残り 1分6秒
湘北 86
陵南 85
「山岡!残り1分、走り続けたほうが勝つ。勝利を強く望んだほうが勝つ!三井から目を離すな!!」
「はい!」
田岡が、山岡を呼ぶ。
「植草!」
浅い位置から宮城のプレッシャーにあい、思うようにボールを運べない植草に、越野がヘルプに行く。
『バシィ!』
「あっ!」
植草のバウンドパスは、宮城の指先を掠めサイドラインを割る。
(ちぃっ!ヤスの言うとおり、バウンドパスを狙ってみたんだが、あと少しだったぜ。)
『ピィーーー!』
「メンバーチェンジ青!#4交代!」
「越野さん!交代です。」
40分間走り続け、なおかつ三井を徹底マークしていた越野も潮崎同様、体力、脚力ともに、限界を超えていた。
「おー!#12が入ってきたぞ!」
「誰だ!!」
「仙道、あとは頼んだぞ!」
越野は、仙道に一声かけ、ベンチに戻る。
「越野さん、あとは任せてください。」
「山岡!三井は、終盤に強いぞ!最後の1秒まで気を抜くな!」
「了解っす!」
-----------------------------------------------
SG…#4 越野 宏明 175cm/2年
→
SG…#12 山岡 拓真 183cm/1年
-----------------------------------------------
「三井さん!!俺、山岡拓真って言います!今日が、デビュー戦です!宜しくお願いしまっす!!」
「おおよぉ。」
三井は、少し戸惑っている。
その山岡から、仙道へパスがつながる。
「わーーー!!」
会場は、大歓声で包まれ、パス、ドリブルの音がかき消される。
「やっぱり、お前との1on1は楽しいよ。」
「・・・。」
「最後は、俺が勝つからな!」
「負けねぇー。」
『キュッ!』
『キュッキュ!』
仙道は、低い姿勢から、一気にドリブルで抜きにかかる。
そして、レッグスルーからジャンプシュート。
「やはり、高い!!」
だが、流川も負けていない。
本日、1番高いチェックで仙道のシュートコースを塞ぐ。
『シュ!』
「!!」
仙道は、流川のチェックに反応。
すかさずボールを下ろし、伸びてきた流川の右腕の脇から、レイアップシュートを放った。
「ダブルクラッチ!!!」
『シュル!』
『・・・ストッ!』
ボールは、リングを半周し、ネットを揺らす。
「仙道のダブルクラッチだ!」
「また、逆転ーー!」
「もうどっちが勝つかわからねぇー!」
「・・・。」
「・・・。」
仙道、流川も目の前にいるライバルだけを見つめている。
魚住は、あの日のことを思い出す。
(「俺はプレーでチームを勝利に導く。」仙道・・・。)
残り 45秒
湘北 86
陵南 87
続く。
湘北 86
陵南 85
「山岡!残り1分、走り続けたほうが勝つ。勝利を強く望んだほうが勝つ!三井から目を離すな!!」
「はい!」
田岡が、山岡を呼ぶ。
「植草!」
浅い位置から宮城のプレッシャーにあい、思うようにボールを運べない植草に、越野がヘルプに行く。
『バシィ!』
「あっ!」
植草のバウンドパスは、宮城の指先を掠めサイドラインを割る。
(ちぃっ!ヤスの言うとおり、バウンドパスを狙ってみたんだが、あと少しだったぜ。)
『ピィーーー!』
「メンバーチェンジ青!#4交代!」
「越野さん!交代です。」
40分間走り続け、なおかつ三井を徹底マークしていた越野も潮崎同様、体力、脚力ともに、限界を超えていた。
「おー!#12が入ってきたぞ!」
「誰だ!!」
「仙道、あとは頼んだぞ!」
越野は、仙道に一声かけ、ベンチに戻る。
「越野さん、あとは任せてください。」
「山岡!三井は、終盤に強いぞ!最後の1秒まで気を抜くな!」
「了解っす!」
-----------------------------------------------
SG…#4 越野 宏明 175cm/2年
→
SG…#12 山岡 拓真 183cm/1年
-----------------------------------------------
「三井さん!!俺、山岡拓真って言います!今日が、デビュー戦です!宜しくお願いしまっす!!」
「おおよぉ。」
三井は、少し戸惑っている。
その山岡から、仙道へパスがつながる。
「わーーー!!」
会場は、大歓声で包まれ、パス、ドリブルの音がかき消される。
「やっぱり、お前との1on1は楽しいよ。」
「・・・。」
「最後は、俺が勝つからな!」
「負けねぇー。」
『キュッ!』
『キュッキュ!』
仙道は、低い姿勢から、一気にドリブルで抜きにかかる。
そして、レッグスルーからジャンプシュート。
「やはり、高い!!」
だが、流川も負けていない。
本日、1番高いチェックで仙道のシュートコースを塞ぐ。
『シュ!』
「!!」
仙道は、流川のチェックに反応。
すかさずボールを下ろし、伸びてきた流川の右腕の脇から、レイアップシュートを放った。
「ダブルクラッチ!!!」
『シュル!』
『・・・ストッ!』
ボールは、リングを半周し、ネットを揺らす。
「仙道のダブルクラッチだ!」
「また、逆転ーー!」
「もうどっちが勝つかわからねぇー!」
「・・・。」
「・・・。」
仙道、流川も目の前にいるライバルだけを見つめている。
魚住は、あの日のことを思い出す。
(「俺はプレーでチームを勝利に導く。」仙道・・・。)
残り 45秒
湘北 86
陵南 87
続く。