真実と幻想と創価学会

創価学会について色々書いています。ほぼ毎週日曜更新。

乱脈経理 より「ルノワール事件」 その13

2016-04-10 20:56:59 | 乱脈経理
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第四章 ルノワール事件と宗門戦争より

「ルノワール事件」 その13

 あいかわらずマスコミではルノワール事件の報道が続いていた。その中には、絵の売り手側のアート・フランスの社長が国税庁の調査に「取引の数日前、創価学会の最高幹部の秘書を名乗る人物から電話があり、取引価格を二一億二五〇〇万円と決め、桂の間を取引場所に指定された」と証言していたことを報じたものもあった。学会が取引の中心にいたのではないかという疑惑はますます強まるばかりだった。
 またアート・フランスの社長が取材に対し「ある宗教団体の責任者を名乗る人物から電話があり『うちの美術館で買うのだが、私自身は動けないからよろしく頼む』と言われた」と証言したことも報じられた。世間ではもはや、学会が絵画取引の当事者であることを疑わなかった。

~中略~

 私は午後、八尋氏、税理士と打ち合わせをした。国税庁との交渉の結果、最終的に法人税の申告漏れは一九八七年から一九八九年までの三年間で二三億八〇〇〇万円と決まり、法人税約六億四〇〇〇万円を納付することになった。修正申告は四月三〇日に行うことが決まった。
 打ち合わせ中、八尋氏は元気がなかったが、私と二人になると急に泣き出した。
「自分は何ももらっていない」
 八尋氏は泣きながら何度も繰り返したが、秋谷氏とのやり取りもあって、私には八尋氏の言葉をにわかに信じることはできなかった。そこで可哀相だったが八尋氏に詰問した。
「使途不明金となった一五億円はお仲間で山分けしたのではないのか」
 だが八尋氏はあれこれ説明しながら泣き続け、「自分はもらっていない」と繰り返すだけだった。意味が明瞭でない八尋氏の話を、私なりに冷静に分析した。そして「この人もひょっとしたら犠牲者かもしれない」と思い始めた。

・・・その14に続く。

活動する創価学会員はある意味全員が被害者であり、全員が加害者です。

自分にその自覚があろうと無かろうと、です。

まあそれとは別の話で、八尋氏が何故ここまできて詳細を口にしないのか。あるいは口に「できない」のか。それは秋谷さんにしても同じでしょう。これは相手が矢野さんだから口にしなかった、ということではないと思います。矢野さんに対してでさえ本当のことは言えなかった、とみるべきでしょう。

バリ活さん、盲信さんにしてみれば、いずれ学会を裏切る退転者だからこの頃から信用されるような人物ではなかったのだ。という考えの人もいるかもしれません。

しかしこの矢野氏の著書「乱脈経理」のまえがきで、池田氏から贈られた金の香合が写真で掲載されています。一連の国税対策に奔走した矢野さんに対する池田氏の感謝の言葉があり、香合の裏は「大作」と刻印されているものです。

読んだことはないですが人間革命のストーリー的に言えば山本伸一は矢野絢矢のしたたかな傲慢さを初めから見抜いていた・・・とか書かれていそうですが。しかし実際は、同じく矢野氏の「私が愛した池田大作」という本からも感じ取れるのは、口先だけではなく実際に権力と自分の労力を行使して学会を守った矢野氏への信頼と感謝は、池田氏には相当強くあったのではないかということです。

文中アート・フランスの社長の証言として「ある宗教団体の責任者」から電話があったとあります。「私自身は動けない」責任者といえば、一人しかありえません。

そして「ルノワール事件」その11で紹介している箇所で「池田名誉会長も秋谷も知っていた」「だまされた」と八尋氏は矢野氏に打ち明けています。

最初に述べました「口に出来ない理由」というのが学会、あるいは池田氏への忠誠心から来るものなのか、保身によるものなのか。保身にしても2通りあるかと思います。

社会的地位や名誉を守る保身と、命を守る保身とです。今に至るまで、その本当の意味は分からないんですが。

人はお金と権力を手に入れたら、最後に「名誉」を求めると言われています。池田氏の美術品収集癖も、名誉の一つと言えるでしょう。自分の懐は痛まず好きなだけ買い漁れるのですから、やめられないでしょうね。

広く庶民の目に触れさせるために学会所蔵とするのだ、と言えばそれで泣きながら感謝されるくらいなのですから容易いものです。そんなことよりもっと社会貢献できるお金の使い道、山ほどありますよね?それに目を瞑っている限り、創価学会で平和に貢献できるなどとは露ほども考えるべきではないでしょう。

優先順位がおかしいならば、そのことには表には知らされない別の意味があるということです。

「地獄への道は善意で舗装されている」

「周りを見渡して他にカモがいないのならば、誰がカモなのかは明白だ」

創価学会のためにあるかのような名言だと思います。


8 コメント

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クロさん 今晩は☆ (ミルフィーユ)
2016-04-12 21:28:37
クロさんの予想通り今日の聖教1面に『周桜観桜会』の記事が載ってました(笑)

昨年、一昨年は5日と6日に開催していましたが今年は10日で遅めだったんですね。 全て日曜日ですね。 もう葉桜だったのでは?


毎年日曜日に開催することにしているなら3日にやればいいような気がするけど(笑)


そうそう記事には
「この催しに参加するために来日した中国5大学の学生の姿も。」とありました。

わざわざ中国から学生さんが来たのに、あら残念! 名誉会長が創価大学を訪問したのは6日でしたものね。
そういえば同じ10日に名古屋で全国男子部幹部会が行われたそうで様子が書いてありました。

オリジナルソング【君は勝つために生まれてきた】を合唱とか。
曲のタイトルが…(笑)


名誉会長のメッセージの中に『勝ち戦』『勝つために』『勝利者』『青春勝利』『勝利の歌』『勝ち切って』……との語句が。

いやに『勝ち』アピールしてますね。いやはや(笑)
クロさん 今晩は☆ (ミルフィーユ)
2016-04-14 21:28:45
きのうの聖教3面に【青春譜 創立者と綴るみらい】と言う新企画が始まったとありました。


えっ? これが新企画? 今までの【勝利の絆 創立者と歩む黄金の日々】とどこが変わったのかな。まったく~(笑)

今日の2面【新時代を創る】で名誉会長がこんなこと書いてましたよ。

「『未来部の日』の10日、桜の散るころに戸田先生をお見送りした青山の地を通って、先生と縁の深い東京・港区の麻布文化会館へ向かった。 昭和54年秋にオープンし、本部幹部会も行った法城である。
会館の正面には『ファミリー勤行会』の手作りの案内板が立っていた。………
会館では、壮年部・太陽会の方々の会合も行われ、創価班・牙城会の友が凛々しく着任してくれていた。

港の同志は、地道な地域貢献を誠実に重ね、信頼を広げている……」

へぇ~ 10日は観桜会に行かなかったと思ったら、なんと港区の麻布文化会館に行ってたんですねえ。


ファミリー勤行会や壮年部の会合なんかをやっていたようですが 名誉会長は皆さんの前には現れなかったんでしょうか。
お忍びで?(笑)

またまた後日 写真でも出るのかな?

いやはや それにしても名誉会長の麻布文化会館訪問は、港区の学会員さん達に歓喜の波動をおこしたのでは?(笑)





お願い申し上げます。 (希望)
2016-04-16 18:04:12
ミルフィーユ様

 聖教新聞に掲載される池田大作氏の「近影」に関するミルフィーユ様のコメントを、いつも興味深く拝読しております。

 厚かましいお願いで恐縮ですが、池田大作氏の「写真」に関するミルフィーユ様のコメント一覧を、お時間がある時に、私にメールでお知らせ頂けないでしょうか。何卒よろしくお願い申し上げます。

 クロ様には、コメント欄に、このようなお願いを投稿させて頂いたことに関して、心より厚く感謝申し上げます。
希望さんへ (クロ)
2016-04-17 01:02:28
ミルフィーユさんへの、ご依頼の件ですが。
今までミルフィーユさんはたくさんのコメントをこのブログに寄せて下さいました。全て合わせると膨大な数です。
元々そのような一覧を作成しながらコメントしていたのでなければ(恐らくそのような記録は取っていらっしゃらないかと)、ミルフィーユさんにそのような作業をお願いするのは酷な話です。
希望さんを応援したい気持ちがあれば尚のこと、期待に応えられないことに精神的な負担を負わせてしまうことになります。
ミルフィーユさんにはこれからも、気軽に、思うままのコメントをして頂きたいと願っています。
ですので、ご依頼の件は何卒ご容赦下さい。

最近分だけで良ければ、私の方でまとめてご連絡いたします。
ご理解下さいますよう、お願いいたします。
クロさん 今晩は☆ (ミルフィーユ)
2016-04-17 17:56:51
今 ブログを覗いたところ希望さんとクロさんのコメント読んで『えっ?私のこと?』とびっくりしました。


聖教に載った名誉会長関連の写真は、一応切り抜いてはいますがきちんと整理してるわけではないし他にも切り抜いた記事があり膨大です。


一覧表と言われてもちょっと時間的に無理かと思います。
希望さん、ご了承ください。
これからも名誉会長ネタは見逃さずにチェックしてコメントしたいと思います(笑)


クロさん、フォローありがとうございました!!
ミルフィーユさんへ (クロ)
2016-04-17 22:21:02
今晩は!いつも聖教レポートありがとうございます。
ミルフィーユさんの鋭い視点と継続された観察が、希望さんのお目に留まったようで。
特に継続されているという事実が一番大きいと思います。その場その場の感想とは価値が違う。
ただ、ミルフィーユさんはこれまで通り気軽に思ったことをコメントして頂ければと思います。

今回の『周桜観桜会』記事は、もう見事という他ないようなタイミングでしたねw
なんだよ、やっぱりココ読んで書いてるのかよ・・・みたいなw
そして前回も書いたことですが、これらイベントのために訪日する人々の費用は一体・・・と思ってしまいますね。
今回の中国からの学生さんも、どう考えても自発的に訪日したとは思えず、ということは聖教紙面の文言を飾るためだけに招かれたのか?などと穿って見てしまいますね。
「君は勝つために生まれてきた」というタイトル・・・。
中国ウケはしそうですが、あまりにも仏教からはかけ離れ、また日本人の感覚からもかけ離れ、そんなもん勝手に決めるなよって感じです。


>へぇ~ 10日は観桜会に行かなかったと思ったら、なんと港区の麻布文化会館に行ってたんですねえ。

これも妙ですね。
ぶっちゃけ、元職員3人の暴露からも分かるように名誉会長関連の聖教記事も「こうあるべき」名誉会長の姿を思い描いた職員さんたちの創作な訳じゃないですか。
恐らく麻布になんか行っていない。
つまり日付も場所も、どうとでもできるはずです。
だったら中国からお客様が来る観桜会をほったらかして誰にも会わない麻布訪問など、行動原理として不可解なストーリーを描く稚拙さは首を傾げるほどです。
これ、別の人が個別に記事を書いているのでしょう。上がチェックしてその不自然さを無くすのが編集のウデと思いますが、稚拙で済ませるのか、読者を侮っているのか。
何度も書いていますが対象となる読者=学会員さんを騙せればいいわけで、その読者さんたちは、ミルフィーユさんのように疑いの目を持ってセンセイからのお手紙を読まないので、チェックも緩いのでしょうか。
他の人間がその不自然さに気付こうとも、アンチがいくら突っ込もうが痛くも痒くもないよ~ってことなんでしょうね。
申し訳ございません。 (希望)
2016-04-18 19:48:38
クロ様、ミルフィーユ様

 池田大作氏の「近影」に関するコメントのことでは、ご無理なお願いして、誠に申し訳ございませんでした。私の思慮が足りませんでした。


 
希望さんへ (クロ)
2016-04-24 21:47:33
こんばんは。

公開しているブログのコメントですので、何らかのお役に立てるのならば引用はご自由にされて下さい。
しかし前回申し上げたことですが、なにぶん膨大なコメント数になりますので、ミルフィーユさんの分だけを特定してとなると空いた時間にちょっと作業を・・・と言えるレベルではなくなってしまいますので。

できれば連休中に該当コメントをピックアップする作業をしますので、しばらくお待ち頂ければと思います。

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