黒い手帖 創価学会「日本占領計画」の全記録
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2009-02-27
第四章 カルト化する「池田教」より
「公明党の重鎮がフランスでしたこと」その一
~前略
二〇〇四年夏――。広岡氏は、フランスのセクト(有害カルト)被害者対策市民団体UNADFI(個人と家族を守る会全国連合会)会長・カトリーヌ・ピカール女史から連絡を受けた。
「セクト問題に関心のある(日本の)上院議員(参議院議員)が来訪するのだが、通訳が同行するかわからない。同行したとしても、こちら側にも日本語のわかる人がいたほうがいいので、同席してくれないか」との要請だった。
ピカール女史は、全国民議会議員で、二〇〇一年にフランスで成立した「基本的な人権と自由を侵害するセクト的集団に対する予防と取締強化のための法」を担当した委員だった。
広岡氏が指定された七月二三日、UNADFIの本部に着くと、間もなく四人の日本人が到着した。一人は日本大使館の職員で、他の三人が会議室に入室、うちの一人の名刺には「参議院議員 高野博師」とあったそうである。
高野氏は、元外交官で、福本潤一氏と同じく、新進党時代に参議院に初出馬、後に公明党に移籍し、参議院議員計三期を務めたが、与党に逆風が吹いた二〇〇七年七月の参院選で、公明党から立候補して落選した。
高野氏は二〇〇四年九月に環境副大臣の要職につくことになる重鎮だが、その場でどのような会話が交わされたのか、広岡氏のレポートに基づき再現してみよう。
高野氏は、広岡氏の表現を借りれば、「まるで原稿を読むようによどみなく」来訪の趣旨を説明した。
「いまテロリズムや大災害への法案準備のため、参議院の派遣団の一員としてヨーロッパを訪問しています。」
~中略~
高野氏は、続いてオウム真理教への取り締まり強化など日本の現状に触れたあと、創価学会と公明党の関係などを話し始めた。その後、ピカール女史が、「本日は、参議院議員のメンバーとして来たのか、創価学会員として来たのか」と問うと、「今回のミッションは、緊急事態に対してどのような法で対応するかであって、セクト問題は関係ありません。参議院の代表団の一員としてきました。今は自由時間で、ほかの団員はみなショッピングなどをしています」と答えたという。
そして、「日本の創価学会はセクトではない。フランスでのセクト指定は迷惑だ」という趣旨の発言が続いた。その一部を紹介すると――。
「日本の創価学会はセクトという概念には入らないと思います。創価学会の目的は平和、文化、教育、生命の尊厳です。
創価学会は公明党の支持団体です。創価学会に支持されている公明党として、人権問題をいろいろやっています。公明党は、日本でも八〇〇万から一〇〇〇万の信者のいる宗教団体に、政党として支持されています。いま、公明党は自民党と連立政権を作っています。連立政権の重みは増しています」
「創価学会がセクトのリストに入っていますが、フランスでセクトとされたのは理解できません。もっともセクトの定義も明確ではありませんが。
テロや人権問題を起こしたことがあるのでしょうか。そういう問題はありません。それなのになぜセクトとみなされているのか理解できません。
そういう位置づけをされているので、日本の政治で、我が党が、フランスでセクトだという理由で攻撃される。だからわれわれは困ったものだなと思うわけです」
広岡氏によると、UNADFIと高岡氏の議論は平行線を辿ったまま、小一時間ほどして終わったそうである。
…その2に続く
冒頭ピカール女史に通訳を頼まれたという広岡氏は、パリ在住の国際ジャーナリストで、このレポートは『FORUM21』に寄せられたものです。
一見すると政治家の立場を利用し公費を使って学会のために動いた人の話ですが、この高岡氏の発言はよく読むと自爆していますね。
公明党と創価学会の説明で、学会が支持団体と言っています。それはまあ誰でも言うでしょう。
しかしその後「日本の政治で、我が党が、フランスでセクトだという理由で攻撃される」って、自ら公明党=創価学会であると明言しています。
それが「困ったものだ」と思うのならば学会がすることはセクトでなくなる宗教団体になる改革努力をすることであり、学会員議員を走狗にして権力をチラつかせセクト解除を得ようなどと卑怯な算段をすることではないのではないでしょうか。
また「テロや人権問題を起こしたことがあるのでしょうか。そういう問題はありません」なんて加害者側である学会の人間が言って何の意味があるのでしょうか。
それにしてもよくもそんなことが恥ずかしげもなく言えたものです。口が曲がりますよ。
さて、たぶん次でこの「黒い手帖」のカルト問題に関するシリーズは終了です。
また他の本の紹介を記事にしていきたいと思います。
日本中寒い日が続き、インフルエンザも急激に広まっているみたいです。
どうか皆様、くれぐれもお体をお大事に。