うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#20 【1on1】

2008-12-11 | #01 陵南 選抜編
残り 1分6秒

湘北 86
陵南 85




「山岡!残り1分、走り続けたほうが勝つ。勝利を強く望んだほうが勝つ!三井から目を離すな!!」

「はい!」

田岡が、山岡を呼ぶ。



「植草!」

浅い位置から宮城のプレッシャーにあい、思うようにボールを運べない植草に、越野がヘルプに行く。



『バシィ!』



「あっ!」


植草のバウンドパスは、宮城の指先を掠めサイドラインを割る。

(ちぃっ!ヤスの言うとおり、バウンドパスを狙ってみたんだが、あと少しだったぜ。)



『ピィーーー!』


「メンバーチェンジ青!#4交代!」




「越野さん!交代です。」

40分間走り続け、なおかつ三井を徹底マークしていた越野も潮崎同様、体力、脚力ともに、限界を超えていた。




「おー!#12が入ってきたぞ!」

「誰だ!!」




「仙道、あとは頼んだぞ!」

越野は、仙道に一声かけ、ベンチに戻る。



「越野さん、あとは任せてください。」

「山岡!三井は、終盤に強いぞ!最後の1秒まで気を抜くな!」

「了解っす!」



-----------------------------------------------

SG…#4 越野 宏明 175cm/2年

SG…#12 山岡 拓真 183cm/1年

-----------------------------------------------



「三井さん!!俺、山岡拓真って言います!今日が、デビュー戦です!宜しくお願いしまっす!!」

「おおよぉ。」

三井は、少し戸惑っている。



その山岡から、仙道へパスがつながる。




「わーーー!!」




会場は、大歓声で包まれ、パス、ドリブルの音がかき消される。




「やっぱり、お前との1on1は楽しいよ。」


「・・・。」


「最後は、俺が勝つからな!」


「負けねぇー。」



『キュッ!』



『キュッキュ!』



仙道は、低い姿勢から、一気にドリブルで抜きにかかる。

そして、レッグスルーからジャンプシュート。




「やはり、高い!!」




だが、流川も負けていない。

本日、1番高いチェックで仙道のシュートコースを塞ぐ。



『シュ!』



「!!」



仙道は、流川のチェックに反応。

すかさずボールを下ろし、伸びてきた流川の右腕の脇から、レイアップシュートを放った。




「ダブルクラッチ!!!」




『シュル!』



『・・・ストッ!』


ボールは、リングを半周し、ネットを揺らす。




「仙道のダブルクラッチだ!」

「また、逆転ーー!」

「もうどっちが勝つかわからねぇー!」




「・・・。」


「・・・。」


仙道、流川も目の前にいるライバルだけを見つめている。




魚住は、あの日のことを思い出す。


(「俺はプレーでチームを勝利に導く。」仙道・・・。)




残り 45秒

湘北 86
陵南 87







続く。