真実と幻想と創価学会

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乱脈経理 より「ルノワール事件」 その2

2015-10-11 23:07:14 | 乱脈経理
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第四章 ルノワール事件と宗門戦争より

「ルノワール事件」 その2

 三菱商事は一九八九年三月に帝国ホテル「桂の間」で、「ハーマー・ワーウィック」と「ジャン・ピエール・ベルン」と称する二人のフランス人からフランス印象派の巨匠ルノワールの絵画「浴後の女」と「読書をする女性」の二点を三六億円で買い取り、資産として計上した。
 絵画を買ったのは、これまで一度も絵画取引をしたことがなかった三菱商事の開発・建設部門であるディベロッパー事業部だった。
 大手商社が個人と高額の取引をしていることに不審を抱いた国税当局が二人のフランス人の入国記録を調べたところ、その名前での入国者はいなかった。また三菱商事は二人のフランス人のサインが書かれた三六億円分の領収書を持っていたが、領収書に書かれた二人のスイスの住所地にも該当者がいないことがわかった。
 また、この取引の現場に東京・港区の画商がいたことや、三六億円のうち約一五億円が行方不明であることも国税当局の調べで明らかになったが、三菱商事と画商は国税に対し、詳しい説明を拒んでいて、解明作業は難航しているということだった。
 私の目が釘付けになったのは、その後の絵の行方についての記述だった。朝日によると、二点の絵は三菱商事の取引当日に創価学会系の東京富士美術館(東京・八王子)に運び込まれ、翌年秋に東京富士美術館が三菱商事から四一億円で買い取ったというのだ。

・・・その3に続く

学会員の皆様には説明は不要ですが、創価系の東京富士美術館というのは池田名誉会長の一声で作られた美術館であります。

この矢野氏の著書によると、美術館には池田氏の巨大な写真が飾られた部屋があり、また学会の帳簿や財産目録に記載されていない池田氏の公私混同がらみの絵画も所蔵されていたとのこと。

「私が愛した池田大作」でもこの辺りの話には触れられておりまして、池田氏は気に入った絵画を世界中で買い集めていたが会計は学会。帳簿上の管理も曖昧なままで、いつの間にか池田氏の自宅に飾られていたりもしたと。そして池田氏自身、「これは俺の絵だ」と周囲に自慢して見せびらかしていたようです。

これまた有名な話ですが、この時これら池田氏の公私混同の美術品を国税の目から遠ざけるために24時間日本中をトラック移動していたという噴飯モノのエピソードがありましたね。

財産目録に載っておらず実態は池田氏所有であるが、金を出したのは学会である、ということです。創価学会の皆様にはもしかしたら、それの何が問題なのか分からないような方もいらっしゃるのかもしれません。

それくらい創価学会=池田名誉会長ですもんね。学会内でもあまり問題視する声が上がらないのは「センセーは悪くない、悪いのは側近」とする考えと共に、池田氏と創価学会の線引きができない人が多いからではないかと思います。

池田氏の個人財産と個人の趣味での物品購入、それからもちろん家賃も(池田氏が居住している豪華学会施設に家賃は払っていなかった)。これらは宗教法人である学会の会計とは切り離さなければなりません。でも学会員さんたちにとっては「そんなのどうでもいい」んでしょう。池田氏が捕まらないと分からないのかな~?

さて、絵画取引などに無縁な私ですが、上記の紹介部分で「?」と思ったのは絵画代金の差額。行方不明の15億円も問題でしょうが、三菱商事が購入した金額が36億円で、そこから創価学会が41億円で買い上げたと。

一年半ほどの間に5億円値上がりしたんですねー(棒)。

しかも三菱が買った当日に創価の手に渡っているわけなので、後日代金を上乗せして支払う理由がありません。常識的に考えるとまともで正当な取引でないことは誰の目にも明らかです。

なぜ三菱のディベロッパー部門だったのか。お察しの方も多いでしょうが次回に説明出てきますので。

ではでは、また(たぶん)来週に。良い休日をお過ごしください。


2 コメント

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クロさん 今晩は☆ (ミルフィーユ)
2015-10-14 18:10:28
今日の聖教1面には【日蓮大聖人御入滅の日勤行法要】の記事。

大勝利さんのblogにもありましたが、名誉会長と原田会長ご一行さまは別々の場所でやってますね。


不思議なことにここ数年は聖教によると 原田会長ご一行さまの法要記事は載ったものの、名誉会長はやってなかったのかその記述はありませんでした。

ところが今年は名誉会長は牧口記念会館で『代表と厳粛に勤行・唱題し…』とありました。


また、昨年までは記事に
『弘安2年10月12日の大御本尊御図顕の日の意義をとどめるもの』とありました。

でもその後会則変更したからか、当然今年はその記述はなし。


大勝利さんも取り上げていたようにその隣には 【創立者夫妻創価大学へ】とありました。


いや~ 可笑しいのは13日の午前に訪問したそうなんですが、11日12日の両日に学祭が行われたってあるじゃないですか。


にぎやかに行われた学祭当日に訪問しないで、翌日『車で』構内を回ったんですって。

そしてお得意の『…真心の伝言を贈った』とあります。

そのあと更に「ワールドグラウンド」「太陽の丘クラブハウス」「滝山寮の建設現場」を訪れたそうですわ。


学生には遭遇しなかったんでしょうか。
車でパ~っと目にも止まらぬ速さで通過したんでしょうか(笑)


軽井沢での2ショット写真以来、名誉会長の写真は全然載らないけど今度載るのはたぶん創立記念日でしょうね。

今年は創立85周年なんだし、大々的にドーンと1面の半分くらい使って載せて欲しいな。
『東京・新宿区内で』でもいいのでね(笑)

ミルフィーユさんへ (クロ)
2015-10-18 15:16:32
こんにちは!
相も変わらず突っ込まれまくりの聖教新聞ですね。

会則変更に伴う記述の変遷も面白いですね。そこはさすがに意識してるワケですか。
しかし運ちゃんさんのブログで詳しく書かれていますが、宮田教授の宗教学会発表での講演ですか。
個人的見解と学会の公式見解の相違について言い訳をしているようですが、創価大学で学会教学の代表的な立場で発表しておいて、誰が納得できますかw
それだけ信仰の根本に対してブレブレだということでしょう。
(信仰観が)人によって受け取り方が違う、というようなものではなくて、学会の軸足がその時々で都合のいいように動くので、その整合性を取るために嘘に嘘、言い訳に言い訳を重ねていった結果がコレなんでしょうね。
正式に大々的に池田氏を信仰の根本に据える可能性もなくはないですが、いっそそうして新しく軸を建て直したほうが宗教としては筋が通るのかもしれません。碌な筋ではないにしてもですがw

その創立者サマは車窓からの見学がお気に入りですね。
学会の学校にはセンセー専用視察ロードみたいなものでもあるんですかねw
学校敷地内って車移動用にできていないのがほとんどだと思うので、車で視察もやりにくかろうと思うんですが。
学生に見つからないのを不思議がられないようにの、学際後の訪問なのでしょうねw
いつも学生たちに掛けられている言葉を見ると大変大事に思っていらっしゃるようですが、会うのはイヤと・・・。
イヤなんじゃなくて「できない」のかもしれませんが、それを恰も直に交流があったかのように触れて回るのが、聖教の、学会の姑息で嫌らしい一面ですね。

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