うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#341 【流川×沢北】

2010-08-05 | #11 湘北 選抜編
山王 75
湘北 73




「流川さんのところから、攻め込まれましたね。」

「快もいい動きだ。もしかすると、流川さんを・・・。」

「流川は、そんな柔じゃない。」

「福田さん!」

「あいつは、仙道が認めた男だ。」

「・・・。」にこり。

(福田のやつ。)




攻守が変わって、湘北のオフェンス。


すぐに沢北が流川を抑える。


「お前のオフェンスの怖さは、十分に理解している。」

「・・・。」


「そして、お前を止めれば、湘北のオフェンスが止まることもな。」

「止まらない。」


「ん!?」



『ダン!!』


『グッ!!』


渾身の力を込めた流川のサイドステップ。


一瞬の切れ味だけは、今も鋭い。


45°


「頼むぞ!流川!!」


ボールは流川に渡った。



「まだいけるか。来いよ。」

「・・・。」


『バン!』


「なっ中か!!」


流川の選択は、沢北の意表をつくインサイドへのバウンドパスであった。

この状況、この時間帯での流川のパス。

流川の性格を知っているものは、みな驚愕していた。

しかも、受け取った相手は・・・。




「桜木だーーー!!」

「インサイド勝負!!」




驚きを隠せない湘北ベンチ。

「この局面で桜木先輩にパス!!」

「流川が桜木花道に・・・。」




「再び、このコンビ!!」

「流川は勝負を避けたのか!!」

「それほどまでに足が!!」




『キュ。』


流川が動く。


『キュッ!!』


沢北を抜く。


『クイ。』


桜木が首を振る。


『ザッ。』


河田の重心が揺れる。



その瞬間、桜木からの手の中から、流川がボールを受け取った。




「あっあの2人がハンドトス!!」

「今までにない展開!!!」

驚く弥生。




桜木によって、河田の重心を動かし、流川のコースが作られた。


誰もが想像を絶する動き。




「うっそ!!!!」

「あの2人が!!!」

「今度はハンドトス!!!沢北栄治を倒すために、惜しみなく協力しているわ!!」

「ナイスパス!桜木君!いけーーーー!!流川君!!」

「いける。」




「あっありえへん!」

「流川と桜木のコンビプレー・・・。」

「いけ!」

仙道の言葉にも力が入る。




『ダムッ!』  


流川はワンドリから、ステップインで、山王ゴールを襲う。



『ダーン!』


「打たせるかーー!!」


遅れて、沢北のブロック。



『バッ!』


『スカッ。』



「!!!」



『シュパ!!』



流川はダブルクラッチを成功させた。



山王 75
湘北 75




「流川が凄すぎるーー!!!」

「オフェンスの鬼!!」

「ダッダブルクラッチーー!!!」

「また同点だーーー!!!」

「桜木!ナイスパス!!!」

「ルカワ!ルカワ!ルカワ!ルカワ!」




(認めてやるぜ!流川!!お前を無二のライバルだと認めたうえで、ぶっ潰す!!)


「ナ・・・ス。」ボソ。

「・・・。」

流川は桜木に聞こえないほどの声で、何かをいった。

それに桜木は無言で答えた。



『キュ!』 


素早く桜木が沢北に張り付く。


「てめーには、一切ボールは触れさせん!」

「あめーよ。」



『ガシ!!』


フェイスガードにより、周りの把握が難しい桜木に、山王の壁が立ちふさがった。



「おのれ、丸男!邪魔をするな!!」


(そっちが2人なら、こっちも2人だ!)



『パス。』


沢北にボールが渡った。



「俺がいきます!」


咄嗟に河田をマークしていた白田が、沢北のコースに入る。



だが。



かまわず突っ込む沢北。



白田の長い腕が、シュートコースを塞ぐ。



沢北は表情を変えない。



『タン!』



(眼には眼を!歯に歯を!)



長い滞空時間。



「クラッチにはクラッチを!」



自分の腕を胸に引き付ける。



『バッ!』



白田のブロックを交わす。



『サッ。』



『スポッ!!』



お返しとばかりに、沢北のダブルクラッチが炸裂した。




「わっ!沢北がやり返したーー!!!」

「なっなんだ!この試合は!!」

「もうどっちが勝つかわからない!!」




『ドン。』


堂本は、右手の拳を床に叩きつける。


(いいぞ!沢北!!!)

興奮が体を震わす。




「沢北栄治・・・。なんていう選手なの・・・。本当に止まらない・・・。」

「彼が、日本一の高校生プレイヤーなんです。それを今、流川君が、桜木君が越えようとしている。」

「流川君!桜木君も頑張って!!優勝まであと少しだよ!!」




試合終了まで、残り1分38秒。

山王、湘北にとって、長く熱い98秒を迎える。



山王 77
湘北 75







続く。