にするのは10年…いや100年早く、
結局永遠のまま終わる「永遠のテーマ」になるのでしょうね。


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晩夏五景/庄内緑地公園。

2008-08-20 | photo
今日の名古屋地方は最高気温が34.2℃。
日中の日差しはまだジリジリと暑いのですが、
吹き寄せる風のどこかに冷気を感じます。

季節は、ほんの少しずつですが、
晩夏から初秋へと移ろい始めているようです。


というので会社帰りに
マイカー通勤コースの途中にある名古屋市西区「庄内緑地公園」に立ち寄って、
秋の気配を探しながら歩いてみました。

例によっての「自己満足アルバム」ですが、
よろしかったらお付き合いください。






 





 





う~ん、夕暮れ時の駆け足散歩では、
思うような「気配」を見つけ出すのは難しいようです。

というか、

季節の移り変わりというのはやはり、
気付かれないほどの「忍び足」でやって来るのかも知れませんね。


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